1. 卒業アルバムの捨て方
卒業アルバムは、素材や自治体によってごみ出しルールが異なる。付属している金属類を外せば可燃ごみや資源ごみとして出せる可能性があるので、まずは住んでいる自治体のルールを確認しておこう。金属類が外せないままだと不燃ごみになる自治体もある。
ただし、卒業アルバムを処分しようとするなら、捨て方も考えなくてはならない。なぜなら、卒業アルバムには個人情報が数多く記載されているからだ。もし悪用されたら取り返しがつかないことになる。安全に処分するには以下の方法がある。
細断したのち自治体のルールに沿って処分する
卒業アルバムの捨て方として手軽なのは、シュレッダーを使って1ページずつ細断する方法だ。シュレッダーがなければ、ハサミやカッターを使って細かく切り刻んで処分しよう。細断した卒業アルバムを自治体の捨て方に従ってごみに出す。
密閉したのち自治体のルールに沿って処分する
卒業アルバムの捨て方として、ページをめくれないように密閉してしまう方法も有効だ。接着剤などでページとページを貼り付けてしまう。無理に見ようとすると破れてしまうため、個人情報がわからないようにできる。しっかり密閉した卒業アルバムを自治体ルールに従ってごみに出そう。
ごみ処理場に自分で持ち込む
卒業アルバムの捨て方として、ごみ処理場に持ち込むという方法がある。各市町村には、ごみ処理場があり、持ち込んだごみはそのまま焼却炉で処分されるので、途中で他人に見られる心配はない。ただし、ごみ処理場によっては持ち込みできない場合や、処分できないごみもあるので、あらかじめ確認しておこう。
不用品回収業者に依頼する
卒業アルバムの捨て方として、費用はかかるが一般廃棄物業者に依頼するという方法がある。
ヤマト運輸「機密文書リサイクルサービス」は要確認
オフィスなどから出る機密文書を処分するため「溶解処理」をしてくれるサービスをヤマト運輸で行っている。箱の中に書類などを入れて業者に渡すだけなので、簡単に処分することができる。ただし、こちらのサービスは法人や個人事業主向けとなっており、預かれないものに「写真」も含まれているため、利用を検討しているのであれば事前に確認しておこう。
2. 卒業アルバムを処分する際の注意点
卒業アルバムをほかの雑誌などと一緒にまとめるという捨て方はNGだ。処分するときには、適切な処置が必要になる。
個人情報の流出には細心の注意を払うこと
卒業アルバムの捨て方で最も問題になるのが個人情報の流出だ。ひと昔前までは、卒業アルバムには生徒の顔写真とともに住所や電話番号も記載されていた。同窓会などのために卒業後の連絡先を掲載しておいた方がいいだろうという学校側の配慮だ。
しかし、個人情報保護法が施行されて以来、卒業アルバムには住所や電話番号などが記載されないのが一般的だ。
とはいっても卒業して数十年後に処分したいという場合など、個人情報保護法の施行前に卒業アルバムが作られているケースもあるだろう。卒業アルバムはくれぐれもそのまま捨てないようにしよう。
3. 卒業アルバムを捨てる前にデジタル化しておくのもおすすめ
卒業アルバムを思い切って捨てようと考えていても、あとで後悔するかもしれない。そのようなときには、デジタル化するという方法もある。
デジタル化するには?
学生時代のことなど思い出したくもないという方は別として、やはり卒業アルバムを見れば懐かしい思い出がよみがえるものだ。かさばる、邪魔だというだけなら、デジタル化してはいかがだろう。
パソコンやスキャナーが自宅にある方は、自分でPDFとしてパソコンにデーターを保存しておけば、いつでも見ることができる。スペースも節約できて、写真の劣化もない。
作業が面倒だという場合には、業者に依頼しよう。オンラインサービスや店舗への持ち込みでの依頼もできる。
4. 卒業アルバムの捨て方はさまざま!後悔しない方法を選ぼう
引っ越しや結婚などを機に卒業アルバムを処分しようと考える人も多い。卒業アルバムは個人情報の流出につながるので、安易な捨て方はNGだ。卒業アルバムの捨て方自体は簡単だが、捨ててしまえばもう二度と手元に戻ることはない。数十年後に突然懐かしく見返したいということがあるかもしれない。少しでも迷っているようなら、データ化しておくと安心だ。どちらにしても後悔しない方法を選ぼう。
結論
卒業アルバムの捨て方は、住んでいる自治体のルールに従わなくてはならない。捨て方で重要なのは、個人情報の流出を防ぐことだ。シュレッダーにかける、接着剤でページがめくれないようにする、ゴミ処理場に直接持ち込むなどいろいろな方法がある。卒業アルバムを捨てる前に、データ化しておくという方法もある。これならスペースを取らず、見たいときに見ることもできる。捨てて後悔する前に検討してみてはいかがだろう。