目次
1. インクカートリッジの捨て方は燃えるゴミ?

自治体によってインクカートリッジの捨て方は異なる。燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てるのが一般的だが、それ以外のケースもあるので注意しよう。正しい捨て方を公式ホームページや問い合わせで確認することが重要だ。
たとえば横浜市や福岡市では燃やすごみ、名古屋市ではプラ容器包装、川崎市では普通ごみに分類される。自治体が指定する袋に入れて、回収日に収集所に持っていこう。
なお、インクカートリッジを資源ゴミとして捨てることはできない。資源ゴミの日にゴミに出しても回収してもらえないので、間違わないようにしよう。必ず自治体が指定する捨て方で処分してほしい。
2. インクカートリッジのゴミ以外の捨て方

自治体でゴミとして出す以外の捨て方を紹介しよう。回収サービスと回収ボックスでの捨て方について、詳しく解説する。
回収サービスを利用する
メーカーによるインクカートリッジの回収サービスを利用する捨て方だ。電話で回収を申し込めば、郵送で引き取ってもらえるケースは多い。大量のカートリッジをまとめて処分したいときにおすすめだ。
ただし、回収を受け付けているのはメーカーの純正品に限られる。詳細な捨て方はメーカーによって異なるので、公式サイトで確認してほしい。メーカーが不明な場合は通常の捨て方でゴミとして処分しよう。
回収ボックスを利用する
「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の回収ボックスを利用して処分する方法もある。「ブラザー」「キヤノン」「日本HP」「エプソン」が共同で運営しているため、回収対象となるのはこの4社のインクカートリッジだけだ。設置された回収ボックスに入れるだけでよく、回収されたインクカートリッジはリサイクルされる。
回収ボックスは郵便局や自治体の施設、一部の店舗などに設置されている。設置場所は「インクカートリッジ里帰りプロジェクトの公式ホームページ(※1)」から検索できるので、近場にあるか調べてみよう。対象メーカー以外のインクカートリッジは、一般的な捨て方でゴミとして処分してほしい。
なお、エプソンやキャノンなどメーカー専用の回収ボックスが、販売店に設置されているケースもある。回収ボックスの見た目や回収対象となるインクカートリッジは、メーカーの公式ホームページで確認してほしい。
3. インクカートリッジメーカーの回収サービス

大手メーカー3社の、インクカートリッジ回収サービスの概要をまとめた。捨て方の基礎知識としてチェックしておこう。
エプソンの場合
エプソンでは、純正カートリッジの回収サービスを実施している。対象となるのは「インク」「トナー」「リボン」「その他消耗品」だ。会員向けサービスの「MyEPSON」に会員登録すれば申込みができる。
ダンボールを使用するか専用の回収箱を請求しよう。回収箱は小型と中型、大型がある。いっぱいになってから回収を依頼してほしい。あとは指定業者に渡せば完了だ。回収量に応じて、エプソンダイレクトショップで使えるポイントが付与される。
キャノンの場合
回収サービスを実施しており、キャノン純正の「トナーカートリッジ」「カラーLBP用ドラムカートリッジ」「LBP用回収トナーボックス」が対象だ。公式ホームページやFAXで申し込みができる。
自宅に訪問で回収にきてもらえるので、購入時に入っていた箱に梱包してから渡そう。量が多い場合は専用箱を申し込むといい。ただし、インクカートリッジは回収サービスの対象ではないので、他の捨て方で処分してほしい。
ブラザーの場合
ブラザーの場合は、電話やFAXで回収サービスに申し込もう。対象となるのはブラザー純正品のインクカートリッジ(全型番)だ。送付される回収箱にインクカートリッジを梱包したら集荷を依頼しよう。
ただし、ブラザーの回収サービスは大量にカートリッジを使用する方向けだ。200個入る回収箱をいっぱいにする必要があるため、少量の処分には利用できない。回収ボックスに入れるなど、その他の捨て方で処分しよう。
4. 未使用のインクカートリッジの捨て方

未使用のインクカートリッジの捨て方は、使用済みと変わらない。自治体の分別をチェックしてゴミとして処分するか、回収サービスや回収ボックスを活用しよう。
一方で未使用のインクカートリッジの場合は、知人に譲ったり売却したりといった選択肢がある。純正品なら高額な買い取りも期待できるので、買い取り価格の目安を調べたり見積もりをとったりするといいだろう。
結論
インクカートリッジを処分する場合は、捨て方のルールを確認しよう。燃えるゴミや燃えないゴミなど、自治体によって分別が異なる。インクカートリッジをリサイクルできる、回収サービスや回収ボックスもおすすめだ。また、エプソンやキャノン、ブラザーの回収サービスについても紹介したので、あわせて参考にしてほしい。
(参考文献)
※1:インクカートリッジ里帰りプロジェクト「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」