目次
1. ゴミ箱の中にコバエが発生する原因

コバエの一種であるショウジョウバエやノミバエは、生ゴミを好む。ゴミ箱のにおいを敏感に察知して集まってくるのが主な原因だ。生ゴミ以外だと、洗わずに捨てた弁当の空箱や空き缶に寄ってくることが多い。とくに気温が高い夏は生ゴミが腐ってにおいやすく、コバエも発生しやすい。
また、小さなコバエは窓や網戸の隙間からでも簡単に侵入する。ゴミ箱の生ゴミに卵を産み付けることがあるので、注意が必要だ。コバエは1回に数十個の卵を産み、さらに孵化から成虫になるまでの期間が短い。ゴミ箱から大量発生する可能性があるため、十分な対策が必要になる。
2. ゴミ箱のコバエ対策のポイント

ゴミ箱におすすめのコバエ対策をまとめた。4つの方法を実践して、コバエの大量発生を予防しよう。
ふた付きのゴミ箱にする
ふた付きのゴミ箱を使えばコバエが好むにおいが漏れにくい。ふたの構造を工夫した防臭タイプの商品も多いので、上手に活用しよう。ゴミ箱のふた裏に取り付ける防虫剤と組み合わせれば、さらに効果的だ。
生ゴミは水気を切って密封する
コバエが好む生ゴミは密封してからゴミ箱に入れる。食べ残しや三角コーナーの生ゴミを、直接ゴミ箱に捨てるのはNGだ。水気を切ったあとビニール袋に入れて、しっかりと口を閉じよう。弁当の空箱や空き缶なども、キレイに洗ってからゴミ箱に捨ててほしい。
ゴミ箱のにおいを予防する
専用の消臭剤を使用してゴミ箱のにおいを予防しよう。市販品以外だと天日干しやフライパンによる加熱でしっかり乾燥させた茶殻(ちゃがら)も、消臭剤として使用できる。ガーゼにくるんでからゴミ箱に入れるとよい。
腐った生ゴミは酸性なので、アルカリ性の重曹で中和すればにおいを抑えられる。魚が腐ったにおいはアルカリ性で、こちらには酸性のクエン酸が有効だ。粉のままゴミ箱の中に振りかけるだけでよく、手軽に使用できるだろう。
定期的にゴミ箱を丸洗いする
ゴミ箱には生ゴミのにおいがつきやすいので、定期的に丸洗いすることが大事だ。夏は1ヶ月に1回、冬は2~3ヶ月に1回の頻度で掃除するとよい。においをスッキリ除去したいなら、重曹によるつけ置きがおすすめだ。
ゴミ箱の中に40℃くらいのお湯を中にためて、重曹を大さじ2~4杯入れる。30~60分ほど放置してお湯を捨てたら、中性洗剤とスポンジで洗ってほしい。キレイにすすいでしっかり乾燥させれば、嫌なにおいがスッキリと消える。
3. ゴミ箱に発生したコバエの駆除方法

ゴミ箱に発生したコバエは卵を産む前に駆除したい。2つの効果的な方法を紹介する。
殺虫剤をスプレーする
ゴミ箱に殺虫剤をシュッとスプレーしてコバエを駆除しよう。ゴミ箱の近くに置いておけば、見つけたときすぐに吹きかけられる。スプレーするだけで一定期間コバエの発生を予防できる殺虫剤もあるので、上手に活用してほしい。
ゴミ箱の周りに捕獲剤を置く
ゴミ箱の近くに誘引タイプの捕獲器を置くだけで、コバエが駆除できる。スプレータイプの殺虫剤と違い薬剤を散布しないため、キッチンでも使いやすい。置くタイプのほかに吊るすタイプもあるので、設置したい場所にあわせて選ぼう。ただし、チョウバエやキノコバエには効果がないものが多く、選び方には注意が必要だ。
4. ゴミ箱以外にコバエが発生しやすい場所

コバエはゴミ箱以外でも発生する。コバエ対策のために、発生しやすい場所をチェックしておこう。
排水口
水回りを好むチョウバエは、排水口内部に付着したヘドロに発生しやすい。内部からコバエが発生しないように定期的に掃除する。とくにキッチンの排水口は、食べカスや油汚れがたまりやすいので注意。排水口専用のクリーナーを定期的に使用して、清潔に保つことが重要だ。
お風呂場
お風呂場にコバエが発生した場合、原因は排水口や排水管の汚れだ。ヘドロや皮脂汚れに卵を産むことで、大量発生することがある。こちらも排水口専用のクリーナーで掃除をしよう。冷水には幼虫の発育を妨げる効果があるため、排水口の上に氷をたっぷり置いておくといった方法もある。
シンク
シンクやその周りに汚れた食器や空き缶・空き瓶を放置すると、コバエが寄ってくる。食器は小まめに洗い、空き缶や空き瓶はキレイにすすぐ。三角コーナーの生ゴミも放置せず、密封してからゴミ箱に捨ててほしい。シンクの汚れは洗剤や漂白剤で小まめに掃除しよう。
観葉植物
腐った植物を好むキノコバエは観葉植物の周りに発生しやすい。有機用土と有機肥料に卵を産み付け、大量発生する可能性がある。受け皿に水をためないようにする、表面の土を無機質の用土にするといった対策が有効だ。もし産卵してしまった場合は、土を交換することで卵や幼虫、さなぎを駆除できる。
結論
コバエはゴミ箱に捨てられた生ゴミを好む。ふた付きのゴミ箱を使用する、生ゴミを密封してから捨てるといった対策が必要だ。もしコバエが発生したら、殺虫スプレーや捕獲器を使って早めに駆除しよう。排水口やシンク、観葉植物など、ゴミ箱以外に発生しやすい場所もあわせて対策をするとよい。