目次
1. 冷蔵庫の臭いの原因

冷蔵庫の臭いの原因は、主に食品の保存方法や汚れによるものだ。
食品からの臭い移り
冷蔵庫ならではの臭いとして、食品からの臭い移りがある。冷蔵庫の素材として使われているプラスチック合成樹脂は、臭いが移ってしまうとなかなか取れにくい性質をもっている。
キムチ、納豆、ニンニク、生魚など、密閉しないまま冷蔵庫内に置くと、その臭いが拡散され、冷蔵庫が臭くなる。
食品による汚れ
食べ残しなどを冷蔵庫に入れる際に、こぼれてしまうこともある。また食品を腐らせてしまうことも。このような場合、強い悪臭を放つ場合がある。また、汚れを掃除したつもりでも、拭き残しなどがあると冷蔵庫の臭いの原因となる。
冷蔵庫が故障している
冷凍庫には自動霜取り機能が付いており、霜を水で流すパイプがセットされている。しかし、このパイプが何らかの原因で詰まってしまうと冷蔵庫が臭くなることがある。
さらに、コンプレッサーが故障すると水が蒸発せず、水が臭いの原因となってしまうことがある。
2. 冷蔵庫の臭いを取る方法

冷蔵庫を掃除しても臭いが取れない場合、いくつかの方法を紹介しよう。
重曹スプレーを使った掃除方法
重曹は弱アルカリ性で、食べこぼしなどの酸性汚れに効果を発揮する。重曹は食品にも使用されており、冷蔵庫内の食品にかかっても安心だ。
重曹スプレーの作り方は、ぬるま湯200mlあたり重曹小さじ2杯を入れてよく混ぜる。汚れや臭いが気になる部分に吹きかけて拭き取り、水拭きして仕上げる。
お酢スプレーを使った掃除方法
お酢には消臭・除菌効果が期待できる。お酢と水が2:1になるようにお酢スプレーを作る。このときに使うお酢は、砂糖が加えられていない穀物酢などだ。こちらも重曹と同じように、食品にかかっても安全だ。お酢スプレーは保存がきかないので、その都度使い切ってしまうようにしよう。
レモン汁を使った掃除方法
お酢の臭いが苦手だという方は、同じ酸性のレモン汁を使ってみてはいかがだろう。レモン汁にはクエン酸が多く含まれており、消臭効果が期待できる。レモンの絞り汁を含ませた布で汚れを拭き取ろう。柑橘系の爽やかな香りが冷蔵庫の中の臭いと取り除いてくれる。
3. 冷蔵庫の臭いを消す便利アイテム

冷蔵庫内の臭いを消すための便利なアイテムを紹介しよう。
重曹
重曹は汚れを落とすだけでなく、消臭効果も期待できる。食品の腐敗臭は酸性なので、アルカリ性の重曹と中和して臭いを消してくれる。
使い方は簡単だ。粉状の重曹を容器に入れておくだけだ。2~3ヶ月を目安に重曹が固まってきたら交換する。もちろん固まった重曹は、お湯などに溶かして掃除や洗濯に使うことができる。
木炭
木炭にも消臭効果がある。木炭の無数の穴が臭いを吸着する働きがあるからだ。木炭は、効果が薄れてきたと思ったら、お湯で洗って陰干しすると再び消臭力が戻ってくる。木炭も次第に劣化してくるので、洗っても消臭効果が戻らないようであれば、新しい木炭に交換しよう。
茶葉
茶葉には、消臭効果のあるカテキンが多く含まれている。そこで、使い終わった茶葉を乾燥させ、冷蔵庫の中に入れて消臭剤として使う。効果は1週間程度。カビが生えないように、十分に乾燥させることがポイントだ。
珪藻土
珪藻土は速乾性に優れているため、バスマットやコースターなどによく使われている。
吸水性だけでなく、臭いも吸収しやすい性質をもっている。使っていて臭いが付くようになったら、日陰干しをすれば半永久的に使える。
4. 冷蔵庫の臭いを予防するコツ

原因を取り除けば、冷蔵庫の臭いを予防することができる。
汚れや食材を放置しない
冷蔵庫の汚れや食材をそのまま放置すると、臭いの原因となる。定期的に冷蔵庫の掃除をし、その際、賞味期限切れの食材や使い忘れて傷んでいる食材をチェック、処分しよう。
密閉してから冷蔵庫に入れる
残り物や調理済みの食品は、密閉してから冷蔵庫の中に入れる習慣をつけよう。ジッパー付き保存袋、ラップなどに包んでから容器に入れると、臭いが漏れることも少なくなる。
ものを入れすぎない
冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎていないだろうか。詰め込みすぎると、冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなってしまう。冷却効率も悪くなり、食品の腐敗も早まってしまう。ものを入れすぎると、冷蔵庫内の管理もしづらくなる。見通しのよい冷蔵庫を目指そう。
結論
冷蔵庫の臭いの原因は、食品からの臭い移り、食品による汚れ、そして冷蔵庫の故障が考えられる。冷蔵庫の臭いを取るためには、重曹やお酢、レモン汁などを使って掃除をする。また、臭い消しには、重曹、炭、茶葉、珪藻土が使えるので試してみよう。冷蔵庫の臭いを予防するために、冷蔵庫の中の管理をし、詰め過ぎないように心がけよう。