目次
1. 高級寿司屋でのマナー | 入店

高級寿司店に入店するときのマナーを紹介しよう。お店側に迷惑をかけないよう、事前に確認しておくことが重要だ。
予約をしておく
高級寿司店はほとんどがカウンター席なので、座席の数は限られる。突然の来店は迷惑になるので注意してほしい。食べに行きたい場合は、事前に予約をとっておくのがマナーだ。このときに苦手な食材や予算があれば伝えておくとよいだろう。
お店に合った服装をする
来店時には、高級寿司店でも浮かない服装をするのがマナーだ。基本的には自由だが、ジーパンやTシャツ、パーカー、サンダルのようなカジュアルすぎる服装は避けたほうがよい。
香水は付けない
高級寿司店で香水を付けていると香りが食事の邪魔になる。お店側やほかのお客さんの迷惑になるので、使用は控えるのが基本だ。
タバコは吸わない
タバコのにおいや煙は寿司の味を損ねるので吸わないほうがよい。一部では喫煙を認めているお店もあるが、なるべく控えたほうがよいだろう。タバコのにおいは服に付着するので、入店前に吸うのもできれば避けたい。
上着を脱いで着席する
席につく前に上着や帽子を脱ぐのがマナーだ。預かってもらえるケースも多いため、貴重品と別にして手渡すとよい。カウンターの材質によっては傷がつく可能性があるので、腕時計は外しておくとよいだろう。
2. 高級寿司屋でのマナー | 注文

高級寿司屋で注文する際のマナーをまとめた。美味しくいただくためにも、チェックしておいてほしい。
まずはお酒とつまみを注文する
高級寿司屋では、最初にお酒やつまみから注文することが多い。お酒を飲まないときは伝えておこう。にぎりかつまみかを聞かれた場合は、好きな方を答えればOKだ。ただし、コース仕立ての場合はすべてお任せで出てくるため、注文の必要はない。
にぎりはお任せがおすすめ
何を頼めばよいのか迷ったときは「おまかせ」がおすすめだ。予約のときに予算と苦手な食べ物を伝えておけば、それにそったネタを選んでくれる。旬のネタを楽しめる「おきまり」を選んでもよいだろう。
選ぶなら味の薄い順番に注文する
白身のような淡白なネタから始めて、それから赤身や貝類、穴子など味の濃いものを食べるのがよいとされている。巻物は終わりの合図とされているため、最後がおすすめだ。ただし、好きな順番で注文してもマナー違反にはならない。
3. 高級寿司屋でのマナー | 食べ方

高級寿司屋での食べ方の基本を解説する。美味しくいただくためのマナーをまとめた。
箸で食べても手で食べてもよい
箸や手のどちらで食べてもマナー違反にはならない。手だとシャリが崩れにくい、箸だとネタの温度が変わりにくいというようにどちらも利点があるので、食べやすい方を選ぶとよいだろう。
出されたらすぐに一口で食べる
出された寿司はネタが乾燥する前に食べるのがマナーだ。シャリが崩れないように一口で食べよう。一口で食べるのが難しそうなら、シャリを小さめにしてもらうとよい。
ネタを下にして食べる
ネタの味を先に味わうためにネタは下にして食べるのがよい。一方で軍艦や薬味がのったにぎりは逆さにするとこぼれるので、ネタを上にしたままでOKだ。
写真を撮る前に許可をもらう
許可をとらずに写真を撮影すると、フラッシュでほかのお客さんの迷惑になるので注意してほしい。写真を撮りたいときは、必ずお店の許可をとってからにしよう。
ネタとシャリは別々にしない
ネタとシャリを別々に分けるのは「追い剥ぎ」と呼ばれるマナー違反だ。ネタとシャリはバラバラにせず、一緒に食べよう。
醤油はネタの先に付ける
シャリに醤油を付けると、米粒がバラバラになりやすくなる。手や箸で寿司をつかんだら真横にして、ネタの方に醤油を付けよう。
軍艦はガリやきゅうりを使って醤油を付ける
軍艦は味が濃いものが多いため、醤油を付けなくても問題ない。どうしても付けたい場合は、お願いしてハケで塗ってもらうか、ガリやキュウリを使って付けよう。軍艦はにぎりと比較して崩れにくいので、箸や手で持って少しだけ付けてもよい。
ネタの合間にガリを食べる
ガリには口の中をサッパリさせる効果がある。ネタの合間に食べることで舌をリセットすることが可能だ。ガリを合間に食べることで、次のネタの味をしっかりと楽しめる。
ゲタは動かさない
ゲタとは下駄に似た形をした木製の台だ。寿司を置くために使用するが、自分で動かすのはマナー違反なので注意しよう。
醤油にわさびを入れない
ネタにそえて食べることでわさび本来の風味を楽しめる。醤油に入れて混ぜるのはマナー違反だ。なお、わさびが苦手な場合は、事前にわさび抜きで頼んでおくとよい。
4. 高級寿司屋でのマナー | 会計

高級寿司屋で食べ終わったあとのマナーをまとめた。会計が終わるまで気を抜かずに、しっかりとマナーを守ろう。
食器は重ねない
高級寿司店の食器を重ねると傷つけてしまう可能性がある。食べ終わったあとはそのままにして、お店にお任せしてほしい。
「おあいそ」と言わない
「おあいそ」とは「愛想がなくて申し訳ない」という意味だ。お店側が使う言葉なので言ってはいけない。お会計のときは「お会計(お勘定)をお願いします」といえばOKだ。
長居はしない
高級寿司店は席数が限られているため、長居をするのはマナー違反になる。お店側や次のお客の迷惑になるので、食事を終えたあとはお会計を済ませて早めに帰ろう。
結論
高級寿司店を利用する際にはさまざまなマナーがある。スマートに振る舞うためにも、予備知識を身に着けておくことが重要だ。まずは予約をしておく、香水を付けないなど入店時のマナーを確認してほしい。一口で食べたりネタを下にしたりといった、食べ方のマナーもチェックしておこう。会計のときにもマナーがあるので、あわせて確認しておくと安心だ。