- 火がすぐに消える
- 火のつきが悪い
- 火力の調整ができない
- 使用中に異音がする
- 点火するときに異臭がする
1. ガスコンロの5つの捨て方
ガスコンロの正しい捨て方を5つ紹介する。なお、ここでのガスコンロとは、ガスホースで接続して置くテーブルコンロのことだ。
自治体のルールに沿って不燃ごみや粗大ごみなどに出す
ガスコンロをゴミとして処分したい場合は、分別や捨て方のルールを確認しよう。たとえば福岡市では燃えないごみ、横浜市や大阪市では粗大ごみに分類される。サイズによって料金などが異なるケースもあるので、自治体の公式サイトや問い合わせで確認することが大事だ。
燃えないごみなど一般ごみの場合は、指定の袋に入れて回収日になったら収集場所に出すとよい。また、粗大ごみなら、電話や公式サイトからの申し込みが必要だ。コンビニなど対応店舗で、必要な分の手数料納付券を購入しよう。あとはガスコンロに手数料納付券を貼り付けて、指定された場所に出せばよい。
リサイクルショップに買取依頼をする
状態がよいガスコンロの場合は、買い取ってもらえる可能性がある。メーカーや型番、製造年を確認して、リサイクルショップのサイトや問い合わせで買取価格の目安を調べてみよう。
一方で壊れていたり汚れていたりするガスコンロは、買い取りを断られる可能性が高い。Siセンサー非搭載のガスコンロは買い取り不可なので、自治体のルールを確認したうえで正しい捨て方で処分しよう。
フリマアプリに出品して売却する
フリマアプリなら、自分で価格を決めて出品することが可能だ。リサイクルショップでは売約が難しいガスコンロでも、売れるケースもある。一方で手間がかかる、売れないことがあるといったデメリットがあるので注意してほしい。手数料や発送の方法など、基本的なことを調べておくのがおすすめだ。
引っ越し予定であれば業者に処分してもらう
引っ越し予定があるなら、不用品の引き取りサービスをしている引っ越し業者に依頼するとよい。新居では使わない不用品をまとめて処分できる。見積もりのときに依頼しておけばOKだ。
ただし、不用品の引き取りサービスを実施していない引っ越し業者もある。ガスコンロが引き取りの対象となっているか、料金はいくらかかるのかといったことを、事前に確認しておこう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
電話1本で引き取りにきてもらえる、不用品回収業者に依頼する捨て方だ。即日対応の業者は多く、すぐガスコンロを処分したいときに役立つだろう。一方で自治体での捨て方と比較して料金は高い。お得に利用したいのであれば、その他の不用品と一緒に回収を依頼するのがおすすめだ。
【注意】無許可の不用品回収業者には依頼しないこと!
無許可の不用品回収業者に依頼すると、不法投棄や不適正処理につながる可能性がある。高額な処理費用を請求されるケースもあるので、注意が必要だ。「産業廃棄物収取運搬業許可」「産業廃棄物処理業許可」「古物商」では家庭の不用品は回収できない。「一般廃棄物処理業許可」を受けている業者を選んで、ガスコンロの回収を依頼してほしい。(※1)
2. ビルトインガスコンロの捨て方は?
ビルトインガスコンロとテーブルコンロの捨て方は異なる。適切に処分するために、正しい方法をチェックしておこう。
交換や処分はすべて業者に依頼しよう
ビルトインガスコンロとは、システムキッチンに組み込まれているタイプのガスコンロだ。自分で取り外せるテーブルコンロと違い、専門的な資格を保有する業者の工事が必要になる。無理に取り外そうとするとトラブルが発生する可能性があるので、交換や処分は専門業者に依頼してほしい。
3. ガスコンロを安全に処分するための注意点
ガスコンロを処分するときの注意点を解説する。事故を避けるためにも、捨て方の基礎知識として確認しておこう。
元栓を閉めてから取り外す
ガスコンロを取り外すとき、ガスが漏れてしまうと非常に危険だ。ガスの元栓をしっかりと閉めてから、ガスホースを抜いてほしい。念のために、窓を開けて通気性をよくしてから取り外し作業をしよう。作業中にタバコを吸うなど、近くで火を使用するのもNGだ。
ガスを完全に抜き切る
ガスの元栓を閉めていても、ガスホースの中にガスが残っている可能性がある。ガスの元栓を閉めたあと、ガスコンロの火をつけて消えるのを待ち、ガスを完全に抜くのが捨て方のポイントだ。なお、ガスホースが硬化しているときは、無理に抜かずにハサミやカッターでカットするとよい。
4. そもそもガスコンロを処分するタイミングとは?
ガスコンロには寿命があるため、適切な時期に処分することが重要だ。捨て方とあわせて、処分するタイミングの目安を確認してほしい。
ガスコンロの寿命
一般的なガスコンロの寿命は、8~10年が目安とされている。製造から10年たつとメーカーでは部品の取り扱いをしなくなるため、修理するのは難しい。製造年から10年を超えたら正しい捨て方での処分を検討しよう。
処分を検討したほうがよい症状
使用状況によっても寿命は異なるため、10年たっていなくても上記のサインがあれば早めに処分しよう。そのほかに異常がある場合でも、点検を依頼するか買い替えを検討するとよい。
Siセンサー非搭載のガスコンロは早めの買い替えを検討しよう
SIセンサーとは、消し忘れや調理油過熱のとき自動で消火する安全装置機能だ。2008年以降はすべてのガスコンロに装備が義務付けられているが、それ以前のものには付いていない。火事のリスクを減らすためにも、早めに安全性が高いSiセンサー付きのガスコンロに買い替えたほうがよいだろう。
結論
ガスコンロをゴミとして処分するときは、まず自治体での捨て方を確認しよう。分別やルールを確認したうえで、正しく処分してほしい。まだ使用できるガスコンロならリサイクルショップやフリマアプリ、すぐに処分したいなら不用品回収業者がおすすめだ。安全に処分する方法や処分するタイミングも紹介したので、捨て方とあわせてチェックしておこう。
(参考文献)
※1:環境省_廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!