目次
1. ドクダミとは?

こちらでは、まずドクダミとはどのような植物なのか紹介しよう。
ドクダミの特徴
ドクダミは、道端や住宅の周りなどで日陰と日向が半々ほどの場所を好むドクダミ科ドクダミ属の多年草であり、特徴は「デカノイル-アセトアルデヒド」による臭いである。嗅ぎなれない臭いに気付いたらドクダミが生えている場合もあるほどだ。
また、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌などの細菌をはじめ、何種類かのウイルスの働きも抑える効果をもつといわれており、古くから民間療法に利用されている。
ドクダミが繁殖しやすい理由
ドクダミは、地下40cmほどの深さに、根を広く深く伸ばし、それから地下茎をさらに伸ばして成長する。そのため、はえているドクダミを引き抜いても、根や地下茎が残る限り、再び成長するほど繁殖力が強い。
2. ドクダミ駆除のポイント

こちらでは、ドクダミ駆除のポイントを解説しよう。
根が残らないようにする
ドクダミを駆除したいときは、根が残らないように注意深く地面を掘る必要がある。根を残すと再度増えてしまうため、根ごと掘り出すことが大切だ。または、根を枯らせば、そこから増えることができなくなる。
見つけたらすぐ駆除する
ドクダミは繁殖力が強いため、放置すると増えていく一方だ。そのため、見つけたらすぐに駆除した方が、手間を省けるだろう。
花が咲く前に駆除する
ドクダミの開花時期は、6月ほどからだ。そのため、それより前に駆除すると種ができるのを防げる。根を残さないように注意することも大切だが、種からも増えるため、早めに対処しよう。
3. ドクダミは熱湯で駆除できる?

ドクダミは熱湯で駆除できるのか解説しよう。
熱湯をかけると枯れる
ドクダミに熱湯をかけると茹でたようになり、枯死する。
熱湯で駆除するメリットとデメリット
ここでは、熱湯で駆除するメリットとデメリットを解説しよう。
熱湯で駆除するメリット
熱湯で駆除するメリットは、熱湯は水であるためほかの植物への影響力は低く、人にとっても安全性が高い点だ。
熱湯で駆除するデメリット
熱湯で駆除するデメリットは、除草剤よりも効果が得られるまで時間がかかる点だ。また、ほかの植物と隣接する場合は、熱湯による影響がほかの植物にも及ぶ可能性がある点になる。
4. 熱湯以外を使ったドクダミの駆除方法

熱湯以外を使ったドクダミの駆除方法を紹介しよう。
除草剤を使う
芝生のある場所で除草剤を使用するときは、芝生(イネ科)には影響を与えず、広葉雑草に効果を発揮する除草剤を使用するとよいだろう。すでに生えているドクダミには液体タイプ、ドクダミが生えることを予防したいときは冬季に顆粒タイプをまくのがおすすめだ。
塩を使う
塩を使うとドクダミを脱水させて駆除できる。しかし、塩はほかの植物にも影響を与えるため、使用する場所に注意しよう。墓地、玉砂利が敷いてある庭やコンクリートの割れ目から生えるドクダミに塩を使うのがおすすめだ。
ミントを使う
ミントなどのハーブ系の植物は、繁殖力が強いものも多くある。ドクダミが生える場所がないほど、ミントなどが生えていれば、ドクダミが生えない可能性がある。しかし、ドクダミと共存することもあるため、注意しよう。
重曹を使う
重曹は、ドクダミ以外の植物や人間にとっても影響が少ない。ドクダミの茎に傷をつけ、そこから重曹を8g水100mlに溶かした重曹水をかけるだけでよい。この8%の濃度重曹を吸収したドクダミは、内部で二酸化炭素を増やし、徐々に枯れていく。
苦土石灰を使う
苦土石灰土に混ぜて使用するのも効果的だ。ドクダミは、酸性の環境を好むため、庭の土に苦土石灰を混ぜ、アルカリ性の環境に調整することでドクダミが生えにくい環境にできる。しかし、アルカリ性の環境が苦手な植物もあるため注意しよう。
5. 駆除後のドクダミの繁殖を防ぐコツ

最後に熱湯などでドクダミを駆除した後に繁殖を防ぐコツを解説しよう。
防草シートを敷く
防草シートで地面を覆うと日光を遮断してドクダミなどの雑草の繁殖を防ぐことができる。ペットや小さな子どものいる環境でも安全に実践できる予防策の1つだ。
土壌処理剤をまく
土壌処理剤をまくと土壌に除草剤の膜を張ったような環境を作り、種子の発芽を抑制できる。そのため、ドクダミが新しく生えることを長期間防ぐことが可能だ。
結論
今回はドクダミの特徴から、駆除する方法とそのポイント、熱湯を使った駆除方法とそのメリット・デメリットなどについて詳しく解説した。ぜひ、繁殖力の強いドクダミの駆除に困ったときは、当記事を参考にそれぞれの環境に適したドクダミの駆除方法を実践してほしい。