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葬式

「あの製品」で作られた持ち物をお葬式に持っていくのは失礼極まりないってホント!?実は知らないお葬式のマナーとは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年9月11日

冠婚葬祭は儀式だ。とりわけお葬式というのは、厳かな中で執り行われる式で、さまざまなマナーがある。お葬式に参列することになったとき、本当にこのマナーでいいのかと迷うことがないよう正しい知識を身につけておこう。ここでは、一般的なお葬式のマナーを紹介する。新たな気づきがあるかもしれないので参考にしてほしい。

  

1. お葬式のマナー | 服装

葬式
お葬式のマナーで気を付けたいのが服装だ。男性、女性、子どもそれぞれの服装マナーについて紹介しよう。

男性の服装マナー

お葬式に参列するときは、喪服を着用するのがマナーとされる。喪服が用意できない場合には、ダークスーツ、白のYシャツ、黒ネクタイを着用するといいだろう。靴は光沢のないシンプルな黒、靴下も黒を履くようにする。基本的にアクセサリーは外しておくようにしよう。

女性の服装マナー

女性もお葬式に参列するときには、喪服を着用するのがマナーとされる。喪服が用意できない場合には、ダークスーツに白か黒のブラウス、あるいは黒のアンサンブルにするといいだろう。ストッキングは黒で厚手のタイツはNGだ。靴も黒でローヒールのシンプルなものがよいとされる。
結婚指輪以外の華美なアクセサリーは外すが、涙をあらわす真珠のイヤリング、一連の真珠のネックレスはOKだ。マニュキュアもしないのがマナーだが、すぐに取れない場合には、黒のレースの手袋を付けてもいいだろう。

男女ともに気をつけるべき点

服装で男性、女性ともに気を付けたいマナーは、革や毛皮を身につけないということだ。動物の革や毛皮は「殺生」を連想させてしまうためである。 すべての革製品を避ける必要はないが、とくに蛇やワニなどの爬虫類系の革を使ったものは避けよう。

学生や幼児の服装マナー

制服がある場合には、制服を着用してお葬式に参列するのが一般的なマナーだ。制服がない場合には、黒っぽい落ち着いた服装を心がけよう。幼児の場合は、とくに黒っぽい洋服でなくてもマナー違反とはならないので覚えておいてほしい。

2. お葬式のマナー | 持ち物

数珠
お葬式のマナーでは、持ち物にも気遣いが必要だ。

数珠

仏式のお葬式に参列する場合には、数珠を持参しよう。数珠は、故人への哀悼の意をあらわすために必要なアイテムだ。マナーとして数珠を持って参列している方も多いので、できるだけ準備しておくほうがいいだろう。

お香典

お葬式にお香典は必須だ。お香典が1万円以上の高額になる場合には、水引が印刷された簡易的なものではなく、 相応の不祝儀袋を用意するのがマナーである。

袱紗

袱紗とは、お香典を包むものだ。お葬式の受付で、袱紗からお香典を取り出して渡すのがマナーとなっている。

ハンカチ

ハンカチは、白か黒の柄や刺繍のない無地がマナーとなっている。また、ガーゼやタオル地のハンカチは避けよう。ワンポイント柄のハンカチしか持っていない場合は、ワンポイント部分を内側にして隠すといい。

バッグ

女性は、小物入れとしてバッグを持つ方が多い。黒い布製フォーマルバッグが一般的だ。黒であっても、革製品はマナー違反となっているので注意しよう。

3. お葬式のマナー | お香典

葬式
お葬式のマナーで、最も頭を悩ますのがお香典ではないだろうか。お香典の相場と、不祝儀袋の書き方などを紹介しよう。

お香典の相場に関するマナー

お香典の相場は、故人との関係性、お付き合いの深さ、地域によって大きく変わる。ここでは一般的な相場を紹介しよう。
  • 身内:3万円~10万円
  • 友人・知人:5,000円~1万円
  • ご近所・職場:5,000円~1万円
よくわからない場合は、バランスを考えて周囲に相談してみるといいだろう。

不祝儀袋に関するマナー

お葬式のお香典を包む袋は「不祝儀袋」という。ここで悩むのが表書きではないだろうか。仏式のお葬式の場合、一般的な表書きは「御霊前」「御香典」だ。ただし、浄土真宗などの一部宗派では「御仏前」と表書きをする。
神式のお葬式では「御玉串料」「御榊料」、キリスト教式のお葬式では「御花料」などと表書きするのがマナーだ。宗教・宗派がわからない場合は「御霊前」としておけば、間違いない。

受付での渡し方に関するマナー

受付でお香典を渡すときには「このたびはご愁傷様でございます」とひと言申し添えるといいだろう。お香典はお盆か袱紗に乗せ、受付の人が表書きが読めるようにして渡すのがマナーだ。

4. お葬式のマナー | お焼香

お焼香
お焼香のやり方にも宗教・宗派によってルールがある。ここでは、一般的なお焼香のやり方を紹介しよう。

お焼香のやり方

一般的なお焼香は以下のような流れで行われる。
  • 係の人の案内に従って焼香台へ進む。
  • 焼香台の一歩手前で、喪主、遺族に一礼する。
  • 一歩進み出て、故人の遺影に一礼する。
  • 焼香し、手を合わせて一礼する。
  • 一歩下がり、再び個人の遺影に一礼して、退場する。

お焼香する回数

仏式のお葬式では、宗派ごとにお焼香する回数が違ってくる。
  • 天台宗:1回か3回
  • 真言宗:3回
  • 浄土宗:1~3回
  • 臨済宗:1回
  • 曹洞宗:2回
  • 浄土真宗本願寺派:1回
  • 浄土真宗大谷派:2回
  • 日蓮宗:1回か3回
参列者が多い場合には、1回のお焼香をお願いされることもある。係の人の指示に従うようにしよう。

5. お葬式のマナー | 挨拶

葬式
お葬式の際、遺族へ言葉をかけるシーンがあるかもしれない。そのようなとき、お悔やみの言葉をあらかじめ用意しておくと、慌てずに済むだろう。

宗派別のお悔やみの言葉

お葬式のお悔やみの言葉は「このたびはご愁傷様です」が一般的だ。しかし、宗教によっては「死」に対する考え方が違うため、注意が必要だ。たとえば、キリスト教では、天国に行けるというのは、決して悲しむことではないとされる。そのため「安らかな眠りをお祈りします」などの言葉かけが望ましい。

避けるべき忌み言葉

お葬式では、とくに「忌み言葉」に注意が必要だ。忌み言葉の特徴は、不幸が重なることを連想させる言葉が多い。たとえば「次々」「重ね重ね」「再び」などだ。また「死」や「生きる」など直接的な言葉も避けるのがマナーだ。

結論

お葬式におけるマナーでは、服装、持ち物、お香典、お焼香、挨拶など、さまざまな局面で注意が必要だ。宗教や宗派、地域によっても違ってくる。もしわからないことがあったら、周囲に相談することが最も的確だ。基本的にお葬式は儀式であり、故人の冥福を祈る気持ちと遺族への心遣いを忘れないことが大切である。
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  • 更新日:

    2022年9月11日

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