目次
- 防護服
- 防蜂ネット
- 手袋・長靴
- 殺虫剤
- 長い棒
- ゴミ袋
- 懐中電灯
- 2~3mと、巣から少し離れた場所で殺虫剤を噴射する
- 蜂の様子を見ながら、巣に近づいて入り口から巣の中に向けて殺虫剤を噴射する
- 周囲に残っている蜂にも注意して殺虫剤を噴射する
- 長い棒を使って巣を落とす
- ゴミ袋に入れ、念のためもう一度殺虫剤を噴射してから袋を閉じる
1. 蜂巣や巣の駆除は自分でできる?

蜂や巣は自分で駆除することができるのだろうか。条件によっては自分で駆除できる場合もある。
自分で駆除できる場合もある
蜂の巣を見つけたら、安全の面からも専門家に駆除を依頼したほうが安心できる。しかし、ホームセンターなどで蜂を撃退するスプレーなども購入できるため、自分で何とか駆除を試みる方もいるだろう。条件さえ合えば自分で駆除できる場合もあるが、くれぐれも無理をしないことだ。
自分で駆除できる蜂や巣の条件
自分で蜂や巣を駆除する場合には、条件がある。それは「蜂の種類」「蜂の巣の場所」「巣の大きさ」だ。
まず、日本で家の周りに巣を作る蜂の種類には「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」が代表的だ。自分で駆除できるとしたら、ミツバチくらいだろう。スズメバチやアシナガバチは危険なので自分で駆除しようとしてはいけない。
蜂の巣が作られている場所が、開放的で手の届く高さや場所であれば自分で駆除することもできる。しかし、床下や屋根裏といった閉鎖的な場所では蜂が密集して攻撃してくるので危険だ。
巣がまだ小さければ、巣の中にいる蜂の数も少ない。巣の大きさが手のひらサイズ以下なら、駆除が可能かもしれない。
蜂の種類や巣の見分け方
蜂の巣を見たときに、蜂の種類がわからないと危険だ。まずは敵の正体を詳しく知っておこう。
作り途中のスズメバチの巣はお椀のような形をしている。完成すると球体、あるいはフラスコ型になる。見た目はマーブル模様だ。
アシナガバチの巣の色はグレーでお椀をひっくり返したような半円形だ。下からのぞくと六角形の巣穴に幼虫やさなぎが見える。
ミツバチの巣は、板状の巣が何層も重なってできている。六角形の巣穴が平らに並んでいるのが特徴だ。
2. 蜂や巣を駆除する際の注意点

蜂や巣を駆除するためには、注意しなければならないポイントがいくつかある。
夕方から夜間の時間帯に行う
暗くなってくると、蜂の活動も徐々に鈍くなっていく。駆除するなら夕方から、日没2~3時間後のタイミングがいいだろう。外で飛び回っていた働き蜂たちも巣に戻ってきている時間帯なので、一気に駆除できる。
日中駆除してしまうと、戻ってきた蜂に攻撃されてしまうこともあるので注意が必要だ。
香りがするものを身に付けない
蜂は花の蜜や花粉を食料としているため、香りには非常に敏感だ。香りに刺激されて襲ってくることもある。整髪料、香水、洋服の柔軟剤などの香りにも注意が必要だ。また、人間の汗の臭いにも反応することがあるので、駆除するときにはシャワーなどを浴びて、香りを消すことを忘れてはいけない。
3. 蜂や巣の駆除方法

それでは、具体的な蜂や巣の駆除の方法を紹介していこう。
駆除に必要なもの
蜂の駆除時は刺されることを最も避けなければならない。安全に作業するためにも必要なものをそろえておこう。
防護服があれば安心だが、数万円もかかってしまう。なお、自治体によっては無料で貸してくれるところもある。防護服が用意できなければ頭を保護する防蜂ネットを購入するか、厚手の帽子、ヘルメットを代用し、必ずゴーグルで目を守る。
殺虫剤は、ホームセンターで販売されている蜂専用スプレーを用意する。
夜作業するときには、懐中電灯が欠かせない。懐中電灯の光に反応して蜂は集まってくるので、赤いセロファンをかぶせて作業しよう。
蜂や巣の駆除手順
4. もしも蜂に刺されたときの対処法

蜂に刺されたときは、安全な場所に避難する。ミツバチに刺された場合は、毒針をピンセットなどで抜いておき、周囲の皮膚をつまんで毒を絞り出す。腫れてくるので、流水で5~10分ほど洗い流す。
蜂毒で怖いのはアナフィラキシーショックだ。急激に症状があらわれて、意識を失うこともある。体調に異変を感じたら、迷わず救急車を呼ぼう。
5. 蜂や巣の駆除が自分でできない場合は?

蜂の種類や巣の大きさなどを確認して、とても自分では駆除できないと思ったら、安全な方法で駆除しよう。
自治体に相談する
蜂の巣が気になるときは、まずは自治体に相談してみよう。自治体によっては、蜂の巣を無料、あるいは格安で駆除してくれるケースも多い。ただし、すぐに駆除に来てくれるかどうかは不確定要素だ。順番待ちや書類提出など、煩雑なこともある。
専門業者に依頼する
蜂や巣の駆除で最も信頼できるのが専門業者だ。徹底的に駆除し、蜂の巣ができないように対策も行ってくれる。
駆除するための費用は、一般的に巣1個に対して1~2万円が相場だ。巣の大きさや場所によって駆除の難易度が変わってくるため費用は大きく変動する。巣の大きさ、場所、状況を電話で的確に伝えれば、だいたいの見積額を提示してもらえるだろう。
結論
蜂や巣を駆除するためには、まず敵を知らなければならない。蜂の種類、巣の場所、巣の大きさを確認しよう。自分で駆除できるのはミツバチくらいで、スズメバチやアシナガバチの駆除は専門家に任せたほうがいい。自分で駆除する場合には準備を怠らず、細心の注意で実行することだ。くれぐれも無理をせず、安全第一で駆除しよう。