目次
1. 石はごみとして処分できるのか?

石の捨て方は自治体によって異なる。石を燃えないごみとして処分できる自治体もあるが、石は廃棄物に当たらないとしている自治体も多い。ここでは主な捨て方の例を紹介しよう。
自治体により異なるためまずは確認を
たとえば、横浜市や福岡市では、石を燃えないごみとして出せる。また、仙台市では、石を自治体のごみ収集に出すことはできないが、石積埋立処分場へ自己搬入して処分できる。一方、茨城県龍ケ崎市では、業者に回収を依頼する捨て方が推奨されている。
このように石の捨て方は自治体ごとに異なるため、お住まいの地域のルールを確認することが大切だ。自治体のホームページにはごみの種類別の捨て方が掲載されているので、石の項目を調べてみるとよい。
自分で廃棄するのは困難である
中には石を細かく粉砕して捨てようとお考えの方もいるかもしれない。しかし、石は硬く、市販のドリルなどでは到底粉砕できないだろう。小石ならどうにかなるかもしれないが、大きな石を砕石するには工具や重機が必要だったり、ケガのリスクがあったりするためおすすめできない。
2. 石の捨て方はさまざま

石の捨て方は、ごみとして処分する以外にもいろいろとある。ここでは石の捨て方を5つピックアップしたので、自分に合った方法をチョイスしてほしい。
自治体のルールに沿って処分する
上で例に挙げた横浜市や福岡市のように、石をごみとして出せる自治体であれば回収してもらえる。捨てたい石がたくさんある場合はいっぺんに出さず、少量ずつ小分けにして捨てるとよい。自治体のルールを必ず確認してから処分しよう。
石材店や造園業者に引取を依頼する
不要な庭石や砂利は、場合によっては石材店や造園業者に引き取ってもらえる。研磨した玉砂利などはリサイクルできるため、無料で引き取っている店もある。しかし、庭石は搬出に手間がかかるうえ、最近は需要も少ないことから回収していない店も多い。引き取りサービスのある石材店や造園業者を調べ、料金も含めて問い合わせてみよう。
ホームセンターに持ち込む
中には不要になった石を回収してくれるホームセンターもある。商品を購入した方限定で引き取りサービスを行っていて、大きな庭石は引き取れない場合も多い。砂利などの小さい石なら、店内に設置している回収ボックスで捨てられる店舗もある。
解体業者に処分を依頼する
解体業者に回収を依頼する捨て方もある。解体業者なら重機を持っている可能性が高いので、重い庭石などでも撤去しやすい。ただし、費用がかかるので、事前に見積もりをとって確認しておこう。
譲渡または売却する
庭石や価値のある石は、需要があれば譲ったり売却したりもできる。フリマアプリやネットオークションで売却すると、買い手がつく可能性もある。また、地元のフリーペーパーなどでも買い手を探せるだろう。売却すると梱包や配送などの手間がかかるが、不要な石に値段がつくのがメリットだ。
3. 石の捨て方がわからないからと不法投棄するのは絶対にNG

石の捨て方がわからないからといって、山や川に捨てるのは絶対にNGだ。一見、自然に還す行為のようで問題ないと思われがちだが、この場合は不法投棄と見なされるおそれがある。
一般的に石は自然物だが、家庭で利用されたものは自然物ではなくなる。たとえば、庭に敷いた石には家庭菜園で使った肥料や農薬が付着することがある。元は自然物でも家庭で使うことで成分が変化することがあり、そのような石を自然に戻すと自然破壊につながるリスクが考えられる。
以下では不法投棄に当たる代表的なケースを2つ紹介しよう。くれぐれもこのような捨て方はしないように注意してほしい。
山や河川敷などに撒くのはNG
不要な石を、山や河川敷などに撒いて捨てるのはNGだ。山や河川には管理者や所有者がいる場合が多く、勝手に石を捨てると不法投棄と見なされる。また、庭で利用していた石を河川に撒くと、化学成分などの影響で生態系に変化が生じてしまうおそれもある。
土中に埋めてしまうのもNG
同様に、いらない石を土の中に埋めるのも不法投棄に該当する。自宅の庭に埋める方法もあるが、のちに自宅を売却したあとなどに土から大量の石が掘り出されると、売り手の責任になるリスクがあるので要注意だ。
結論
いらなくなった庭石や砂利を捨てるには、お住まいの自治体のルールを必ず確認しよう。燃えないごみとして処分できる自治体もあれば、ごみとして扱わない自治体もある。その場合は石材店・造園業者・解体業者に回収を依頼するか、引き取りを受け付けているホームセンターに持ち込もう。石の正しい捨て方を覚えておき、スムーズに対処したい。