- 1. エアコンからすっぱい臭いがする原因
- 2. エアコンのすっぱい臭いを放置するデメリット
- 3. エアコンのすっぱい臭いの取り方
- 4. エアコンのすっぱい臭いを予防する方法
- 5. 車のエアコンからすっぱい臭いがする原因と対処法
1. エアコンからすっぱい臭いがする原因
エアコンをつけるたびに不快な思いをするのは、大きなストレスだ。エアコンからすっぱい臭いがするときの原因を突き止めよう。
カビが発生している
エアコンからすっぱい臭いがする原因のほとんどがカビや雑菌だ。とくに結露しやすい家庭用エアコンは、カビが生えやすい。フィルターの掃除も大切だが、手の届かない内部のカビ汚れをキレイにしないと、すっぱい臭いを完全に取り除くことはできない。
ヤニや油によって汚れている
もし家族にタバコを吸う方がいるなら、エアコンのすっぱい臭いは、ヤニかもしれない。タバコの煙がエアコン内部に入り込んで、臭いを発している可能性が高い。また、リビングとキッチンが一体化している間取りでは、調理中の油煙がエアコン内部に吸い込まれるため、油汚れが原因である可能性もある。
新品特有の臭いがしている
購入したばかりのエアコンなのにすっぱい臭いがする場合は、エアコン素材であるプラスチックの臭い、内部フィンに使われているコーティング剤の臭いであることが多い。これらの臭いは使っているうちに自然と消えるはずだ。
もうひとつの原因として考えられるのは、設置工事のミスだ。水が適切に排出されず逆流してしまうと、溜まった水に雑菌が繁殖してすっぱい臭いの原因となる。2~3週間してもすっぱい臭いが消えない、あるいはひどくなっているという場合には、設置をした工事業者に確認してもらおう。
2. エアコンのすっぱい臭いを放置するデメリット
エアコンのすっぱい臭いをそのまま放置しておくと、どのようなデメリットがあるのだろうか。
動作不良を起こす
エアコンのすっぱい臭いの正体は、エアコン内部の汚れだ。フィルターにホコリが溜まると取り込む空気の量が減り、風量が弱まったり、効きが悪くなったりする。また、汚れが内部にまで及ぶと、温度調整がうまくできなくなる可能性がある。さらに、エアコン内部の汚れは結露の原因となり、水の漏れを引き起こすことにもつながる。このようにエアコンの汚れを放置すると、さまざまな動作不良を起こす恐れがあるのだ。
故障しやすくなる
エアコン内部の汚れが原因で、エアコンの劣化は進んでしまう。そしてエアコンの各パーツや部品が劣化すると、エアコンは故障しやすくなる。エアコンの寿命を延ばすためにも、すっぱい臭いはエアコンからのSOSだと思って、できるだけ早く対処しよう。
臭いがさらにきつくなる
エアコンからのすっぱい臭いを放置しておくと、雑菌が増え続け、さらに臭いがきつくなる。時間が経てば経つほど頑固な汚れとなり、自分の手には負えない状況となってしまうのだ。
3. エアコンのすっぱい臭いの取り方
エアコンのすっぱい臭いを取るためには、掃除が必要だ。しかし、すぐにでも臭いを取りたいという場合の応急処置もあるので紹介しよう。
16℃設定で冷房運転する
窓を全開にしたうえで、冷房の温度設定を16℃にして1時間運転するという方法だ。この方法により、エアコン内部に強制的に結露を生じさせる。そしてこの結露水によって、エアコン内部の雑菌を洗い流すのだ。窓を全開にすることで、エアコンの吹き出し口から出た雑菌を部屋の外に出すことができる。あくまでも応急処置であり、1週間もすれば再びすっぱい臭いが戻ってくるため、早めに掃除をするか臭いがとれない場合は業者に依頼しよう。
30℃設定で暖房運転する
窓を全開にしたうえで、暖房の温度設定を30℃にして1時間運転するという方法だ。エアコン内部を高温にし、さらに乾燥させることによって、雑菌の死滅を目指す。窓を全開にすることで、吹き出し口から出る雑菌の死骸を部屋の外に追い出せる。この方法も、根本的な原因を取り除いたわけではない。しばらくすると再び元に戻ってしまうことを覚えておいてほしい。
エアコンを掃除する
エアコンの掃除で大切なのは、自分でできる範囲を知っておくということだ。無理に内部まで掃除をしようとすると故障の原因になってしまう。また、エアコン用のスプレーで内部を掃除すると、中途半端になって雑菌が繁殖してしまうことがある。自分でできる掃除は、エアコンのフィルター、カバー、ルーバーなどだ。除菌スプレーや水洗いで掃除しよう。
クリーニング業者に依頼する
自分でできることは全部やったけれどすっぱい臭いが取れないときは、エアコン専門のクリーニング業者に依頼することだ。エアコン内部まで業務用の洗剤や器具でキレイにしてくれる。
4. エアコンのすっぱい臭いを予防する方法
せっかくクリーニングしたエアコン。再びすっぱい臭いが出ないようにするには、いくつかの方法がある。
電源を切る前に送風運転する
エアコンの電源を切る前に、ひと手間かけよう。冷房運転後、すぐに電源を切ると結露が内部に溜まった状態になってしまう。この結露水によってカビが繁殖しやすくなるのだ。内部クリーン機能を使う、あるいは1時間程度送風運転をしてエアコン内部を乾燥させれば、カビが生えにくくなる。
定期的にフィルター掃除する
ホコリをキャッチするフィルターは、意外と汚れるのが早い。2週間に1回程度はフィルターの掃除をおすすめする。フィルターをこまめに掃除しなければ、ホコリをエサにカビや雑菌が繁殖しやすくなる。また、冷暖房の効率も悪くなり、電気代もかかることになるので注意しよう。
こまめに部屋を換気する
エアコンの臭いは、生活臭がエアコン内部で混じって発生することも多い。部屋をこまめに換気して、部屋の生活臭を溜め込まないようにしよう。
月に1度は送風運転する
エアコンを使わないときにも内部には湿気が溜まることがあり、カビや雑菌の温床になる可能性もある。月に1回程度、1時間以上の送風運転をしてエアコン内部のカビ、ホコリが溜まらないようにしよう。
5. 車のエアコンからすっぱい臭いがする原因と対処法
室内エアコンだけでなく、車のエアコンもすっぱい臭いがすることがある。車内は、狭くて密閉されているので、余計に臭いが強く感じられるかもしれない。
すっぱい臭いがする原因
車のエアコンからのすっぱい臭いの原因は、熱交換機(エバポレーター)だ。この部分に結露ができることで、カビや雑菌が発生してすっぱい臭いが送風口から排出される。
すっぱい臭いがするときの対処法
暖房でエアコン内部を乾かす
エバポレーターを乾燥させることで、カビや雑菌の繁殖を抑えることができる。暖房で温度設定と風量をマックスにして、10分程度エアコンを作動させよう。最後に窓を全開して換気すれば完了だ。
消臭スプレーを使う
エアコン用の消臭スプレーを使うのもいいだろう。消臭スプレーは、いろいろなタイプがあるので、自分に合った消臭スプレーを選ぼう。
エアコンのフィルターを掃除する
車のエアコンにもフィルターがある。一度もフィルター掃除をしたことがないという方は、フィルターもチェックしたほうがいいだろう。取り外して、水洗いすればOKだ。
結論
エアコンからすっぱい臭いがする原因は、カビ、ヤニ、油汚れだ。これらの汚れを放置すると、動作不良や故障しやすくなる。対策としては、掃除をすること。それでも臭いが取れない場合には、業者に依頼しよう。臭いを予防するためには、電源を切る前に送風運転をし、定期的にフィルター掃除をするといい。また、こまめに部屋の換気をすることも大切だ。不快な臭いを改善して、快適なエアコンライフを送ろう。