目次
1. 土嚢とは?

土嚢とはどのようなものを指すのだろうか。こちらでは、土嚢とその必要性について解説しよう。
土嚢袋に土や砂を詰めたもの
土嚢とは、土嚢袋に土や砂を詰めたもののことだ。販売されている土嚢袋の大きさは、一般的に幅48cm、長さ62cmのものが多く、重さは20kgから25㎏ほどが目安になる。
土嚢の必要性
土嚢は、台風や大雨といった水害時に密着させて積み上げることで、、住宅などへの浸水防止に役立つ。
2. 土嚢袋の作り方

こちらでは、土嚢袋を用いた土嚢の作り方を紹介しよう。
砂を袋の半分くらい詰める
土嚢袋に詰める砂の量は、人の手で持ち運べる重さに抑えること、また、土嚢を隙間なく積み重ねることができるよう、半分から6割ほどを目安にすることが理想とされている。
土嚢袋への砂の詰め方
土嚢袋への砂の詰め方の手順と作り方のコツを解説する。
1.土嚢袋に砂を入れる
線のある土嚢袋では、その線の位置までを目安に砂を土を詰める。線がない場合は、おおよそ土嚢袋の5分から6分目、スコップで5杯から7杯分ほどの砂が入る量を目安にした作り方がよい。
砂を詰めるときは2人1組を基本にしよう。つまり、1人が袋を広げて持ち、もう1人が砂を入れる流れにすると効率的だ。1人で作業するときや力が弱い方は、土嚢スタンドを利用すると効率的だろう。
2.土嚢袋を絞る
適量の砂を詰めた後は、土嚢袋の端のひもを引いて絞る。
3.土嚢袋のひもを結ぶ
まず、土嚢袋を親指を下に向けて持ち、ひもを親指の下に2周させる。丈夫な土嚢を作るためには、1周ごとにしっかりとひもを締めるのがコツだ。
3周目は、親指を巻き込むようにして結ぶ。親指の太さ分の隙間ができるため、この隙間にひもを通し、下に引き下げる。最後に、土嚢袋の口元と巻きつけたひもの間に輪ができるため、ここにひもの先端を通して十分にきつく結んで完成させる。
3. 土嚢の作り方

こちらでは、土嚢の作り方を紹介しよう。
土嚢袋の積み方
1段のみでの作り方では土嚢同士の隙間を埋めることができず、十分な浸水効果が期待できない。2段、3段と段積みすると、土嚢の重みにより隙間が埋まることで目が詰まり、浸水を防げるようになる。
土嚢袋を重ねるときは、長辺を表に向ける「長手積み」にし、上限段のつなぎ目が交互になるように密着させて重ねる。水の流れがある場合は、結び目は下流に向けるとよい。
また、土嚢同士をより密着させる作り方は、接続する面を台形に整えることだ。台形にすると面積が広くなり、土嚢同士を広い面積で密着させることができるため、より丈夫に土嚢を積み上げることにつながる。
土嚢の簡単な作り方
土嚢袋や砂などがないときの代用品について説明しよう。
プランターを活用する
ガーデニングなどに使用するプランターが身近にある場合は、土嚢の代用品としてプランターと土を活用できる。プランターそのままを並べるだけでは隙間から浸水するため、連結部分にレジャーシートを巻いた作り方をすると浸水を防止できるだろう。
ポリタンクを使う
ポリタンクがたくさんあれば、その中に水を入れて水嚢を作ると土嚢の代用品として活用できる。この場合もレジャーシートでポリタンクを包んで連結させて、隙間をなくすとより効果的に浸水を防げるだろう。
長い板を置く
長い板を置き、重いもので固定すると浸水を防ぐこともできる。ただし、この土嚢の代用品は強度が低いため、応急処置としての対策であることを理解しておこう。
4. 土嚢袋の処分方法

最後に、土嚢袋の処分方法を確認しておこう。不要になった土嚢袋は中身の砂や土を出しし、自治体の規則に従って分別するとごみの日に出せる。土嚢ごと回収してもらうことはできないため、必ず中身を出して処分してほしい。土嚢袋の中の砂や土を置く場所がない場合は、砂や土を回収する専門の業者やホームセンターなどに問い合わせると、引き取ってもらえることが多い。
結論
今回は、土嚢の内容物や必要性、土嚢袋の詰め方と作り方、浸水対策に効果的な土嚢の積み方などについて詳しく解説した。浸水の危険性がある場合は、ぜひ当記事を参考に土嚢を効率的に準備し、効果的に浸水を防止できるように積んでほしい。