目次
- 科(属名):キク科タンポポ属
- 分類:多年草
- 原産地:北半球(温帯~寒帯地帯)およびヨーロッパ
- 開花期:3~5月頃
- 花色:黄、白、オレンジ、ピンク
1. たんぽぽの花言葉

春に見頃の季節を迎えるたんぽぽの花言葉を紹介していく。
「真心の愛」「幸せ」など
たんぽぽの花言葉は、「真心の愛」「幸せ」「愛の信託」などだ。たんぽぽの花言葉のほとんどは、綿毛を一息で吹き飛ばせれば恋がかなうという欧米で古くから親しまれてきたたんぽぽの恋占いに由来する。
たんぽぽの色による花言葉の違い
黄色い花を咲かせているイメージの強いたんぽぽだが、白やオレンジ、ピンクなどの品種もある。それぞれの色で花言葉が異なるので、一つずつ見ていこう。
白いたんぽぽの花言葉
白色のたんぽぽの花言葉は、「私を探して」「私を見つめて」だ。白い花のたんぽぽが希少であり、目にすることが珍しいことに由来している。
オレンジのたんぽぽの花言葉
オレンジ色のたんぽぽは、「眼力」「めざとい」といった花言葉を持っている。英名に鷹という意味のhawkが使われており、鷹の目のように力強い見た目が由来だ。
ピンクのたんぽぽの花言葉
ピンク色のたんぽぽの花言葉は、「あたたかみのある心」。花の中心部に向かってだんだんと濃くなるグラデーションカラーがあたたかみを感じさせることからきている。
たんぽぽの綿毛の花言葉は怖い?
たんぽぽの綿毛には、「別離」や「別れ」といった花言葉がある。綿毛が風で吹き飛ぶ様子など由来には諸説あり、アメリカの古い伝説もその一つだ。昔、南風が美しい黄色い髪を持つ少女(たんぽぽの花)に恋をしたものの、月日とともに少女が白髪の老婆(綿毛)に変わってしまった。悲しさのあまり南風がため息をつくと、綿毛がすべて吹き飛び、少女に二度と会えなくなってしまう悲しい物語だ。この物語が原因で、たんぽぽの花言葉が怖いと認識されていると考えられる。
2. たんぽぽとはどんな花なのか?

ここでは、たんぽぽの花言葉以外の基本的な情報を見ていこう。
たんぽぽの花期などの基本情報
外来種のたんぽぽがほとんど
たんぽぽには、日本で生まれた在来種と海外からやってきた外来種があり、都心で見るたんぽぽのほとんどがセイヨウタンポポと呼ばれる外来種だ。在来種は春の短い期間しか咲かない花であるうえに都心化の影響を受け生息地が減っている。それに対し、外来種のたんぽぽは一年中どの季節でも咲き、丈夫で繁殖力が強いため増加していることが影響している。
たんぽぽ(蒲公英)という名前の由来
たんぽぽの名前には、花言葉同様いくつかの由来がある。綿毛が拓本を採るときに墨をつけて使う道具であるタンポによく似て見えることから「たんぽ穂」と呼ばれるようになったのが由来の一つだ。
たんぽぽの別名は?
たんぽぽは、開花の様子が日本の伝統楽器である鼓に見えることから、別名を「鼓草(ツヅミグサ)」という。鼓を打つときの「たん、ぽん、ぽん」の音が元となり、たんぽぽの名前が誕生した説もある。
たんぽぽは何月の誕生花?
たんぽぽは、2月18、19日、3月13、23、29日、5月3日の誕生花だ。花言葉と同じように、誕生花の日にちもたんぽぽの花の色によって違いがある。お誕生日を祝う花としてたんぽぽを贈る際は、誕生花の日にちと花言葉を事前によく確認するのがおすすめだ。
3. たんぽぽにまつわることわざ

花言葉や誕生花など、たくさんの意味を持っているたんぽぽ。日本には、そのようなたんぽぽにまつわることわざも多い。例えば、「踏まれてもふまれてもタンポポの美しく咲く笑い顔」ということわざには、生命力の強いたんぽぽのように、どのような環境でも力強く生きる意味がある。「タンポポの花がしぼむと雨」のように、湿気で花がしぼむ在来種のたんぽぽをたとえたことわざもある。花言葉やことわざなど、詳しく調べていくことでまだ知らない奥深さをたくさん感じられるのがたんぽぽの魅力の一つだ。花言葉と同じようにたんぽぽのことわざも複数あるので、興味があれば調べてみるのもよいだろう。
4. たんぽぽの花言葉を覚えておこう

身近な花であるたんぽぽだが、花言葉までは知らない人も多いのではないだろうか。誕生日などのプレゼントで花言葉とともにたんぽぽをそっと添えれば、さりげなく心のこもったメッセージを届けられる。スマートに贈り物をしたい男性は、たんぽぽの花言葉を覚えておくのがおすすめだ。
結論
プレゼントとしてたんぽぽの花を添えるときは、花言葉をしっかり理解したうえで送ることが重要だ。たんぽぽは「真心の愛」や「幸せ」をはじめ、花の色によってさまざまな花言葉を持っているため、大切な人へのメッセージに、ぜひたんぽぽの花言葉を使ってみてほしい。