目次
1. そもそもミニマリストとは?
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ミニマリストをやめた理由を紹介する前に、まずはミニマリストとはそもそもどんな意味があるのか紹介していこう。
ミニマリストについて
ミニマリストとは、不要な物を手放し、必要な物だけを残すライフスタイルを指す。英語で「最小限の」という意味を持つ「ミニマル(minimal)」の造語で、2010年あたりから海外を中心に広がり始めた。ミニマリストは、物にあふれていなくても豊かな生活はできるという考え方が基本だ。ミニマリストと聞くと「モノ」が少ないというイメージを持つ人もいるだろう。しかし、時間や行動、人間関係などを取捨選択することも指している。「テレビを持つのをやめた」「不要な飲み会に行くのをやめた」というのも、時間の捻出につながり、本当に大切な人と過ごすためのミニマリストの考え方である。
2. ミニマリストをやめた人にはどんな理由が?

ミニマリストだったけど、やめたという人も少なくない。豊かな生活を求めてミニマリストになったはずなのに、一体なぜだろうか。ここではミニマリストを始めた人のその後や、やめた人の理由を5つ紹介していく。もしあなたがこれらの理由に理解を示すのなら、ミニマリストをやめたほうがいいかもしれない。
ミニマリストを継続する理由が見いだせなくなった
最初のうちは物を減らしていくのが楽しく、部屋がスッキリとしていくのを爽快に感じるかもしれない。しかし、いつのまにか目的が「物を捨てる」ことにすり替わり、捨てる物がなくなったときにストレスを感じてしまうケースがある。ミニマリストになりたいのか、物を捨てたいだけなのか目的がわからなくなり、継続する理由を見いだせずにミニマリストをやめる人もいるのだ。
「こうであるべき」という固定観念が窮屈になった
ミニマリストには「物を増やすべきでない」「ベッドではなく寝袋やマットレスで寝なければいけない」「テレビは時間を浪費するから持つべきでない」などと、固定概念を抱えている人も多い。ミニマリストと名乗っているにもかかわらず、テレビやベッドなどを処分することができずに、「自分はテレビを持ったままだ」「いまだにベッドを使ってしまっている」と罪悪感を抱えてしまう人もいる。そんな罪悪感や圧力から解放されるために、ミニマリストをやめた人も多い。
単純に「物が増えた」または「物が少なく不便」に感じた
ミニマリストだとしても、結婚や子どもの誕生によりライフスタイルが一変して、物が増えていくことはあるだろう。「物が増えた自分はミニマリストではない」と感じてミニマリストをやめた人もいる。逆に、ミニマリストになると意気込んで必要な物まで捨ててしまい、物が少なくて不便を感じ、結果的にミニマリストをやめることになってしまう人もいるのだ。
家族に理解や協力をしてもらえなかった
自分だけがミニマリストの場合、家族がいると理解や協力を得ることは難しい。最初のうちは部屋がキレイになって感謝されるかもしれないが、捨てることにのめり込みすぎると、家族の物にまで手を出して喧嘩になる恐れもある。家族とはいえ価値観を強要することは難しく、ミニマリストをやめる原因になる。
楽しくなくなってしまった
「ミニマリストはなんとなくカッコいいからやってみよう」と安易な気持ちで始めると後悔することになる。最初は憧れのミニマリストになって楽しいかもしれないが、次第に「ミニマリストは物を捨てなければいけない」という強迫観念にかられて、物を減らすことが苦痛になる場合もある。ミニマリストになる場合は、流行りだからという理由でなく、ミニマリストの生き方に共鳴しなければ続けるのは難しい。
3. ミニマリストを続けるかやめるか迷ったときの考え方

ミニマリストだったけど、何か違うと感じ、続けるかどうか迷っている人もいるだろう。ここではミニマリストをやめたほうがいい人、ミニマリストに向いている人の特徴を見ていこう。
ミニマリストを「やめたほうがいい人」の傾向
ミニマリストをやめた方がいい人は、物欲が強い人やコレクター気質のある人だ。「洋服が好き」「フィギュアを集めるのが好き」だという人に、大切な物を処分しようといっても、心が豊かにならないだろう。好きな物に囲まれていることが快適なら、自分を追い込んでしまうようなミニマリストになるのはやめた方がいい。ほかにも、必要最小限を追求して心の豊かさを失っている場合は、すぐにでもやめよう。ミニマリストは物が少なくても生活が豊かになる考え方だが、その豊かさを失っているのなら本末転倒だ。
逆にミニマリストが「向いている人」の傾向は?
家の中に物がないほうが落ち着く人や、スッキリとした部屋が好きな人はミニマリストに向いているといえる。また、家での生活よりも仕事に集中したいという人にもミニマリストに向いているだろう。物が少ないことで掃除や家事などに費やす時間が減り、その分残った時間を有効活用できる。
結論
ミニマリストを宣言したからといって、生涯貫き通さないといけないわけではない。ミニマリストを経験してみて自分に合わない場合や、ライフスタイルの変化により、やめたとしても問題はない。現在ミニマリストだという人も、ミニマリストという圧力に押し潰されず、無理をしないことが大切だ。