目次
- 部屋の広さ(縦と横の長さを計測する)
- 廊下の横幅や玄関の広さ(家具を搬入できる広さか)
- クローゼットなど収納スペースの広さ
- エアコン、照明器具、ガスコンロの有無
- コンセント、テレビ線の位置と個数
- インターネット工事の可否
- 吸気口や換気口の位置や個数
- 日当たり、日照時間、風通しのチェック
- 壁の厚み
- 水圧(水の出がいいか)
- 騒音
- 排水口などからの臭い
- セキュリティ
- エントランス
- 集合ポスト
- 駐輪場
- ゴミステーション
- 廊下
- 階段
- エレベーター
1. アパート探しの注意点 | 物件検索編

アパート探しのスタートは、物件探しだ。住みたい場所、駅からの距離、間取り、家賃など、さまざまな条件から物件を検索しなくてはならない。スタートからつまずかないように注意点を紹介しよう。
譲れない条件や優先順位を決める
膨大な物件情報から、自分に合ったアパート探しをしなくてはならない。ひとつひとつ吟味していては、いつになっても新しい生活はスタートできないだろう。まず、アパート探しのための「軸」がぶれないように、希望条件を明確にする。「これだけは絶対に譲りたくない」という条件と「あったらなおうれしい」という条件に分類し、優先順位をつける。
優先順位が明確になっていると、アパート探しで迷うことなく、より希望に沿ったアパートが見つかりやすい。
家賃を決める
アパート探しの注意点は、家賃だ。いくら理想のアパートだとしても、家賃が分不相応では住み続けることが難しくなる。
一般的に無理なく家賃が払える目安は、年収の25%以下だといわれている。たとえば、年収500万円なら、10万円程度だ。家賃は固定費で節約もできないので、アパート探しでは、無理のない範囲で払える家賃を把握しておこう。
築年数を確認する
古いアパートでも家賃が安ければいいという方もいるかもしれない。しかし「耐震」という観点から安全面を考えると、築年数は重要だ。新耐震基準が制定されたのが1981年6月なので、それ以降に建てられたアパートかを確認しよう。安心して住めるところか精査することも、アパート探しの注意点として押さえておきたい。
おとり物件に注意する
アパート探しの注意点として、おとり物件に振り回されないことも挙げておきたい。おとり物件とは、集客のために掲載する物件のことだ。比較的条件が良いため、問い合わせが殺到する。しかし「この物件はすでに契約済みになってしまった。他にもこれに似た物件があるので見てみないか」という勧誘材料につなげる手段となる。物件画像が他のサイトと同じで使いまわされているような場合は、おとり物件の可能性がある。
2. アパート探しの注意点 | 内見編

不動産屋とコンタクトし、おおよその希望に沿った物件をいくつか選んだら、いよいよ内見だ。内見での注意点を紹介しよう。
部屋の中を隅々までチェックする
内見では、自分がこの部屋で生活することをイメージしながら隅々までチェックすることが大切だ。チェック項目はたくさんあるので、メモしたものを持参するといいだろう。
内見では、自分がこの部屋で生活することをイメージしながら隅々までチェックすることが大切だ。チェック項目はたくさんあるので、メモしたものを持参するといいだろう。
建物や共用設備をチェックする
部屋だけでなく、建物全体や共用設備をチェックすることも注意点のひとつ。以下の共用設備やスペースの状態をチェックすることで、管理が十分行き届いているかがわかる。
共用スペースがなんとなく荒れていて無秩序のような印象を受ける場合、住人に問題がある可能性がある。隣人トラブルを回避するためにも、チェックは慎重に行おう。
周辺環境をチェックする
生活するにあたって周辺環境のチェックは大切だ。駅やバス停からの距離は、実際に歩いて確認する。距離が近くても、坂道や信号、踏切などが途中にあると物件情報に表示されているよりも時間がかかることもある。
近くにスーパーやコンビニなど、食品や日用品が購入できる場所があるかどうかもポイント。生活しやすい環境とは何かということを、いろいろとイマジネーションを働かせて考えることが大切だ。
3. アパート探しの注意点 | 契約編

アパート探しで理想に近い物件と出会うと、新しい生活に心躍る毎日だろう。しかし、最後の最後に、契約段階で誤ってしまうとあとで大変なことになる。契約での注意点を紹介しよう。
契約書の種類を確認する
アパートの賃貸借契約書には「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類の契約書がある。
普通借家契約は、更新できる、中途解約できる、貸主は一方的に解約できないといった特徴がある。
一方で定期借家契約は、契約期間満了後に再契約できるとは限らない、中途解約ができないといった特徴がある。定期借家契約は短期契約が可能なため、期間が限定されている転勤や、一時的な仮住まいなどに便利だ。
この2つの契約書の違いをよく理解して、契約することが大切だ。
原状回復特約を確認する
契約時は、「原状回復特約」の有無を確認することも注意点として押さえておこう。原状回復とは、借りる前の状態に戻して退去するという契約だ。しかし、時間がたつことで劣化するものも多い。たとえば、畳や壁などだ。故意に傷つけたり汚したりした場合をのぞき、通常の使用範囲内では原状回復の対象とならない。
ところが、原状回復特約に「退去時にはハウスクリーニング、エアコンクリーニングは借主負担」と明記されているケースもある。このような契約を交わしたときには、いくら通常の使用範囲内であっても、契約を履行しなければならない。
契約書の内容をきちんと確認する
契約書の内容を十分に確認せずに、どうせたいしたことではないだろうと考えて契約すると、あとでトラブルとなるので必ず確認するようにしよう。いざ契約となり、重要事項説明を聞いたあとで「あれ?話が違う」と思ったら、遠慮なく担当者に確認する。さらに、納得できなければその場でキャンセルすることも可能だ。もちろんキャンセル料などはかからない。契約の流れに飲み込まれて、後悔しないようにしよう。
結論
アパート探しの注意点は、物件探し、内見、契約の段階でいろいろある。それぞれ重要なポイントはメモをしておくと安心だ。アパート探しで重要なのは、条件の優先順位を決めること。理想の物件を探す一番の近道といえる。内見時には、部屋だけでなく共有スペースもじっくりと観察しておこう。また、契約書は必ず内容を確認して、トラブルを回避するようにしよう。