目次
- デンタルクリニックで歯の型を取ってマウスピースを作る
- 家でマウスピースに薬剤を注入して歯にセットする
- 抗生物質の「テトラサイクリン」による変色のある歯
- 差し歯やセラミック、被せ物などの人工物の歯
- 神経が死んでしまっている歯
1. ホームホワイトニングとは?

ホワイトニングには「ホームホワイトニング」「オフィスホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類がある。ホームホワイトニングは、その名の通り、自宅でホワイトニングする方法だ。
ホームホワイトニングの流れ
ホームホワイトニングは、自分専用のマウスピースを作って、その中に薬剤を注入し、ホワイトニングする方法だ。次のような流れで施術が行われる。
たったこれだけで、ホームホワイトニングを始めることができる。ただし、ホワイトニングは審美治療であるため、保険の適用がないので注意しよう。
2. ホームホワイトニング前の注意点

ホームホワイトニングを始めるにあたって、いくつかの注意点がある。ホームホワイトニングが自分の望む治療法なのかをよく理解してから始めよう。
効果が出るまでに時間がかかる
ホワイトニングのなかでも、ホームホワイトニングは自己管理のもとに行われる施術だ。危険がないように、薬剤などはあまり強いものは使われていない。そのため、効果が実感できるまでに時間がかかる。
即効性を望むなら、クリニックに通う手間や費用はかかるが、「オフィスホワイトニング」の方がおすすめだ。
白くなりにくい歯がある
実は、ホームホワイトニングを含めたホワイトニングでは白くなりにくい歯がある。
とくに前歯などの見える場所にある歯がこのような状態では、ホワイトニングの効果があまり望めないので注意しよう。
装着前に歯磨きをする
薬剤を入れたマウスピースの装着前には、必ず歯磨きをして歯の表面の汚れをできるだけ取り除くことだ。歯の汚れが付着した状態では、ホワイトニングの薬剤がしっかり歯に密着せず、効果が薄れてしまう。歯磨き粉を使った場合には、しっかり口をすすいで、歯磨き粉の成分が残らないようにしよう。
歯医者さんの指示のもとで行う
ホームホワイトニングは、必ず歯医者さんの指示のもとで行うことだ。なかには海外のホワイトニング薬剤を個人輸入などで手に入れる方もいる。しかし、ホワイトニング薬剤は医薬品に準ずる扱いだ。使い方や使用する人によっては、重篤な副反応などが起こる危険性もあるのでやめよう。
3. ホームホワイトニング中の注意点

ホームホワイトニング中には、いくつかの注意点がある。
薬剤は適量を使う
ホームホワイトニングは、マウスピースに薬剤を注入してホワイトニングする方法だ。早く効果があらわれることを期待して薬剤を多めに注入してしまう方がいるが、これは薬剤の無駄でしかないので、適量を使おう。
マウスピースを噛まない
ホームホワイトニング用に作ったマウスピースは樹脂でできており、強度はそれほど強くない。強く噛みしめたりすると破損してしまう可能性もある。歯ぎしりや噛みしめが強い方は注意するようにして、ホームホワイトニング中はできるだけリラックスを心がけよう。
1回2時間を毎日続ける
ホームホワイトニングの効果を実感するためには、1日1回のホワイトニングで2時間以上は続けることが大切だ。ルーティン化するためにも、決まった時間にホワイトニングするとよいだろう。
薬剤が歯以外に付かないようにする
ホームホワイトニングで使う薬剤は、それほど強力なものではない。とはいえ、歯茎に付いたり喉に流れたりすると薬剤の刺激で痛みを感じることもある。
薬剤が歯以外の場所に付かないように使用量に注意し、マウスピースからあふれた余分な薬剤は脱脂綿などでキレイに拭き取るようにしよう。
4. ホームホワイトニング後の注意点

ホームホワイトニングは、終わった後もいくつかの注意点がある。
マウスピースを外して口をすすぐ
マウスピースを外した後は、しっかりと口をすすいで薬剤を洗い流そう。すすぐだけでは違和感が残るという場合は、歯磨きをしてもいいだろう。
直後の飲食は避ける
ホームホワイトニングをした直後は、歯に色が入りやすくなっている状態だ。30分~1時間は飲食を避けるようにしよう。
マウスピースをしっかり洗う
ホームホワイトニングで使い終わったマウスピースは、よく洗って清潔にしておこう。薬剤が落ちにくい場合には、歯ブラシを使ってやさしく洗う。なお、樹脂でできたマウスピースは熱に弱い。熱湯を使うと変形してしまう可能性があるので注意しよう。
薬剤を正しく保管する
ホームホワイトニングで使う薬剤は、歯の漂白をするだけあって強い薬だ。小さな子どもやペットの誤飲につながるようなことがないように、しっかりと保管しておこう。また、劣化しないように直射日光を避けた場所に保管するようにしよう。
5. ホームホワイトニングの効果を保つコツ
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せっかく苦労して歯が白くなっても、生活習慣などによってすぐに戻ってしまう可能性もある。ホームホワイトニングを長持ちさせるコツを紹介しよう。
着色しやすい飲食物を控える
基本的に色の濃い食べ物や飲み物は歯に色が付いてしまうと考えてよいだろう。とくに、ホームホワイトニングをしている最中は色が付きやすい状態なので、できるだけ避けた方がよい。また、無色透明でも炭酸飲料やスポーツドリンクは酸性なので、歯に色が付きやすい状態を作ってしまう。こちらも注意が必要だ。
食後の歯磨きを欠かさない
ホームホワイトニングを長持ちさせるためには、食後の歯磨きは欠かさないようにしよう。歯に色素が沈着してしまう前に、食後はできるだけ早く歯を磨く習慣を身につけよう。もし、すぐに歯が磨けない状況であっても、口をすすぐだけでも色素沈着を防ぐことはできる。
定期的に歯医者さんを受診する
一度ホームホワイトニングをしたからといって、効果が持続するわけではない。定期的に歯医者さんを受診して歯のクリーニングをしてもらい、歯の白さを持続させることも大切だ。場合によっては、再度ホームホワイトニングを行うようにする。
結論
ホームホワイトニングは、自宅でできる歯のホワイトニング方法だ。マウスピースを作って、その中に薬剤を入れて装着することで歯を白くする。ホームホワイトニングするにあたって、さまざまな注意点があるので、歯医者さんの指示を守るようにしよう。歯の白さを維持するためには、できるだけ着色しやすい飲食を避け、食後の歯磨きを欠かさないようにすることが大切だ。