1. リラックスで得られる効果とは?
過度のストレスはさまざまな悪影響を及ぼす。たとえば睡眠不足になり仕事のパフォーマンスが低下する、気持ちが沈んでやる気がわかなくなる、頭痛・胃痛・便秘などの体調不良が起こるなど、心身ともに問題が生じやすい。そのようなときにリラックスすると自律神経のバランスを整えられ、心身の調子やモチベーションをアップさせるのに役立つ。
しかし「リラックスしないといけない」と意識しすぎると、精神的に余計な負担がかかり逆効果になることもある。息抜きのために外出したり友人と遊んだりするのもよいが、疲れているときは自宅やエステなどの好きな空間でゆっくり過ごすことも大切だ。紹介する方法でリラックスし、心身の調子を整えよう。
2. 寝る前にリラックスする方法
心身が緊張しているときはなかなか寝付けない。質のよい睡眠には、寝る前にリラックスして心と体をほぐすのがおすすめだ。ここでは寝る前に適したリラックス方法を6つ紹介しよう。
ぬるめのお湯に入浴する
ぬるめのお湯には自律神経の副交感神経を優位にする効果があり、リラックスに役立つ。37~39度程度のお湯に、10~20分ほど入浴するとよい。42度程度の熱いお湯では交感神経が優位に働き、逆効果になりやすいので注意しよう。
好きなにおいをかぐ
アロマには心を落ち着かせる作用がある。とくにリラックス効果が高いのはラベンダー、カモミール、オレンジなどの香りだ。好きな香りをかいで気分をリフレッシュさせたい。
ヨガやストレッチをする
ヨガやストレッチもリラックス方法として効果的だ。体を動かすことで血行が促進され、緊張した筋肉が適度に和らぐ。肩や首、背中、腰、脚など普段使っている筋肉を伸ばし、ゆっくりと呼吸してみよう。ヨガでは呼吸を整えながら瞑想することで、脳がリラックス状態になりやすい。
読書する
読書すると心拍数が落ち着く、筋肉の緊張が緩和するなどの効果が期待できる。本の世界に入り込んでいる間は日常のストレスを忘れられ、気持ちが楽になるだろう。
音楽を聴く
ヒーリングミュージックなどの音楽を聴くのもおすすめのリラックス方法だ。リラックス効果のある音楽にはリズムが一定、音の高低が少ないなどの特徴がある。それ以外でも心が落ち着くと感じる曲ならよいだろう。
腹式呼吸をゆっくり行う
心が不安だったり身体が緊張したりしているときは、呼吸も浅くなりがちだ。腹式呼吸をゆっくり行うことで、自律神経のバランスが整ってリラックスしやすくなる。息を吸い込んだときにお腹が膨らみ、吐くときにへこむ方法で、時間をかけて呼吸してみよう。
3. 自宅でリラックスするコツ
自宅でリラックスするにはいくつかのコツがある。自宅でなかなかリラックスできない方は、以下のポイントをチェックしてみよう。
居心地の良い空間を作る
当たり前のようだが、居心地のよい空間を作ることは非常に重要だ。日中ならカーテンを開けて自然光を取り入れるとよい。夜なら間接照明を使うとリラックスしやすくなる。間接照明の光には温かみがあり、天井や壁で反射することで柔らかい印象になるためだ。ロウソクのような置き型の明かりを使うのもよいだろう。また観葉植物には緊張感を和らげる効果が期待できるので、空間に取り入れるのがおすすめだ。
ゆったりとした服装にする
体を締め付ける衣類を身に着けていると緊張がほぐれにくい。リラックスするにはゆったりとした服装を選び、体も気分もゆるめよう。肌触りのよい綿100%のパジャマやルームウェアがぴったりだ。
ストレスの原因になることはしない
疲れた心身をリラックスさせると決めたら、ストレスの原因になることはしないでおこう。思い切って仕事を休んだり、家事を休憩してデリバリーなどを活用したりするのもよい。また、スマホやパソコンを長時間使うこともストレスの要因になることがあるので注意したい。
4. 仕事中に簡単にリラックスする方法
ツボを押す
デスクに座りながら簡単にリラックスできる方法としてはツボ押しが有効だ。手で拳を作ったときに中指の先が当たる位置には、労宮(ろうきゅう)と呼ばれるツボがある。この部分を押すとリラックス効果が期待できる。また、頭の頂点にある百会(ひゃくえ)というツボは、自律神経を整えるのに役立つ。
アイマスクで目の疲れを解消する
パソコンやスマホを見ていて目が疲れたら、アイマスクで目を休める方法がおすすめだ。とくにおすすめなのはホットアイマスクで、温かい蒸気が疲れた目にじんわりと効く。中にはアロマを楽しめるアイマスクもあるので、香りでもリラックスしたい方はチェックしてみてほしい。
香りで気分を変える
デスクにポータブルアロマディフューザーを置き、アロマで気分転換する方法もよい。とくにリラックス効果が高いとされるのはラベンダーやローズマリー、レモングラス、サンダルウッドなどの香りだ。最近はコンパクトで場所を取らないディフューザーも多いので、デスク用に購入してはいかがだろうか。
結論
リラックスするにはぬるめのお風呂に浸かる、アロマを焚く、ヨガやストレッチをするなどの方法が効果的だと紹介した。ツボ押しやアイマスクでの休憩ならオフィスでもできるので、疲れたと感じたときは実践してみてほしい。リラックスタイムで日々の疲れを解消し、明日への活力へとつなげていこう。