目次
- 水栽培用の容器
- 液肥や根腐れ防止剤
- スポンジ(種から育てる場合)
- バケツ(苗から育てる場合)
- 1~2cm角のさいの目になるようスポンジに切り込みを入れる
- 切れ込みの中に種を入れる
- スポンジをトレーに入れたら三分の一ほど水に浸す
- 水を毎日交換しながら明るい日陰で管理する(暗い場所で発芽する種類もある)
- 発芽したあと本葉が開いたら苗が1本ずつとなるようにスポンジをカットする
- 水栽培用に用意した容器に移す
- 苗をポットから取り出したら根を丁寧にほぐす
- バケツに水をはったら苗を入れて土を落とす
- 幼苗は三分の一、成苗なら二分の一ほど根をカットする
- 器の底が見えなくなるくらい根腐れ防止剤を入れる
- 根が三分の一ほど浸かるくらい水を入れる
- 球根を冷蔵庫で1~2ヶ月ほど保存する
- 水を入れた水栽培用の容器に入れる
- 根が出たら遮光した涼しい場所で管理する
- 発芽したら日の当たる場所に移動する
1. 水栽培とは?

水栽培とは水だけ、もしくは培養液を使って植物を栽培する方法だ。まずはメリットとデメリットを確認しよう。
水栽培のメリット
水栽培は植物の苗や種、球根と容器さえあれば始められる。培養液など肥料が不要なケースもあり、室内で手軽に育てられるのがメリットだ。土を使用しないため根が生育する様子が確認しやすい。
水栽培のデメリット
水栽培では小まめな水の交換が必要だ。放置すると雑菌やカビが発生するので、清潔に保つ必要がある。高温多湿の環境だととくに雑菌が繁殖しやすいため、暑くなる夏場は管理が難しくなるだろう。
2. 水栽培の始め方

水栽培を始める前に必要な準備を紹介する。種と苗、球根に分けて基本的な始め方を解説するので、ぜひ参考にしてほしい。ただし、植物の種類によって方法が異なるケースがあるので、確認が必要だ。
必要なもの
容器は水栽培専用のものがあるが、ペットボトルでも自作が可能だ。500mlのペットボトルを用意したら上から三分の一をカットしてひっくり返し、下にはめ込むだけで完成する。
種から始める場合の方法
苗から始める場合の方法
球根から始める場合の方法
3. 水栽培の育て方のコツ

水栽培で育てるときのコツをまとめた。育て方の基本をチェックしておこう。
直射日光は避ける
直射日光が当たる場所で水栽培をすると、水温が上昇して水の中に不純物や雑菌が発生する。根は日光に弱いので、直射日光を当てるのは避けよう。明るい日陰で管理するか、レースカーテンで日差しを調節してほしい。
こまめに水を替える
水を小まめに交換して清潔に保つことが大事だ。水が腐りやすい夏は毎日、乾燥で水が減りやすい冬場は2日に1回を目安にしよう。また、根がすべて水に浸かった状態だと呼吸ができない。三分の一くらいの水位がベストだ。
根腐れ防止剤を入れる
水栽培で根腐れを防ぎたいなら根腐れ防止剤を活用しよう。「ゼオライト」や「ミリオンA」を容器に入れておけば、根腐れの原因になる不純物を吸着する。半年に1回ほどで効果がなくなるので、定期的に交換してほしい。
4. 水栽培におすすめの観葉植物

水栽培で育てられる観葉植物は多い。インテリアにおすすめな観葉植物を紹介する。
ポトス
カットした茎を使って水栽培をしよう。コップや花瓶に挿すだけでよく、容器にビー玉などを入れてもオシャレだ。5~7月に液体肥料をあたえるといい。水の量は容器の五分の一を目安にしよう。
オリヅルラン
細長い葉に白いラインが入っている。涼しい場所で管理するのが育て方のポイントだ。春や夏は月に2回ほど液体肥料をあげるとよく育つ。
ガジュマル
幸せを呼ぶ木と呼ばれるガジュマルは、ハイドロカルチャーで育てるのがおすすめだ。根腐れ防止剤とハイドロボールを入れた容器にガジュマルを入れる。ハイドロボールを周りに入れて、あとは水を五分の一ほどそそいでほしい。
5. 水栽培におすすめの野菜

水栽培で美味しい野菜を育ててみよう。水栽培におすすめの野菜を厳選した。
豆苗
豆苗は種から育てる以外にも、「リボベジ」で再生させる方法がある。食べ終わって根を残した状態の豆苗を皿などに入れて、豆が浸からないくらいの水位で育てよう。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトは、種を濡らしたキッチンペーパーで育てるのが基本だ。遮光した状態で5cmほど育てたら、明るい窓際で管理する。だいたい7~10日ほどで収穫が可能だ。
レタス
レタスは種や苗から育てる。バーミキュライトを入れた容器で育て、定期的に液体肥料を与えよう。葉の数が15~20枚くらいになったら収穫できるので、大きくなったものや脇から出ているものを摘むといい。
6. 水栽培におすすめの花

水栽培におすすめの花を紹介する。ヒヤシンスとチューリップ、ムスカリについて解説しよう。
ヒヤシンス
カラーが豊富で甘い香りを楽しめるヒヤシンス。長くて白い根がキレイなので、オシャレなガラス瓶で育てるといい。根が伸びたら水の量を減らすのがポイント。栽培を始めるのに適した時期は10~12月で、花は2~4月に楽しめる。
チューリップ
花の形や色の豊富さが魅力だが水栽培はやや難しい。カビが生えていないか、傷がないかなど、球根の選び方が重要になる。チューリップが咲いたあとは、涼しい場所に移動させると長持ちしやすい。
ムスカリ
ぶどうのような可愛らしい花を咲かせて、柔らかな香りを楽しめる。コンパクトに育てたいなら、やや遅い時期から育て始めるといい。根があまり伸びないので、小さな瓶やグラスを使うと可愛らしいインテリアになるだろう。
7. 水栽培におすすめのハーブ

水栽培ができるハーブは意外と多い。収穫したハーブは料理に使えるため、ぜひ育ててみてほしい。
バジル
種から育てる場合はスポンジを使う必要があるが、カットした茎を水につけるだけでも十分に育つ。根が生えてきたら、水栽培用の容器に移して育てよう。バジルは種類によって風味が異なるので、好みのものを探してみるといい。
ミント
繁殖力が強いため、水を入れた容器にカットした茎を挿しておくだけでOKだ。1年を通して収穫できるので、キッチンで育てれば好きなときに使用できる。育てやすいため初心者にもおすすめだ。
ローズマリー
肉料理の風味づけなどに使用されるハーブだ。茎を7~10cmくらいにカットしたあと先端の葉以外を取り除き、水に挿すだけでいい。初心者でも簡単に育てられるが、大きくしたい場合は液体肥料を与えよう。
結論
水を使って育てる水栽培は、家の中で植物を育てたい方におすすめだ。種や苗、球根と容器があれば手軽に始められる。直射日光を避ける、小まめに水を変えるなど、育て方のコツをチェックしておこう。水栽培におすすめな観葉植物や野菜、花、ハーブも紹介したので、ぜひ育ててみてほしい。