目次
1. ハーバリウムの捨て方とは?

手間をかけることなく花やグリーンを楽しめるハーバリウム。部屋に飾るだけで雰囲気がガラリと変わるおしゃれなアイテムだ。花材をそのままの美しさで保てるオイルが入っているため、長期間楽しめるのがハーバリウムの特徴だ。しかし、オイルが劣化したなど処分するタイミングもやってくる。ハーバリウムの捨て方で大事なのは、中の花材とオイル、瓶の3つに分別してから捨てることだ。花材は燃えるゴミ、瓶は資源ゴミとして出せるが、オイルについては適切な捨て方が必要になる。以下で紹介するハーバリウムオイルの正しい捨て方を押さえておこう。
2. ハーバリウムオイルの正しい捨て方

ハーバリウムオイルの捨て方を簡単に紹介すると、食用油と同じように捨てるか、可燃ゴミとして捨てるかのどちらかだ。さらに詳しいハーバリウムオイルの捨て方を見ていこう。
紙パックに入れる
牛乳パックなどの紙パックに油を吸わせるための新聞紙や布を詰め込んで、ハーバリウムオイルを流し込む。中に入れるものはマンガや雑誌、紙おむつなどもおすすめだ。次に紙パックの口を粘着テープなどでしっかりと閉めよう。口を閉じた紙パックをビニール袋に入れると、万が一中身が漏れたときも安心だ。中身の花材と一緒に燃えるゴミとして捨てよう。
ポリ袋に入れる
紙パックがない場合はポリ袋に入れて捨てるのがおすすめだ。ポリ袋の中に新聞紙や布を入れて、ハーバリウムオイルを流し込もう。このとき、自然発火しないように水を一緒に入れておくと安心だ。口をしっかり閉じて可燃ゴミとして捨てるとよい。
凝固剤を使う
市販の油凝固剤を使って処理する捨て方も簡単で便利だ。ハーバリウムオイルに油凝固剤を混ぜて放置するとゼリー状に固まるので、そのまま可燃ゴミとして捨てよう。
片栗粉や小麦粉を使う
ハーバリウムオイルに同量の片栗粉や小麦粉を混ぜる。時間がたつとどろっとした状態で固まるので、ビニール袋などに入れて捨てよう。古い小麦粉や片栗粉を処分したいときはこの方法がおすすめだ。
3. ハーバリウムオイルの捨て方の注意点

ハーバリウムオイルの捨て方の注意点を紹介する。
そのまま排水溝に流さない
ハーバリウムオイルの捨て方で注意すべき点は、そのまま排水溝に流さないことだ。オイルを排水口にそのまま流すと、下水道管内部や排水設備に付着して詰まりや悪臭の原因になる。また、詰まったオイルが気化することで、火事が起きることもあるのだ。トイレやキッチンが使用できなくなるだけでなく、海洋汚染が起きるなど環境への負荷が非常に大きいため、正しい捨て方を守って処分しよう。
オイルの種類や成分を確認する
ハーバリウムオイルは、ミネラルオイルやシリコンオイルという燃えにくいオイルを使用していることがほとんどだ。しかし、説明書がない商品やハンドメイド商品はどのような種類のオイルを使用しているのかがわからず、危険な場合もあることを覚えておこう。ハーバリウム専用のオイルは262℃以上にならないと引火しないが、引火点が200~260℃ほどのオイルもある。環境によっては自然発火の恐れがあるため、捨てる際は、オイルの種類や成分を確認しよう。
4. ハーバリウムが開かないときの捨て方

ハーバリウムは中の花材とオイル、瓶に分別する捨て方が基本だ。しかし、ハーバリウムのふたが接着剤などで固定されていて開かない場合もあるだろう。そんなときは、住んでいる地域のゴミの捨て方に従うことを前提とし、燃えないゴミとして捨てるのもひとつの方法だ。あるいは、ハーバリウムを回収している業者に任せよう。業者によっては費用がかかる捨て方だが、法令にのっとった方法でしっかり処理してくれる。
結論
ハーバリウムの捨て方はあまり浸透していないが、実際には、花材・オイル・瓶に分別して捨てるだけだ。ハーバリウムを捨てようとしている方は、この記事を参考に正しい捨て方で処分してほしい。また、ハーバリウムを購入する際は、捨て方が明確に提示されている商品を選ぶのがおすすめだ。