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パソコン

「ココ間違えると、危険です。」パソコン掃除をする際の絶対に注意すべきポイントと適切な掃除手順とは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年9月29日

パソコンの掃除は、キーボードやディスプレイなら行っていても、その他はしていないという方も多いのではないだろうか。パソコンは、ほかの家電と同じように掃除をすると、もっと快適に使うことができる。ただし、繊細な部分もあるため手順を間違えると故障につながる危険性もある。ここでは、初心者の方ができる範囲のパソコン掃除の手順を紹介しよう。

  

1. パソコンに汚れやホコリが溜まる理由

パソコン
パソコンは、意外と汚れやすい。掃除をしないと、汚れやホコリが原因で動作不良を起こす可能性もある。

パソコンは外気を取り入れている

パソコンが汚れやすいのは、常に外気を取り入れているからだ。種類に関係なくパソコン使用中は、熱が発生している。熱で部品の温度が上がると性能低下の原因となってしまうため、内部の熱を外部に放出しなければならない。
熱を逃がすため外部の空気を入れ、内部を通り抜けて排出するという方法が用いられる。このとき、外部の空気と一緒にホコリも吸い込むため汚れが溜まりやすくなる。

1年に1回の頻度で掃除が必要

パソコンを掃除する頻度は、パソコンの使用頻度によって異なる。それほど使っていないという場合でも、1年に1回は掃除をした方がいいだろう。仕事などで日常的に使う場合には、3ヶ月に1回の頻度で掃除することをおすすめする。

2. パソコンの汚れやホコリを放置する危険性

トラッキング現象
パソコンの汚れやホコリが溜まっていくと、どのような危険性があるのだろう。

排熱できなくなる

パソコンの内部には「CPU」「ハードディスク」「バッテリー」といった熱が出やすい部品がたくさんある。とくに動画編集やゲームなどを続けていると、パソコンの頭脳部分であるCPUに負荷がかかり、熱がこもりやすい。CPUの温度を下げるため、冷却ファンが作動する。
しかし、パソコンを長期間掃除せずホコリが溜まってしまうと、ファンが目詰まりして内部の熱を排出することができず、動作不良が起こる。

トラッキング現象が発生する

トラッキング現象とは、溜まったホコリが空気中の湿気を吸収してしまい、発火を引き起こすことだ。掃除をせずホコリの溜まったパソコンの内部でも、同じような現象が起こり、基盤や回路がショートするケースもある。

異音が発生する

パソコンを掃除していないと、異音や騒音がすることがある。これはCPUファンにホコリが溜まって目詰まりを起こしている可能性が高い。このまま放置しておくと、パソコン内部に熱がこもって故障の原因となる。

起動できなくなる

電子パーツの多いパソコン内部は帯電しやすい環境だ。帯電したままの状態やその電気を静電気というが、静電気はホコリを引き寄せ、ホコリは静電気を引き寄せるという悪循環が起こる。帯電するとパソコンが起動できなくなる、勝手にシャットダウンしてしまうという現象を引き起こす。

3. パソコン掃除のやり方

パソコン掃除
パソコンの掃除には適切な手順ややり方があり、慎重に行う必要がある。

パソコン掃除する前の注意点

まず、パソコン掃除を始める前に、注意するべきことが2つある。まず、感電やショートを防ぐためパソコンに電流が流れていない状態で掃除を行うことだ。もうひとつは、静電気対策だ。静電気によって電子部品が故障する可能性がある。静電気の発生しにくい服装で作業をする。静電気防止手袋・リストバンドなどを身につけると安心だ。

ディスプレイの掃除方法と必要な道具

パソコンのディスプレイの掃除に必要な道具は以下の2つだ。
  • 液晶ディスプレイ専用ウェットシート
  • クリーニングブラシ
クリーニングブラシでディスプレイのホコリを掃除し、ウェットティッシュで残った汚れを拭き取るようにする。

マウスの掃除方法と必要な道具

パソコンのマウスの掃除に必要な道具は以下の4点だ。
  • エアダスター
  • つまようじ(綿棒)
  • OAクリーナー
エアダスターでホコリやゴミを取り除く。細かい溝の汚れは、つまようじや綿棒を使って、慎重に取り除く。OAクリーナーと柔らかい布で手垢を拭き取って完了だ。

キーボードの掃除方法と必要な道具

パソコンのキーボードの掃除には、以下の道具を準備しよう。
  • エアーダスター
  • OAクリーナー
  • 綿棒
  • 軍手
まず、エアーダスターでホコリや細かいゴミを吹き飛ばす。次に、綿棒にOAクリーナーを浸み込ませて汚れを拭き取っていく。軍手の指先にOAクリーナーを浸み込ませて、ひとつひとつキーを拭いていくと簡単で便利だ。

本体外側の掃除方法と必要な道具

パソコンの本体外側の掃除に必要な道具は、以下のとおりだ。
  • エアダスター
  • クリーニングブラシ
  • 掃除機
  • OAクリーナー
まず、外側のホコリを掃除機で吸い取る。掃除機で取れにくいホコリは、クリーニングブラシやエアダスターを使う。OAクリーナーを布に浸み込ませて、汚れをやさしく拭き取る。

本体内部の掃除方法と必要な道具

パソコンの本体内部の掃除には、次の道具を用意しよう。
  • 帯電防止ブラシ
  • 金属製でないピンセット
  • エアダスター
  • CPUグリス
パソコン内部では、主にファンやヒートシンクの掃除をする。まず、帯電防止ブラシやエアダスターでホコリを取り除く。とくに基盤部分はブラシを使わず、エアダスターを使って掃除をしよう。
ファンを掃除するときには、大きなホコリは金属製でないピンセットで取り除く。細かなホコリはエアダスターで吹き飛ばす。
パソコンのヒートシンクを外す。ヒートシンクはCPUの冷却装置だ。ヒートシンク中央に塗られているCPUグリスには触らないように注意しながら、ホコリを取り除いていく。CPUとヒートシンクのあいだに塗られているグリスは布で拭き取り、新しく塗り直そう。

4. 掃除後のパソコンを汚れやホコリから守るには?

パソコン
パソコンの掃除後、汚れやホコリが侵入しないようにするための方法がある。

吸排気口にフィルターを被せる

ホコリはパソコンの吸排気口から侵入してくる。そこで、市販されているファンフィルターを被せて侵入を防ぐのも一つの方法だ。定期的な交換は忘れずにしよう。

パソコンを床に直置きしない

床に直置きしたパソコンは、人の動きなどで舞い上がったホコリを吸いやすい。床から数センチ離しただけでも、ホコリ対策となる。PCカートなどを利用してホコリの影響が出ない環境を作ろう。

結論

パソコンは、パフォーマンスを維持するためにも定期的な掃除が必要だ。とくにホコリは、故障の原因となりやすい。ディスプレイ、マウス、キーボード、パソコン内部・外部など、それぞれ掃除のやり方がある。とくに内部の掃除は慎重に行い、無理をしないことだ。専門店などでパソコン掃除をしてくれるところもあるので、自信がない場合は依頼しよう。
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  • 更新日:

    2022年9月29日

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