目次
1. すぐ怒鳴る人の心理とは?

すぐに怒鳴る人は、どのような心理状態なのだろう。実は怒鳴るということ自体に、人間の弱さが垣間見られる。
相手に自分の気持ちを分かってほしい
人は集まれば十人十色で、自分なりの価値観を持っているものだ。怒鳴る人は、相手に自分の価値観がうまく伝わらないときに、イライラする傾向がある。自分の気持ちを分かってもらえない腹いせに怒鳴り散らすのだ。怒鳴る人は、まわりと上手にコミュニケーションが取れない人といえる。
相手を押さえつけたい
意見の異なる相手とは、十分に話し合って着地点を求めるのが成熟した社会人としてとるべき行動だ。しかし、すぐに怒鳴る人は、自分の考えや意見が100%通らないと気に入らない。怒鳴るという行為によって、相手を押さえつけたという経験があればあるほど「怒鳴れば簡単に自分の意見をゴリ押しできる」と勘違いすることになるのだ。
弱みを見られたくない
すぐに怒鳴る人は、実は精神的に弱い人なのかもしれない。自分の弱さを他人に知られたくないと思う気持ちが強く、怒鳴ることで自分が強い人間であることを誇示しているのではないだろうか。怒鳴ることは、自分を守るための防御なのだ。
ストレスを発散したい
すぐ怒鳴る人は、ストレスがたまっている人かもしれない。仕事や家庭でうまくいかず、そのストレスを自分より弱い立場の人を怒鳴ることで発散している可能性がある。
不安を解消したい
とくに男性は、自分がいつも自信満々でありたいと虚勢を張るものだ。不安でたまらないときでも、不安がっている自分をほかの人に見られたくないという心理が働く。あるいは、不安で慌てふためいている自分自身にイライラしているのかもしれない。そのようなときは、まわりを気遣う余裕もないため、怒鳴ってしまうのだ。
2. すぐ怒鳴る人の特徴

自分のまわりを見渡してみよう。すぐ怒鳴る人にはある種の共通項がある。
プライドが高い
すぐ怒鳴る人は、ムダにプライドが高い場合が多い。自分は誰よりも優れていると考えており、人を見下すことに慣れているのだ。だからこそ、窮地に追い込まれたり、自分よりも優位に立つ人間がいたりすると許せず、怒鳴り散らしてしまう。
ストレスが溜まりやすい
すぐに怒鳴る人は、ストレスが溜まりやすい人だ。仕事をしていれば、誰でもストレスは溜まるものだが、そのストレスを上手に解消することができていない。そのため気持ちに余裕がなくなって、衝動的に怒鳴ってしまうケースが多い。
性格がわがまま
すぐに怒鳴る人には、性格が自己中心的でわがままな人が多い。自分の思い通りに事が運ばないと、誰かのせいにして怒鳴り散らす。小さい頃から甘やかされてきたためなのか、いい年の大人になっても幼児性が抜けないのだ。
本能で行動する
誰でも衝動的に怒鳴りたくなるときはあるものだ。しかし、そこに打算が働くのも大人の対応である。今ここで怒鳴れば雰囲気が悪くなり、周りからも引かれてしまうとなれば、そこでグッと我慢するものだ。しかし、すぐに怒鳴る人は、本能のままに行動するタイプが多く、後先のことまで考えていない。
感情をコントロールできない
すぐに怒鳴る人は感情の起伏が激しく、自分で感情をコントロールできない人が多い。気持ちが一気に跳ね上がったり、落ち込んだりするのだ。ネガティブ思考になっているときに、怒りのトリガーが発動すると、一気に感情が爆発することも多い。
3. すぐ怒鳴る人と上手に付き合うための対処法

ここまでで、怒鳴る人の心理や特徴などがわかった。では一体どのように対処すればいいのだろうか。
言い返さずに聞き流す
怒鳴っている人に、いくら正攻法で反論しても火に油を注ぐだけだ。それよりも相手の気が済むまで怒鳴らせて聞き流すこと。感情の爆発が収まれば、徐々に冷静な話し合いに持って行くことができる。
怒りポイントを押さえる
怒鳴る人への対処法としては、相手の怒りのポイントを知っておくことだ。過去に何度か怒鳴られた経験がある方ならわかるだろう。相手の怒りのトリガーがどんな言葉や話題なのかを押さえて、できるだけ刺激しないことだ。
冷静になったら話し合う
怒鳴る人への対処法として一番いいのは、相手が冷静になるのを待つことだ。相手が冷静になるためには、少しの間離れていた方がいいケースもある。お互いに言いたいことがあるのだから、冷静になった時点で改めて仕切り直しをするといい。
自分に問題がないか考えてみる
すぐに怒鳴る人を責める気持ちもわかるが、怒鳴られる自分に問題がないか考えてみるのもひとつの対策だ。ほかの人は怒鳴られないのに、自分だけがいつも怒鳴られている場合など、何か原因があるのかもしれない。自分の行動は自分ではわからないものだ。同僚など親しくしている人達に聞いてみるという方法もある。
4. すぐ怒鳴る人を黙らせる方法

あまりにも理不尽な理由で怒鳴られた場合は、どのようにして黙らせたらいいのだろうか。
毅然とした態度を取る
怒鳴られたら、一瞬すくんでしまうだろう。しかし、おどおどした態度をすれば、相手は怒りを助長させるかもしれない。ここは気を取り直して、毅然とした態度で対応しよう。終始一貫してビジネスライクに進め、決して感情に流されて相手のペースに引き込まれないことだ。
目を背けない
動物の世界でも、目を背けるということは「負け」を認めることだ。目をそらすことで相手を強気にさせ、ここぞとばかりに怒りをぶつけてくることもある。目を背けずに相手の顔を見て話をすることだ。
自分に非がある場合は謝罪する
怒鳴っている原因が自分のミスや不始末だった場合、まずは謝罪しよう。謝罪をすることで、本来なら一旦は幕引きになるはずだ。そこから先、理不尽な言いがかりをつけられて怒鳴られても、右から左へ聞き流すくらいの冷静さで対応しよう。
結論
すぐに怒鳴る人の心理は、自分の気持ちをわからせたい、弱みを見せたくない、ストレスを発散したいなどネガティブな思考がベースになっている。また怒鳴る人の特徴は、プライドが高く、わがままで感情をうまくコントロールできない人だ。このような厄介な人への対処法は、とにかく冷静に対応し、相手の感情が静まってから話し合うこと。怒鳴られても萎縮することなく、毅然とした態度で対応しよう。