目次
1. カッターの刃の正しい捨て方とは?自治体の例を紹介

カッターの刃には、自治体ごとにゴミとしての捨て方のルールがある。注意すべきは、カッターの刃の分別方法と捨てるときの安全対策だ。ここではまず、神奈川県横浜市、千葉県千葉市、東京都江東区の3つの地域を例とし、正しい捨て方を紹介しよう。
神奈川県横浜市
横浜市では、カッターの刃は「小さな金属類」に分類され、週に1回の決められた収集日に燃えるゴミと同じ集積場所に出す。回収の際にけがの危険がある刃物などは、紙に包んだうえで品名を記入することになっている。
千葉県千葉市
千葉市の場合、カッターの刃の分別は「不燃ゴミ」だ。横浜市同様、新聞紙などで刃を包み、外側に「危険」と表示をして処分するという捨て方のルールがある。
東京都江東区
江東区のカッターの刃の捨て方も、横浜市や千葉市と同様だ。紙などに包んで「危険」の表示をしてから、燃やさないゴミの日に出す。
2. カッターの刃を捨てるときの注意点

カッターの刃などの鋭利な刃物やとがった金属を処分するときは、しっかりと分別したうえでの安全対策が必要である。ここでは、カッターの刃の捨て方の注意点を紹介しよう。
ガムテープや厚紙などでしっかり包む
カッターの刃を、燃えるゴミのようにそのままゴミ袋に入れて捨てるのはよくない。自治体によってルールがあるが、刃の部分が露出しないように新聞紙や段ボールなどでしっかりと包み、ガムテープを巻いて固定してから捨てるのが一般的だ。
「危険」「キケン」「刃」などと分かりやすく書く
回収する作業者に刃物であることが一目で伝わるように、外側に分かりやすく表示することも大切である。太い赤字で「危険」「刃物」などと記入しておくとよいだろう。
「金属だから缶の中に溜めて一緒に捨てる」は安易か?
カッターの刃の捨て方は自治体によって異なる。不燃ゴミである場合や金属ゴミ扱いになっている場合があり、分別のルールもさまざまだ。ビンや缶などと分別されているケースもあるため、缶の中に入れてゴミとして出す捨て方は避けたほうがよいだろう。
3. カッターの刃が大量にある場合の捨て方は?

家の整理などでカッターの刃がたくさん出てきたとき、捨て方に迷う方も多いのではないだろうか。ここでは、大量にあるカッターの刃の正しい捨て方について紹介する。
自治体に確認するのがベスト
カッターの刃は、住んでいる地域によって燃えるゴミで出すか不燃物で出すかなどの分別が異なる。大量に出てきたカッターの刃を正しく処分するためには、自治体に直接捨て方の決まりを確認するとよいだろう。
不用品回収業者に依頼する方法もある
大量のカッターの刃を安全に処分するために、不用品回収業者を利用することも可能だ。処分には費用がかかるケースもあるので、事前に確認しておくのがおすすめである。
【無許可の業者】には依頼しないこと
家庭から出たゴミは、自治体の決まりに沿って正しく処分されなくてはならない。そのため、カッターの刃の処分を業者に依頼する際は、自治体の委託を受けた適正な業者かどうかを確認する必要がある。「一般廃棄物処理業許可」を持っていない無許可の回収業者を利用しないよう、きちんと調べてから依頼することが大切だ。※1
4. カッターの刃以外の「刃物」の捨て方は?

カッターの刃に限らず、けがにつながる恐れがある刃物やとがった金属などは捨て方が難しいと考える方も多いのではないだろうか。ゴミに出すときは、カッターの刃と同様に自治体の分別などの決まりに沿って適切に処分することが重要である。
基本的に、刃物や金属は同じ捨て方をする自治体が多いが、サイズによって若干の違いが見られるケースもあるので注意しよう。たとえば、ナイフや包丁といった大きくて鋭い刃物は、布製などのガムテープを使って刃先をぐるぐると覆い、その上から新聞紙やタオルなどでさらに巻きつけるのがおすすめだ。カミソリのように小さな刃物は、カバーがあればカバーを付け、外れないようにセロハンテープなどで巻いたあと、新聞紙で包むとよいだろう。カッターの刃の捨て方と同じで、回収する人に分かりやすいよう「危険」という表示をすることも忘れてはいけない。
結論
カッターの刃は、自分や回収する作業者のけがを防ぐためにも、刃の部分が露出しないように処置をしてからゴミに出すことが大切だ。自治体によってルールに違いがあるため、住んでいる地域の正しい捨て方を確認したうえで適切に処分しよう。
(参考文献)
※1:環境省_廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!