目次
- 重曹(小さじ1)と食用油(20ml)をよく混ぜる
- 水(500ml)を加えてさらによく混ぜる
- 台所用中性洗剤(1~2滴)を垂らして混ぜたらスプレーボトルに入れる
1. アブラムシとは?

アブラムシとは、植物に口針を刺して汁液を吸う吸汁性害虫の一種だ。体の大きさは1~2mmで、色は黄緑色のものが多い。さまざまな植物に集団で付着するのが特徴だ。
アブラムシによる被害
アブラムシは、肛門から甘い汁を出して植物をベタベタにしたり、アリを呼び寄せたりする。また、排泄物はすす病の原因になるので注意が必要だ。さらにアブラムシは、ほかの植物からウイルスを媒介することもある。放置すると被害が広がる可能性があるので、重曹スプレーなどを使用して早めに駆除してほしい。
アブラムシを無農薬で駆除するメリット
農薬を使えばアブラムシの駆除は簡単だが、健康への影響が心配だ。アブラムシは口に入れる野菜や果樹に付着することも多いため、なるべく無農薬で駆除したい。重曹スプレーなら、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安全に使えるだろう。
2. アブラムシ駆除には重曹スプレーがおすすめ

アブラムシ駆除で活躍する重曹スプレーの作り方を紹介する。使い方や注意点とあわせて解説するので、重曹スプレーを使用する前にチェックしてほしい。
重曹スプレーの作り方
重曹は100均やドラッグストア、ホームセンターなどで購入しよう。材料を加えてよく混ぜるのが作り方のポイントだ。水と食用油は混ざりにくいため、台所用中性洗剤を加えることで分離防止になる。
重曹スプレーの使い方
重曹スプレーは、よく振ってから吹きかけてほしい。しばらく放置してアブラムシが窒息すれば駆除は完了だ。最後に水を使って洗い流そう。また、落ちたアブラムシの死骸を放置すると、ほかの虫が集まる可能性がある。植物の周りに新聞紙を敷いておき、駆除のあとに死骸ごと捨てれば後片付けが簡単だ。
重曹スプレーを使用する際の注意点
重曹スプレーの成分が残ると、葉が変色する可能性があるので注意しよう。キレイな水で洗い流して、しっかりと落とすことが重要だ。重曹スプレーとは別に霧吹きを用意しておき、キレイな水を吹きかけるとよい。
3. 重曹以外でアブラムシを駆除する方法

重曹以外による、アブラムシに効果的な駆除方法をまとめた。重曹スプレーと同じく無農薬で駆除できる方法なので、自分にあった方法で駆除しよう。
手で取り除く
アブラムシが少ない場合は、1匹ずつ手で取り除いてもよい。細かい作業になるのでピンセットを使用してもOKだ。
粘着テープや歯ブラシを使う
直接手で触れるのに抵抗がある場合は、粘着テープや歯ブラシを使おう。粘着テープは粘着力が弱いものを使用して、貼り付けたあとゆっくりと剥がせばよい。歯ブラシで擦って落とす場合は、アブラムシを入れるための容器を用意しておこう。傷める可能性があるので、柔らかい新芽や薄い葉に粘着テープや歯ブラシを使うのは避けたほうがよい。
てんとう虫に捕食してもらう
ナナホシテントウやナミテントウ、ダンダラテントウなど肉食のてんとう虫は、アブラムシの天敵だ。ビニールハウスの中に入れておけば、捕食してもらえる。幼虫は通販でも購入できるので、ビニールハウスで植物を育てている方はチェックしてみよう。
牛乳スプレーを使う
牛乳をそのまま、もしくは水と1対1の割合で混ぜてスプレーボトルに入れ、重曹スプレーと同じように、アブラムシに吹きかければOKだ。牛乳が乾くのを待てば膜ができてアブラムシが窒息する。雑菌の繁殖や腐敗、悪臭の原因になるので、駆除が終わったあとはしっかりと洗い流してほしい。
石鹸水スプレーを使う
石鹸を水に溶かしてスプレーを作り、アブラムシに吹きかけよう。分量は水1Lに対して石鹸1gが目安だ。植物への影響を減らしたいなら、無香料・無着色の石鹸を選ぶとよい。吹きかけて10分ほど待ったあと、石鹸が残らないようにキレイに洗い流そう。また、食用油1と食器用洗剤1、水50の割合で混ぜて使用する方法もある。使い方は石鹸水スプレーと同じだ。
4. アブラムシが大量発生したときの対処法

アブラムシは繁殖力が非常に強く成虫になるのも早いため、短期間で一気に増殖する。気候がおだやかな4~6月や9~10月は、とくに大量発生しやすいので注意が必要だ。大量発生した場合、重曹スプレーでは駆除が追いつかないことがある。
スプレータイプの殺虫剤を使用して一気に駆除するのが効果的だ。食品由来の成分を使った殺虫剤は安全性が高いので、安心して使用できるだろう。市販の殺虫剤でもアブラムシが駆除しきれない場合は、専門業者への依頼を検討してほしい。
結論
アブラムシの駆除に効果的な重曹スプレーは、簡単に手作りできる。材料を混ぜてからスプレーボトルに入れて、植物に吹きかけよう。駆除のあとは水でキレイに洗い流すのがポイントだ。粘着テープや歯ブラシを使う、牛乳スプレーを使うなど、重曹スプレー以外の駆除方法も紹介したので、あわせて参考にしてほしい。