1. 2DKの部屋の特徴
2DKのレイアウトを考えるときには、まず2DKの部屋の特徴とメリットについて理解しておこう。
2DKの部屋のメリット
2DKとは、2つの仕切られた居室とダイニングキッチンがある間取りのことだ。それぞれの居室が仕切られているため、レイアウト次第で一人暮らしや二人暮らしだけでなく子どものいる場合でも生活できるのが大きなメリットだろう。
また、2DKは1980年代に流行した間取りであり、築年数が経過している物件では、新築や築浅物件よりも家賃を抑えられるのもメリットだ。
2. 2DKの部屋の使い方
こちらでは、2DKの部屋の使い方について紹介しよう。
一人暮らしの場合
一人暮らしでリモートワークが必要な場合は、2DKの1部屋を仕事部屋、1部屋を寝室として使用するとオンオフを切り替えた生活を送ることができる。
また、趣味のスペースを確保したいときには、1部屋を趣味の部屋、1部屋を寝室というように用途別に使用するとよいだろう。衣類が多い場合は、1部屋に衣類や靴、バッグなどをまとめて壁面収納し、ウォークインクローゼットのように使用することも可能だ。
二人暮らしの場合
2DKで二人暮らしをする場合は、1部屋を寝室や仕事部屋として共用スペースにする使い方ができる。また、シフト制の勤務などで生活サイクルが異なるときには、共有部分をダイニングキッチンとし、部屋を1人ずつ専用に分ける使い方も可能だ。一緒に暮らす相手の生活サイクルも考慮して2DKの使い方を決めるとよいだろう。
子どもがいる世帯の場合
子どもがいる世帯の場合では、1部屋を寝室、もう1部屋を子ども部屋として使うとよいだろう。小さな子どもがいる場合は、床に緩衝性が高く、防音機能のあるマットを使用するのがおすすめだ。
3. 2DKのレイアウトのコツ
こちらでは、2DKのレイアウトのコツを紹介しよう。
生活動線を意識する
2DKでは、ダイニングキッチンから各部屋やトイレなどの水回りに続く戸が設置されている場合もある。そのため、家具をレイアウトするときには、戸の開閉を妨げていないか、生活に邪魔になっていないかを確認することが大切だ。2DKのレイアウトを考えるときには、起床から就寝までの生活動線をイメージすると失敗を防ぐことができるだろう。
部屋に合った家具を選ぶ
2DKの間取りは、それぞれの部屋が小さめな場合も多い。そのため、それぞれの部屋の広さに応じた家具を選び、圧迫感を与えないようにすることが大切だ。また、いくつかの家具を併せてレイアウトしたい場合は、できる限り高さをそろえて凹凸を防ぐとすっきりした印象にできる。
大きな家具は壁際に置く
テーブルなどの大きめの家具は、壁際にレイアウトするとスペースを有効活用できたり、生活動線を確保できたりする。また、大きな家具を壁側にレイアウトすることで、床が目に入りやすく、部屋を広く見せることが可能だ。
インテリアは統一感を出す
2DKの部屋をオシャレですっきりとした印象にしたい場合は、部屋ごとのテーマを決め、インテリアを統一してレイアウトするのがおすすめだ。テーマにそって配色のバランスや数を決めることができるため、オシャレに仕上げられる。テーマを決めずに好みのインテリアを選ぶと色が多くなり、ごちゃついた印象になってしまうため、注意が必要だ。
和室を有効活用する
和室のある2DKの場合、和室の使い方に悩むことも多いだろう。和室を有効活用するとスペースを無駄なく使用できる。たとえば、畳の特性を生かして和室をくつろげる空間にしたり、脚のない低めのベッドを選んで寝室にしたりするとよい。また、どうしても畳が気になる場合は、カーペットなどで覆うのも1つの方法だ。
4. 2DKのレイアウト実例
最後に2DKのレイアウト実例を紹介しよう。
一人暮らしの2DKレイアウト例
用途に応じて部屋を使い分ける
一人暮らしでは、2DKの部屋ごとの用途を決め、それに応じて家具をレイアウトするとリモートワークに集中したり、趣味を楽しんだりできる。
襖や戸を取り外してワンルーム風に
一人暮らしでも広い空間を楽しみたい場合は、襖や戸を取り外し空間をつなげて家具をレイアウトすると、ワンルームのような部屋を作ることができる。狭い空間では圧迫感を与える大きな家具も、ワンルーム風にレイアウトすると無理なく楽しむことが可能だ。
二人暮らしの2DKレイアウト例
全て共有できるスペースに
2DKで二人暮らしする場合、お互いにリモートワークの必要がないのなら、部屋ごとに寝室やリビングというようにくつろぐ空間に分けてレイアウトすることもできる。
子どもがいる世帯の2DKレイアウト例
子どもの年齢に応じてレイアウト
子どもがいる世帯が2DKで生活するときには、子どもの年齢にも配慮してレイアウトするとスペースを有効活用できる。和室がある場合は、小さい子どものプレイルームにするとけがや騒音を防ぐことができるだろう。1人で部屋で過ごすことのできる年齢の子どもの場合は、ベッドや学習机などの家具で畳を傷めることのないよう、フローリングの部屋を子ども部屋にするのがおすすめだ。
結論
今回は、2DKの部屋の特徴をはじめ、2DKのレイアウトのコツ、一人暮らしから子どものいる世帯まで、それぞれに応じたレイアウト実例について解説した。ぜひ、当記事を参考にそれぞれの家庭に応じたレイアウトを取り入れて快適な空間を作ってほしい。