目次
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1. 保冷剤の中身について

保冷剤を再利用する前に中身を確認しておこう。ハードタイプとソフトタイプの違いとあわせて紹介する。
中身は主に水と高吸水性ポリマー
保冷剤の中身は98%が水で、残りは高吸水性ポリマー、防腐剤、安定剤だ。高吸水性ポリマーは水を吸収して固める特性があり、オムツなどにも使用されている。ジェル状になることで保冷効果が長続きし、氷やドライアイスと違って繰り返し使用ができるのが特徴だ。
ハードタイプとソフトタイプがある
保冷剤はプラスチックのケースに入ったハードタイプと、袋に入ったソフトタイプに分けられる。ハードタイプは耐久力に優れているため上にモノも乗せられるが、重くて持ち運びには向いていない。
ソフトタイプはコンパクトで持ち運びができる反面、外袋が破れたら使えなくなるというデメリットがある。食材や飲み物と一緒にクーラーボックスに入れるならハード、アイシングやお弁当の保冷にはソフトがおすすめだ。
2. 再利用アイデア10選

保冷剤を再利用するアイデアを10選紹介する。定番から意外な方法まで解説するので、ぜひチェックしてほしい。
保冷剤をそのまま再利用するアイデア
ミニ冷蔵庫
保冷バックやクーラーボックスに入れて、ミニ冷蔵庫として使う再利用アイデアだ。アウトドアのときや、食材や飲み物を持っていきたいときに重宝する。保冷バッグに飲み物と保冷剤を入れて寝室などに持っていき、熱帯夜や風邪のときの水分補給に役立ててもよいだろう。
ミニ冷蔵庫
保冷バックやクーラーボックスに入れて、ミニ冷蔵庫として使う再利用アイデアだ。アウトドアのときや、食材や飲み物を持っていきたいときに重宝する。保冷バッグに飲み物と保冷剤を入れて寝室などに持っていき、熱帯夜や風邪のときの水分補給に役立ててもよいだろう。
扇風機に貼る
前面部分に保冷剤を貼り付けて扇風機をまわそう。ヒンヤリとした冷たい風が吹くため、通常よりも涼しく感じられる。クーラーの風が苦手という方でも使いやすいのが魅力だ。
保冷剤の中身を再利用するアイデア
消臭剤
高吸水性ポリマーにはにおいを吸収する性質がある。保冷剤の中身を取り出してから容器に入れると、消臭剤として再利用が可能だ。靴箱やゴミ箱の近く、トイレなど、においが気になる場所に置いておこう。
芳香剤
容器に入れた保冷剤の中身にアロマオイルを垂らせば、消臭効果がある芳香剤の完成だ。好きな香りのオイルを2~3滴垂らしてから、軽くかき混ぜよう。キッチンにはさわやかなレモンやミント、寝室にはリラックスできるラベンダーなど、部屋にあった香りを選んでほしい。透明な瓶に入れて絵の具で色をつけたり、ビー玉を入れたりすればよりオシャレだ。
虫除け
保冷剤の中身に虫が嫌うアロマオイルを混ぜれば、ちょっとした虫よけ効果がある消臭剤として再利用できる。代表的なのがレモングラスやシトロネラ、レモンユーカリだ。虫が嫌うハッカ油を混ぜてもよいだろう。
保冷剤のちょっと意外な再利用アイデア
園芸用土の保水
保冷剤に入った高吸水性ポリマーは保水性が高い。解凍した中身を植木鉢に置いておくと少しずつ水が園芸用土に溶けるので、2~3日は乾燥を防げる。ただし、植物への使用には向いていない保冷剤があるので注意が必要だ。防腐剤が悪い影響を及ぼす可能性もあるため、大事な植物への使用は避けたほうがよい。
毛穴の引き締め
毛穴は冷やすことで引き締められる。冷やしすぎないようタオルで包んで、洗顔後に肌に当てるとよいだろう。保冷剤を長時間当てると肌を傷めるので、数十秒くらいで十分だ。
アイケア
保冷剤は保温性が高いので、温めて使用することも可能だ。41度くらいのぬるま湯に2~3分ほど浸してからタオルでつつめば、ホットアイマスクとして再利用できる。目の周りに置けば血行がよくなるので、眼精疲労の軽減にも役立つだろう。
カイロ代わり
アイケアのときと同じように、まずは41度のお湯に入れて温めよう。ポケットの中に入れておけば、カイロとして再利用が可能だ。ただし、保温が続くのは20~30分くらいなので、短時間のお出かけに活用してほしい。
3. 再利用する際の注意点

保冷剤を再利用するときの注意点をまとめた。トラブルを避けるために、事前にチェックしておこう。
高吸水性ポリマーは絶対に排水口に流さない
高吸水性ポリマーは水を吸収するため、排水口に流してはいけない。排水管が詰まる可能性があるので、注意が必要だ。中身を捨てる場合はゴミ袋に入れてまとめておこう。
小さな子どもやペットの誤飲・誤食に気をつける
保冷剤の中身を出して再利用すると、小さな子どもやペットの誤食や誤飲が心配だ。消臭剤や芳香剤、虫よけとして使用する場合は、手の届かない高い場所に置いてほしい。
「エチレングリコール」含有の古い保冷剤は再利用しない
古い保冷剤は、エチレングリコールという有害な物質を含むことがある。「有害」と記載があるか確認してみよう。中身を取り出して再利用するのは避け、早めに処分するのがおすすめだ。
4. 保冷剤の正しい処分方法

再利用した後の保冷剤は、自治体のルールに従って処分しよう。不燃ごみや可燃ごみなど、分類は自治体によって異なる。ハードタイプとソフトタイプで分別が違うケースもあるので、公式サイトや問い合わせで確認しておくと安心だ。
結論
保冷剤はアイデア次第で便利に再利用できる。食材や飲み物を冷やすのはもちろん、扇風機に貼り付けて使用することも可能だ。中身を取り出して消臭剤や芳香剤にしてもよいだろう。毛穴の引き締めやアイケアにも活躍するので、ぜひ試してみてほしい。再利用する際の注意点や、不要になったときの捨て方もあわせてチェックしておくと安心だ。