目次
1. 石塑粘土とは?

石塑粘土(せきそねんど)とは、石を粉状にしたものが原料である。もともとは、フィギャーやスイーツデコなどの材料として使われていた素材だ。石のように固まった後でもヤスリなどで削って成型できるので、「石塑粘土」と呼ばれている。
また、原料が石の粉のため、「石粉粘土(せきふんねんど)」とも。
石塑粘土は、画材店、手芸店、100均でも購入できる。試してみたい人は、まず100均で購入してみてはいかがだろう。
2. 石塑粘土の特徴

石塑粘土は、粘土のように自由自在に形を変えられるため、いろいろなアレンジが楽しめる素材だ。
強度がある
石塑粘土は、取扱いしやすい。手にベタベタとくっつくこともなく、固めるのにオーブンなども必要ない。石塑粘土は、空気にさらすことで固まるので、自然乾燥するだけだ。
見た目は、まるで陶器のようだ。固まるとある程度の強度が出るので、ヤスリなどで削れる。
もし削るのに失敗しても何度でも粘土を盛って固め、削り直しできるので、扱いやすい素材といえる。
石塑粘土の乾燥時間の目安は、冬の乾燥した状態であれば2日、湿度の高い夏では3日ほどかかる。ここで注意することは、乾燥時間を短縮しようとして、ドライヤーを使ってしまうことだ。強度のある石塑粘土でもひび割れてしまう。自然乾燥でゆっくりと乾かすことが大切だ。
着色できる
石塑粘土は、形を作って乾燥させた後、絵具や油性フェルトペンなど、さまざまな画材で着色できる。基本的には、耐水性のある「アクリル絵の具」で着色することが多いが、水彩絵の具でも着色は可能だ。子どもが学校で使っている絵の具で着色できるので、わざわざ購入する必要もない。
3. 石塑粘土を使ってアクセサリーを作る方法

石塑粘土の特徴が分かったところで、実際に石塑粘土を使ったアクセサリー作りのコツを紹介しよう。
型抜きする
何もないところから成型するのは、少し高度なテクニックが必要かもしれない。初心者は、まず型抜きから始めよう。厚紙に作りたい形を描いて型紙を作る。その型紙を伸ばした石塑粘土の上に置いて、カッターで切り出す。もしくは、クッキーのように型抜きするのも簡単でおすすめだ。型抜きするとフチがボロボロしてしまうが、手でやさしくなでて整えればキレイになる。
レジンで着色する
石塑粘土は、アクリル絵の具や水彩絵の具でも着色できるが、キレイに仕上がるのはレジンだ。レジンは透明感のあるつややかさが特徴で、アクセサリー作りにはピッタリである。
レジンの塗り方は簡単だが、色ムラがないようにしっかりと混ぜるのがコツだ。混ぜ方によってはレジンに気泡ができてしまうため、空気が入らないようにゆっくり丁寧に混ぜるようにしよう。
4. 石塑粘土を使った作品例

石塑粘土は、陶器に似た質感が特徴だ。陶器よりも手軽に作れ、細かな細工もしやすい。まさにアクセサリー作りにピッタリの素材といえる。
ピアス・イヤリング
石塑粘土は、陶器と違ってとても軽いのが特徴だ。金具を付けてピアスやイヤリングにすれば、耳が痛くなりにくい。石塑粘土でオリジナルデザインを作り、金具を取り付ければ完成だ。
細かなアレンジもしやすいので、繊細な雰囲気も出せる。いろいろなイヤリングを作って、洋服とのコーディネートを楽しもう。
ブローチ
石塑粘土はブローチも簡単に作れる。レジンでグラデーションを楽しんだり、濃淡やムラをあえてつけたりすることで、アンティークな雰囲気のブローチができる。非常に軽いので、薄手のブラウスや帽子に付けても重さでヘタることもない。
ヘアゴム
ヘアゴムにもオシャレな遊び心を楽しみたい。そのようなときにも石塑粘土は活躍する。
好きなデザインに型抜きをして、石塑粘土が乾く前に裏に丸カンをつけるだけだ。とても軽いので、長時間ヘアゴムを付けていても髪の毛が引っ張られることもないのでラクである。
結論
石塑粘土は石が原料の粘土で、乾くと強度があり、着色も簡単だ。作り方も容易で、綿棒などで伸ばし、好きなデザインの型で抜き、着色して乾かせばできあがりである。粘土遊びの延長として、子どもと一緒に作ってもいいだろう。イヤリングやピアス、ネックレスやヘアゴムなど、さまざまな小物作りに挑戦しよう。