目次
1. ハッカ油とは?

そもそもハッカ油とはどのようなものなのだろうか。まずはハッカ油の基礎知識として、特徴や効果を紹介する。
ハッカ油の特徴
ハッカ油は、ミントの一種であるハッカソウを乾燥させ抽出した植物油のことだ。スーッとした清涼感のある香りには消臭作用があり、ハッカ油のメントール成分には抗菌作用も期待できる。また虫はハッカ油の香りが苦手なことから、ハッカ油を使って防虫することも可能だ。さわやかな香りが気分をリフレッシュさせるため、気分転換やリラックスにつながるのもうれしい。
2. ハッカ油スプレーの作り方

ハッカ油スプレーは、材料さえそろえれば自宅で簡単に作れる。ここではエタノールを使う場合と使わない場合に分けて、作り方を紹介しよう。エタノールは油と水が分離しないように使うものだが、ハッカ油スプレーを使う直前によく振るようにすれば、エタノールを使わなくても問題ない。肌がデリケートな方は、エタノールを使わない作り方にチャレンジしてほしい。
エタノールを使う場合
用意するものはハッカ油、無水エタノール、水、スプレーボトルだ。まずはボトルに無水エタノールを10ml、ハッカ油を10~20滴ほど入れ、よく混ぜ合わせる。次に水を90ml入れてから再度よく振れば完成だ。
エタノールを使わない場合
用意するものはハッカ油、水、スプレーボトルだ。ボトルに90mlほどの水を入れ、ハッカ油を10~20滴ほど垂らそう。あとはボトルをしっかり振り、ハッカ油と水を十分に混ぜればOKだ。エタノールを入れていない分、使う前によく振ってハッカ油と水をなじませたい。
3. ハッカ油スプレーの使い方
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ハッカ油スプレーは幅広い使い方ができる。ここではハッカ油の使い方として比較的メジャーなものを5つピックアップしたので参考にしてほしい。
ゴキブリや蚊などの虫除けに使う
害虫はハッカの香りが苦手なため、ハッカ油はゴキブリや蚊などの虫除けに使える。ハッカ油スプレーを網戸やキッチンまわりなど、ゴキブリが出やすい場所にスプレーしたり、衣服にかけたりしよう。ハッカの香りが薄くなると効果が弱まるので、定期的にスプレーするのがよい。
マスクにスプレーする
清涼感があるハッカ油は、マスクにスプレーすることで息苦しさを軽減できる。マスクの内側にひと吹きし、さわやかな香りをプラスしよう。とくに暑い時期におすすめの使い方だ。
夏場の身体のクールダウンに使う
ハッカ油は夏場の身体のクールダウンにも使える。腕・脇・首などに直接スプレーするとスーッとして涼しさを感じられるので、汗をかきやすい夏場に役立つだろう。
消臭スプレーとして活用する
ハッカ油を消臭スプレーとする使い方もおすすめだ。ハッカ油の消臭作用を活かし、ルームスプレーのように気になる箇所に吹きかけて使うとよい。ゴミ箱やトイレ、洗濯物の生乾き臭のする部屋などに使えば、嫌なニオイを軽減できる。
布団や枕にスプレーする
リラックスしながら安眠したい人には、布団や枕にスプレーする使い方も向いている。ハッカ油の香りで気分転換しながら、気持ちよい入眠をサポートしてくれるだろう。
4. ハッカ油のその他の使い方
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上で紹介した以外にも、ハッカ油にはいろいろな使い方がある。ここでは少し変わった使い方をピックアップするので、ハッカ油を存分に楽しみたいときや余ってしまったときなどにトライしてみよう。
お風呂に入れる
ハッカ油をお風呂に入れ、入浴剤のように使うのも手だ。とくに夏はお風呂上がりに汗をたくさんかきやすいが、ハッカ油を入れることで清涼感が加わり、入浴後も快適に過ごしやすい。
なお、ハッカ油の量は1~2滴を目安にしよう。入れすぎると刺激が強すぎて肌が荒れたり、痛みを感じたりするおそれがあるためだ。敏感肌の方はお風呂に直接入れるのではなく、バスオイルに混ぜて使うとよい。
ハッカ水を飲む
ハッカ油に「食品添加物」と記載があれば、水に混ぜて飲用のハッカ水を作るのもおすすめだ。ハッカ水はさわやかなのどごしで、気分をすっきりさせたいときや胃もたれしているとき、食欲がないときにも効果が期待できる。ハッカ水の作り方は、100mlの水にハッカ油を1滴垂らし、よく混ぜるだけでOKだ。
シャンプーに混ぜる
ハッカ油をシャンプーに混ぜると、スーッとした感覚でさわやかに頭を洗える。ハッカ油の抗菌・消臭作用で、頭皮を清潔に保てるのもうれしい。シャンプーに混ぜる際はハッカ油を少しずつ入れて量を調節し、目に入らないように注意しよう。
アロマディフューザーに入れる
ハッカのさわやかな香りを楽しみたいときは、アロマディフューザーに入れる使い方もよい。清涼感のある香りが部屋に広がり、気分転換したいときやリラックスしたいときに適している。
ハッカバームを作る
ワセリンにハッカ油を混ぜ、ハッカバームを作ってボディケアするのもおすすめの使い方だ。ワセリン10gにハッカ油を60滴ほど入れ、よく混ぜたあとフタ付きの容器で密閉しよう。マッサージの際に肩や腕などに塗ったり、虫さされのかゆみ止めとして使ったりできる。
掃除に活用する
ハッカ油には抗菌・消臭作用があるため、掃除にも使える。キッチンのシンク掃除やお風呂掃除で役立つほか、ガラスクリーナーとしての使い方もよいだろう。
キッチンでの使い方
キッチンのシンクをピカピカにするには、重曹にハッカ油を混ぜて掃除しよう。まずはスプレーボトルに100mlの水を入れ、小さじ1の重曹を加える。そこにハッカ油を1~2滴垂らして混ぜればOKだ。ハッカ油の香りで虫よけにもなり、コバエやゴキブリ対策にも役立つ。
お風呂での使い方
お風呂で使う場合も、上で紹介したハッカ油重曹スプレーを作ろう。重曹は皮脂汚れにも効果を発揮するので、お風呂の汚れも落としやすい。ハッカ油を加えることで抗菌効果がプラスできるのがメリットだ。
ガラスクリーナーとしての使い方
炭酸水とハッカ油を混ぜることで、ガラスクリーナーとしての使い方もできる。100mlの炭酸水にハッカ油を3滴ほど混ぜ、ガラスを掃除しよう。細かい炭酸ガスがガラスの汚れを浮かし、ハッカ油がカビを予防してくれる。
5. ハッカ油の使い方の注意点

さまざまなシーンで役立つハッカ油だが、使い方にはいくつかの注意点がある。ハッカ油を使う際は以下のポイントを守ろう。
赤ちゃんやペットには使わない
赤ちゃんは肌がデリケートなため、ハッカ油に触れると肌が荒れる場合がある。そのため赤ちゃんには使わないように注意しよう。またペットを飼っている家ではハッカ油を使用しないほうがいい。とくに猫は体内で精油を分解できず、ハッカ油の香りが苦手なので厳禁だ。
火のそばに置かない
ハッカ油は火の近くに置くと引火する危険性がある。とくにアウトドアでハッカ油を使う方もいるが、火のそばには置かないよう気をつけよう。
スプレーボトルはポリスチレン製以外を使う
ハッカ油にはポリスチレンを溶かす性質がある。そのためスプレーを作る際は、ポリスチレン製以外のボトルを選ぶことが大切だ。ガラス製などのボトルを使うか、同じプラスチックでもポリプロピレンやポリエチレン製なら問題ない。
適切な量を使う
ハッカ油の効果を実感するためにはついたくさんの量を使いたくなるが、使いすぎると肌荒れや痛みなどのトラブルが起きる場合もある。それぞれの使い方で紹介した容量を守りつつ、適切な量を使うのが望ましい。
結論
ハッカ油には抗菌・消臭・防虫・リラックス効果などが期待できるほか、虫よけやクールダウン、掃除など、幅広いシチュエーションで活躍する。とくに暑い時期には清涼感を得られるので、涼しげに過ごしたい方はハッカ油を使ってみてはいかがだろうか。