目次
- 1. お風呂の排水口つまりの原因
- 2. お風呂の排水口つまりの直し方
- 3. お風呂の排水口つまりを解消する掃除方法
- 4. 業者でないと直せないお風呂の排水口つまりとは?
- 5. お風呂の排水口つまりを予防するコツ
1. お風呂の排水口つまりの原因

お風呂の排水口のつまりの原因には、いくつかある。原因を特定すれば、適切な対策が取れるはずだ。
髪の毛
お風呂の排水口のつまりで最も多い原因が髪の毛だ。人間の髪の毛は、1日に100本近く抜け落ちるといわれ、とくにシャンプー時に抜けることが多い。抜けた髪の毛は、当然排水口に流れていく。髪の毛には、石けんカスや垢も付着しやすいため、より一層つまりやすくなるのだ。
石鹸カス
固形石けんだけでなく、シャンプー、ボディソープなどの石けんカスもお風呂の排水口のつまりの原因になる。排水口に付着した髪の毛にへばり付いて、ヘドロ状の塊となって徐々に大きくなっていくのだ。
皮脂汚れ
石けんで洗い落とした皮脂汚れは、排水口、排水トラップ、排水管の内側にこびりつきやすい。お風呂を利用する家族が多ければ多いほど、汚れが溜まるペースは早くなる。
固形物
お風呂では、誤って固形物を流してしまうことがある。たとえば、入浴剤のパッケージの切れ端、ヘアゴム、カミソリの刃などだ。小さな子どもがいる家庭では、おもちゃの部品などを流してしまうこともあるだろう。
そのままにしておくと固形物が核となり、まるで雪だるまのように汚れの塊が大きくなって排水口をつまらせてしまうため注意が必要だ。
2. お風呂の排水口つまりの直し方

お風呂の排水口がつまったとき、どのように対処したらいいのだろう。
ワイヤーハンガーを使う
クリーニングのときに付いてくるワイヤーハンガーを使って排水口のつまりを直す方法だ。まずはワイヤーハンガーを、1本の針金状に真っ直ぐに伸ばしておこう。次に排水トラップの部品を外す。すると、穴の開いたところがあるので、この穴にワイヤーハンガーを差し込もう。できるだけ奥まで差し込んだら、排水管の内側を削るようにワイヤーをグルグルと回す。それほど汚れがガンコでなければ、この方法でつまりは解消されるはずだ。
パイプクリーナーを使う
ワイヤーハンガーを使ってもつまりが解消されない場合は、ワイヤー式のパイプクリーナーをためしてみよう。排水管の掃除に特化したアイテムなので、ガンコな汚れでも落とすことができる。ホームセンターで、1,000~3,000円程度で購入可能だ。他の水回りのつまりにも使えるので、ひとつ用意しておいてもいいだろう。
ラバーカップを使う
「スッポン」とも呼ばれるラバーカップでつまりを解消する方法だ。つまりの原因となっている固形物を一気に引き抜く頼もしいアイテムといえる。ラバーカップは押し込むときに力を入れ、引くときにはゆっくりと行うのがポイントだ。こちらも、トイレのつまりなどにも活躍してくれる。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ポンプの力で吸引してつまりを解消する方法だ。ラバーカップは水を張る必要があるが、真空式パイプクリーナーは水がなくても強い吸引力で固形物を引き込むことができる。
重曹とクエン酸を使う
完全につまった状態ではないけれど、排水状況が悪い場合は、排水口や排水管が柔らかいヘドロ状になっているのかもしれない。このようなつまりには、重曹とクエン酸を使ってつまりを解消しよう。重曹は酸性汚れに、クエン酸はアルカリ性汚れに効果を発揮する。重曹とクエン酸を3:1で混ぜ合わせたら排水口のまわりにふりかけ、コップ1杯分の水をそそごう。1時間ほど放置し、仕上げに水で汚れを洗い流せば完了だ。
3. お風呂の排水口つまりを解消する掃除方法

お風呂の排水口のつまりをできるだけなくすためにも、排水口の掃除方法を知っておこう。
排水口のふたを洗う
まず、排水口のふたを洗う。ふたにからまった髪の毛、ゴミなどは雑巾などで拭き取ろう。それでも取れない場合は、使い古した歯ブラシなどを使えば簡単に取れる。
排水口のゴミを取り除く
次に、排水口に溜まったゴミを取り除こう。こびりついて取りにくいときには、使い古した歯ブラシやワイヤーハンガーを使うと取りやすい。
洗剤を使って掃除する
排水口の汚れは、汚れの種類によって洗剤を選ぶといい。たとえば、石けんカスなどのアルカリ性汚れにはクエン酸などの酸性洗剤、皮脂汚れなどの酸性汚れには重曹などのアルカリ性洗剤が効果的だ。
4. 業者でないと直せないお風呂の排水口つまりとは?

ほとんどの排水口のつまりは、自分で何とか解消することができる。しかし、業者でないと直せないつまりもある。
排水管勾配に問題がある場合
排水管は、水平と垂直になった管が組み合わさっている。水平方向に延びる管は排水するため、勾配が斜めに設置されているのだが、地震や地盤沈下などで勾配が変化して、排水がスムーズに流れなくなってしまうことがある。このような状態になると、排水管工事が必要になる。
排水桝に問題がある場合
排水桝というのは、一戸建ての敷地内に設けられている、点検・清掃など排水を一時的に止める役割がある設備だ。この排水桝に問題が起こると排水が逆流する可能性がある。排水桝は素人では対応が難しいので、つまりの原因になっているなら業者に依頼しなくてはならない。
5. お風呂の排水口つまりを予防するコツ

お風呂の排水口は、つまらせる前に予防しておくことが大切だ。
定期的に排水口を掃除する
排水口の予防で最も効果があるのが排水口の掃除だ。汚れが小さいうちに取り除いておけば、つまる原因を作ることもない。毎日のゴミ取りと、1週間に1度程度の掃除を習慣にしよう。
浴槽の中のゴミを取り除いてから栓を抜く
浴槽の水を流す前に、浴槽のゴミや髪の毛をネットなどですくって取っておくと、排水口のつまり対策として有効だ。
ヘアキャッチャーにネットを付ける
排水トラップには、ヘアキャッチャーが設置されているが、通り抜けてしまう髪の毛もある。そこで、もっと網目の細かいネットを取り付けて、ゴミを逃がさないようにしよう。ネットは、100均でも手軽に購入できる。使い捨てできるので、毎日の排水口掃除が楽になり便利だ。
結論
お風呂の排水口のつまりは、髪の毛、石けんカス、皮脂汚れ、固形物が原因だ。お風呂の排水口がつまってしまったら、ワイヤーハンガー、パイプクリーナー、ラバーカップなどのアイテムを使って解消しよう。お風呂の排水口はこまめに掃除をし、ヘアキャッチャーにネットを付けるなどしてつまりを予防することも大切だ。