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にんにく

にんにくの漢字と由来について解説!「大蒜」以外の漢字もあった!

投稿者:ライター 柳智子 (やなぎさとこ)

鉛筆アイコン 2022年8月 3日

身近な食材で香りが特徴的なにんにく。にんにくの漢字を知っている人はどのくらいいるだろうか。今回は、にんにくの漢字の由来や語源、にんにくの特徴について紹介していく。にんにくの漢字知識だけでなく、美味しいにんにくの選び方や保存方法なども紹介するので、にんにく好きの人は必見だ。

  

1. にんにくを漢字で書くと「大蒜」!その由来は?

にんにく
にんにくの漢字を検索すると「大蒜」がトップに出てくる。この漢字を見てすぐに、にんにくと読める人は少ないのではないか。そもそも、この「大蒜」の漢字にはどんな由来があるのか、成り立ちを見ていこう。

大蒜という漢字の由来

にんにくの漢字はいくつかあるが、その中の一つ「大蒜」は中国から伝わった。そもそも、日本では当たり前のように呼ばれているにんにくだが、日本に伝来した当初は別の名前で呼ばれていたのだ。日本ににんにくを伝えた中国では「大蒜(タースアン)」と呼んでいたといわれる。また、日本では昔、にんにくやネギといったにおいの強いネギ属の植物をひとまとめに「蒜(ひる)」と呼んでいた。そこで、ネギ属の一種ノビルと区別するために、ノビルを「野蒜」、にんにくを「大蒜(おおびる)」と呼んでいたといわれている。

2. にんにくと読む漢字はほかにも複数ある

にんにく
にんにくという漢字は「大蒜」以外にもいくつか存在する。ここでは、にんにくと読むほかの漢字の由来や豆知識について紹介していこう。

忍辱

仏教用語が語源となった「忍辱」もそのうちの一つだ。忍辱には、「数々の侮辱や苦しみに耐え忍んで、恨み・怒り・悪意などの心を持たないこと」といった意味がある。僧侶が忍耐修行として荒行に耐えるためににんにくを食べて、体力を養っていたという説から由来しているそうだ。

「葫」という漢字もにんにくを表す。昔の中国で使われていて、葫(こ)と呼ばれていた。もともとにんにくは、シルクロードを通って中国の西方にある西域諸国(葫地)から中国に伝わったといわれている。西域諸国(葫)からきた食べものということで、中国国内ではにんにくを葫と呼んでいた。

作品の中では「蒜肉」「胡蒜」「蒜」「韮葱」などとも

にんにくと読む漢字は、文学作品の中でも数多く登場し「蒜肉」「胡蒜」「蒜」「韮葱」などで表されることもあった。作品の中ではふりがなが振られているため、にんにくと読めるが、さまざまな表し方があることがわかる。

漢字で「人肉」と書いてにんにくと読むこともある?

中国のスーパーではにんにくを「人肉」と書くことがあるようだ。「人肉100円」と見かけたら驚く人も多いと思うが、わかりやすく、読みやすいように人肉が使われている。日本のスーパーで見かけた場合は、当て字と思ってよいだろう。

3. にんにくとはどんな食材なのか?

にんにく
にんにくの漢字について見てきたが、ここではにんにくがどんな食材なのか紹介していく。漢字は一つの知識として覚えておいて、漢字以外に、にんにくについての知識も深めていこう。

にんにくの特徴

にんにくはパンチが効いた風味が特徴で、薬味や料理の香り出しとして、幅広く使われる食材だ。にんにくには、健康維持に欠かせないビタミンB6が100gあたり1.53mgと豊富に含まれている。ビタミンB6はたんぱく質のエネルギー変換、筋肉や血液、粘膜、皮ふの生成などに役立つ栄養素だ。(※1)(※2)

にんにくの主な産地と旬

にんにくは日本全国で生産されているが、国産にんにくの約70%は青森県産だ。青森では6月中旬に収穫し、その後3週間程乾燥させてから市場に出回る。ほかの地域では、5月中旬に収穫し、6~8月が旬になるのだ。

美味しいにんにくの選び方

美味しいにんにくの選び方のポイントは、形と重みだ。ふっくら丸みを帯びた形をしていて、指で押したときに固さがあるものがよい。にんにくを持ったときにずっしりとした重みを感じたら新鮮な証拠だ。軽いものは水分が抜けていて、美味しさが損なわれている可能性がある。

にんにくの保存方法

常温保存する場合は、皮付きのまま直射日光が当たらない涼しい場所で保存しよう。2週間~1ヶ月保存可能だ。冷蔵保存の場合は、チルド室での保存で1~2ヶ月日持ちする。皮をむかずに新聞紙などに包んで、ジッパー付き保存袋に入れよう。冷凍保存の場合も、冷蔵保存と同様にまるごと保存して2ヶ月ほど日持ちする。

4. にんにくにはいろいろな漢字があった

にんにく
にんにくを表す漢字はいろいろあり、漢字ごとに意味が込められている。長い歴史を経て、世界中で愛され続けるにんにくの魅力を感じられただろう。漢字自体は難しくて、普段使わないことが多いかもしれないが、知識として覚えておくといつか役に立つことがあるかもしれない。今回紹介したにんにくの漢字をぜひ覚えていてほしい。

結論

にんにくの漢字と由来、食材の特徴について紹介してきた。普段何気なく目にするにんにくだが、漢字には「大蒜」「忍辱」「葫」の3つ以外にも、実はいろいろな漢字があることが知れたのではないだろうか。にんにくを漢字で表す機会は少ないかもしれない。しかし、知識の一つとして知っておくと話の種になるだろう。
(参考文献)
※1文部科学省 食品成分データベース 「野菜類/(にんにく類)/にんにく/りん茎/生」
※2江崎グリコ株式会社 ビタミンB6 | ビタミン | 栄養成分百科 | 江崎グリコ
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  • 更新日:

    2022年8月 3日

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