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着物の帯

組紐の結び方の一覧 | 飾り結びの種類ごとに意味も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年5月12日

国内だけでなく、海外からも注目を集める日本の伝統工芸。今回は日本の伝統工芸の中から、組紐を紹介する。組紐は、その繊細さから人気が高まっているという。組紐の結び方や、飾り結びの種類ごとに意味も解説する。組紐に興味を持っている人は、ぜひ当記事をご覧になってほしい。

  

1. 組紐とは?

和紙と組紐
組紐は、日本の伝統的な工芸品の1つである。細い絹糸や綿糸などを組んで作る飾り紐だ。奈良時代に大陸から仏教とともに日本へと伝わってきたとされ、非常に古い歴史を持っている。組み合わせる糸の本数や色、組み方によって、さまざまなデザインを生み出せるのが組紐の特徴だ。

組紐の種類

組紐は大きく3種類に分けられる。紐の断面が四角いものは角打ち。着物などの帯締めによく使われる組み方だ。断面がリボンのように平たいのが平打ち。靴紐や、ネックレスなどのアクセサリーに使われる。断面が丸くロープのような丸打ちは、巾着の紐やブレスレットなどに使われる組み方だ。

2. 組紐の結び方一覧

着物の帯 帯締め
組紐の基本や種類が分かったところで、結び方一覧と意味を紹介する。

二重叶結び

  • 紐を半分に折る
  • 左手の人差し指を伸ばした上に紐を縦に置く(折り目側が上向き、紐端が下向きになるように)
  • 紐の折り目を奥に回して人差し指に1周巻きつける
  • 紐の折り目を、指に巻きついた紐に左から右へくぐらせる
  • 4.は引き締めすぎず、輪っかが残るようにする
  • 紐端を、指にかかった紐に右から左へくぐらせる
  • 6.を引き締めすぎず、輪っかが残るようにする
  • 形を崩さないよう、指から紐を外す
  • 紐を裏返す
  • 紐の折り目を、中心の縦に渡っている紐に右から左へくぐらせる
  • 紐端を、紐の折り目の間に下から上へくぐらせる
  • 紐端を、中心の縦に渡っている紐に左から右へくぐらせる
  • 紐を表に返す
  • 3つの輪っかをそれぞれ少しずつ引き締める
お守りの紐によく使用される組紐の結び方が、二重叶結び。結び目の表裏が、漢字の口と十の字になり、2つの漢字を組み合わせると「叶」の文字になるため、願いがかなう意味がある。

叶結び

  • 紐を半分に折る
  • 紐の折り目を上、端を下にして縦に置く
  • 左の紐端をもう一方の紐の上に重ねるように右に持っていき、輪っかを作る
  • 3.と同じ紐端を上から下に孤を描くように動かし、2つ目の輪っかを作る
  • まだ動かしていない紐端を左から右に孤を描くように動かし、3つ目の輪っかを作る
  • 3つの輪が同じ大きさに調整する
  • 5.の紐端を右上にできた輪っかにくぐらせて折り返し、左下の輪っかにくぐらせる
  • もう一方の紐端を右上の輪っかの下を通して上の輪っかにくぐらせ、真下に折り返す
  • 7.で左に出ている紐端を右に折り返し、右の輪っかの間にくぐらせる
  • 紐端をそれぞれ引き締める
  • 左右の輪っかを引き締める
  • 3つの輪っかの大きさをそろえる
二重叶結びと同様に、結び目の表裏が漢字の口と十の字になり、2つの漢字を組み合わせると「叶」の文字になる組紐の結び方、叶結び。意味も同様である。

梅結び

  • 紐を2つ折りにする
  • 左に折り目、右に紐端がくるように置く
  • 折り目と紐端を中心で合わせる
  • 形を崩さず、紐端が下にくるように回転させる
  • 紐端を上に持ち上げて、折り目で輪っかを作る
  • 右側にできている輪っかを、左にできた輪っかの下に倒す
  • 左側の輪っかを、5.でできた輪っかにくぐらせる
  • 形を崩さず、紐端が下にくるように回転させる
  • 紐端を上に持ち上げて、折り目で輪っかを作る
  • 左側の輪っかを右下に向けてに倒す
  • 右側の輪っかを、9.でできた輪っかにくぐらせる
  • 5つできた輪っかの大きさをそろえる
  • 紐端を引っ張って引き締める
梅結びには、人と人をつなぐという意味がある。

あわじ結び

  • 紐を2つ折りにして、折り目が上にくるように縦に置く
  • 左側の紐で輪っかを作る
  • 右の紐を輪っかの上に重ねる
  • そのまま輪っかの下と3.の紐をまたぐように右側へくぐらせる
  • 好みの大きさになるように紐を引いて調整する
装飾結びとして知られ、よく使用されるあわじ結び。左右の紐を引っ張ると硬い結び目ができるため、一度切りのお祝いに使用され、末永く続くようにという意味が込められている。

総角結び

  • 紐を縦に置き、ねじるようにして右側に輪っかを1つ作る
  • 紐端をそれぞれ輪っかにくぐらせる
  • 上に出た紐を輪っかにくぐらせて右に出す
  • 3.で引き締めすぎないようにし、輪っかが残るようにする
  • 3.の紐を4.でできた輪っかに上から下へくぐらせる
  • 中心にある2本の紐を左右に引っ張る
  • 上下左右の紐を四方に引っ張る
総角結びは、平安時代の男児の髪型であった角髪から考案された組紐の結び方である。護符や魔除けとして代表的な結び方だ。

菊結び

  • 紐を2つ折りにする
  • 折り目部分をコルクボードにピンで固定する
  • 折り目と左右に合わせて3つの同じ大きさの輪っかを作り、ピンで固定する
  • 上の輪っかから順に時計回りに折りたたんでいく(紐端も含む)
  • 最後に折りたたんだ輪っかを、右に縦に渡っている紐の下にくぐらせる
  • 形を崩さないようにピンを外す
  • 3つの輪っかと紐端を少しずつ引き締める(輪っかの大きさが同じになるように調整する)
  • 中心の結び目を少しゆるめる
  • 紐端を上向きに置く
  • 上の紐端から時計回りに折りたたんでいく
  • 最後に折り返した輪っかを、右に縦に渡っている紐の下にくぐらせる
  • 折りたたんだ紐端と3つの輪っかを引き締める(輪っかの大きさが同じになるように調整する)
形が菊の花に似ているため、菊結びと呼ばれている。古来中国で、菊が不老長寿の薬草とされていたため、菊結びには延命長寿を願う意味がある。

玉房結び

  • 紐の中心を左手の人差し指から小指までの4本の指にかける
  • 手の甲側の紐を後ろから前に、2回巻きつける
  • 手のひら側の紐を人差し指と中指の間から、手の甲側へ通す
  • 3.の紐で手の甲側の2本の紐を巻き込み、人差し指と中指の付け根から手のひら側に出す
  • 手のひら側に出てきた紐を中指と薬指の間から、手の甲側へ通す
  • 5.の紐で手の甲側の2本の紐を巻き込み、中指と薬指の付け根から手のひら側に出す
  • 手の甲側の紐端をU字に曲げ、人差し指と中指の間を右から左へ通す
  • 7.の紐をもう一度U字に曲げ、中指と薬指の間を右から左へ通す
  • 下に出ている手のひら側の紐端を、8.でできたU字に下から上へ通す
  • そのまま7.でできたU字に下から上へ通す
  • そのまま最初に手にかけた手のひら側の紐に右から左へ通す
  • 手を裏返す
  • 7〜8.でU字にした紐を2つとも上に引き上げて隙間を作る
  • 11.の紐を13.で引き上げた隙間に下から上に向けて通す
  • 14.の紐端を、右に縦に2本並んでいる紐の間に入れて小指で固定する
  • 手を返す
  • 15.の紐を、横に渡っている紐に上下交互に通していく(もう一方の紐とは逆になるように)
  • そのまま中心に縦に渡っている紐に右から左へ通す
  • 手を裏返す
  • 18.の紐を、横に渡っている紐に上下交互に通していく(もう一方の紐とは逆になるように)
  • 紐を指から外す
  • 平たくなるよう手で軽くつぶす
  • 手にかけた紐の折り目を頂点とし、左右に輪っかのように出ている紐を外に向けて引っ張り引き締める
  • 頂点の紐の折り目部分も引っ張り引き締める
  • 輪っかの大きさを調整する
玉房結びは、牡丹の花を表している結び方である。

几帳結び

  • 紐を2つ折りにして折り目が上にくるように縦に置く
  • 左の紐の折り目の少し下部分をコの字にする
  • 同じ紐端をコの字の表から裏に回してかける
  • 3.でできた輪っかに紐の折り目部分を下向きに通す
  • 4.でできた輪っかに同じ紐端を左向きに通す
  • 3.でできた左下の輪っかに5.の紐を通して折り返し、4.の輪っかに通す
  • 輪っかや紐端を引き締めて形を整える
几帳(きちょう)結びは、平安時代頃の公家の邸宅に使われていた几帳(間仕切り)の飾りに使われた結び方である。

吉祥結び

  • 紐を2つ折りにして折り目が上にくるように縦に置く
  • 紐端を上に持ち上げるようにして、左右にU字を作る
  • 折り目のU字の付け根に鉛筆を横に置く
  • 折り目部分から時計回りに折りたたんでいく
  • 最後に折った輪っかを、折り目を下にたたんだ紐の隙間に通す
  • 鉛筆を抜き、半時計回りで輪っかを引っ張り引き締める
吉祥結びの吉祥は、幸福を祈る、よき兆しという意味がある。

しゃか結び

  • 紐を交差させて左に輪っかを1つ作る
  • 上に出た紐を1.でできた輪っかの下にくぐらせる
  • 右側の紐端を中心にできた輪っかに、右から左へ通す
  • もう一方の紐端を3.でできた輪っかと中心の輪っかに、下から上へ通す
  • 上下に出た紐端を引っ張り形を整える
しゃか結び、お釈迦様の螺髪に似ているため名付けられている。

木瓜結び

  • 紐を交差させて右側に輪っかを1つ作る
  • 同様に左側に2つ目の輪っかを作る
  • 2.の下に3つ目の輪っかを作る
  • もう一方の紐端で、1.の上に4つ目の輪っかを作る
  • 右に出た紐端を4つ目の輪っかに通す
  • 左に出た紐端を3つ目の輪っかに通す
  • 裏返す
  • 紐端を交差させて形を整える
  • 紐端を引き締める
鳥の巣と卵を表し、子孫繁栄の願いが込められている木瓜結び。現在では木瓜の花を指すと考えられているが、もともとは家紋の木瓜紋が由来である。

かごめ結び

  • 紐を交差させて上に輪っかを1つ作る
  • 交差して左にきた紐端を、孤を描くよう右に持っていく
  • そのまま最初にできた輪っかと2.の輪っかに通す
  • 最初にできた輪っかの上部と、3.でできた輪っかに下向きに通す
  • 紐端で引き締めて形を整える
結び目がかごの目のように見えることが由来のかごめ結び。魔除けと厄除けの意味が込められている。

結論

組紐は、国内外問わず人気を集めている日本の伝統工芸の1つである。糸の本数や色の組み合わせ、組み方などによって、さまざまなデザインに仕上がるのが組紐の特徴だ。結び方にもさまざまな種類がある。組紐の結び方やそれぞれに込められた意味に興味が出たときは、ぜひ当記事を参考にしてほしい。
  • 更新日:

    2022年5月12日

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