目次
- 職場の同僚や友人関係の場合には5千~1万円
- 親戚関係の場合には3万~5万円
- 親子関係の場合には3万~10万円
1. 新築祝いとは?

新築祝いとは、家を新築したときに贈るお祝いのことだ。家を建てる、あるいは購入することは、人生の大きな転換点でもある。新たな門出を祝して、これからの繁栄と家内安全を願う気持ちを表すものだ。
封筒に「御新築お祝い」と記すのは、新築の家を建てたとき、新築の戸建てやマンションを購入したときだ。中古物件を購入したときには封筒に「お引っ越し祝」「御新居御祝」と記すようにする。
2. 新築祝いを入れる外側の封筒に関するマナー

新築祝いを入れる外側の封筒は、御祝儀袋と呼ばれるものだ。表書きや水引などのマナーがあるので覚えておこう。
紅白の蝶結びの水引を選ぶ
新築祝いの封筒はお祝い事のため、紅白の水引を使う。水引には主に「蝶結び」「結び切り」「あわじ(鮑)結び」の3種類ある。新築祝いは、何度でも結び直せる蝶結びが一般的だ。「何度でも起きてほしいおめでたいこと」のときに使われる水引だ。
結び切りやあわじ結びは「一度きりであってほしいこと」のときに使われ、結婚祝い・退院祝いなどで使われるのが一般的だ。
ただし、地域によっては新築祝いに結び切りやあわじ結びの水引を使うところもある。地域のルールに合わせた水引選びをしよう。
表書きの書き方
新築の封筒に水引をつけたら、今度は表書きをする。表書きの目的は、「贈り物の名目」を明らかにするためで、封筒の中央に大きく「御新築御祝」「祝御新築」などと書く。
水引の下に贈り主の名前を書くが、1名の場合は中央に氏名を書く。夫婦連名の場合には、夫の氏名を書き、その左側に妻の名前を書く。
連名で新築祝いの封筒に氏名を書く場合は、3名までがルールだ。4名を超える場合には、代表者の氏名を中央に書き、その左下に「有志一同」などと書くといいだろう。
3. 新築祝いを入れる内側の封筒に関するマナー

新築祝いを入れる封筒には、現金を包むための中袋や中包みが入っている。封筒と中袋・中包みはワンセットとして販売されている。
内側の封筒には中袋や中包みを使う
中袋の場合
中袋は封筒の形だ。封筒の表には、中央に封入した現金の金額を記入する。このとき、金額は漢数字で表す。できれば旧仮名使いの「参仟圓」「壱萬圓」「弐萬圓」などと書いた方がベターだ。
封筒の裏には、左下に贈り主の住所と氏名を書く。
中包みの場合
中包みは、1枚の紙を折って現金を包むタイプだ。包み終わったときに左側に三角のスペースができる面が表となるので、間違わないようにしよう。あとは中袋と同じように表面に金額、裏面に住所と氏名を書く。
上包みの包み方
新築祝いの一番外側の上包みは、裏側の上下の紙を重ねて包む。このときに注意したいのが、重ね方だ。御祝のご祝儀では、上を先に折り返し、下を上にかぶせるように折り返す。これは「おめでたいことが上に向かって増えますように」という縁起担ぎだ。逆に折り返してしまうと弔事の包み方になってしまう。
4. 新築祝いを封筒に入れる際の注意点

新築祝いを封筒に入れるときの注意点をチェックしよう。
新築祝いの金額の相場
新築祝いで一番困るのがどれくらい包むのかだ。人それぞれ親密度などによって違ってくるが、相場を覚えておけば、それほど迷うこともないだろう。
新札を入れる
おめでたいときの御祝儀には、新札を入れるのがマナーだ。これは、礼儀を尽くす意味と「このハレの日のために準備をしました」という気持ちを表すためでもある。新札は、まだ一度も使われていないお札のことだ。よく「ピン札」と間違われるが、同じようにシワがついていなくても、ピン札は一度使われているお札のため注意しよう。
結論
新築祝いの封筒に関するマナーは水引選び、表書きの書き方、中袋や中包みのルールなどさまざまある。贈る相手との関係によって包む金額も変わってくるので、相場を知っておくといいだろう。新築祝いはお祝い事だ。相手に不愉快な思いをさせないためにもきちんとしたマナーで贈りたいものだ。