目次
- エンドウ豆の種を水に5~8時間ほど浸しておく
- 種をザルに上げて、平らにならす
- 豆が半分くらい水に浸るように水の量を調整する
- 毎日水を交換する※夏場であれば、4~7日、冬場でも10~15日程度で収穫できる
1. 豆苗とは?

豆苗とは、エンドウ豆を発芽させた苗のことだ。原産地は中国で、昔は希少価値の高い野菜だったという。日本へは1970年以降に伝わり、中華料理店などで見かける程度だった。ところが、1990年代になって水耕栽培ができるようになり、今では1年中スーパーの棚に置かれている。
豆苗は栄養価に優れている。たとえば50gの豆苗には、ビタミンK、ビタミンA、葉酸、ビタミンCがたっぷり含まれている。
ビタミンKは、骨の形成を助けるため、更年期以降の骨粗しょう症対策にぜひ取り入れたい栄養素だ。また、葉酸は妊娠中や授乳中に必要な栄養素として推奨されている。ビタミンAやCは抗酸化作用が強く、老化現象の原因である活性酸素を取り除いて若々しさを保つ。豆苗は、とくに女性に食べてもらいたい野菜といえるだろう。
豆苗は再生栽培が可能
豆苗の1番の特徴は、再生栽培ができるという点だ。この特徴を面白がって、一気にブームになったといっても過言ではない。豆苗が再生できるのは、種に蓄えられている栄養分があるからだ。
再生栽培をするためには、スポンジの苗床を水をためたお皿などに移し替えて浸しておく。再生回数は2回までが目安となる。
2. 豆苗の育て方

豆苗は豆から3~5cm上でカットして収穫する。豆苗の苗床全体が収まる容器に入れ、根が十分水に浸るようにする。
容器での育て方
容器はペットボトルがおすすめ
豆苗を育てる容器は、ペットボトルがおすすめだ。ペットボトルなら、キャップを外して水の交換が簡単にできるので便利だ。苗床が大きなスポンジの場合には、2リットルのペットボトルを横にして、ハサミで上部を切る。ペットボトルでの育て方で注意したいのは、水の中まで太陽光が入り、藻が発生しやすいという点だ。
土での育て方
豆苗は水耕栽培が一般的だが、もちろん土でも育てることができる。大きめのプランターと培養土を用意する。水はけがいいように、畝を作るといい。密集しないように株を分けて植えるようにしよう。一度料理に使った豆苗をしばらく水に浸しておいて、茎が伸びたところで土に植えれば失敗が少ない。
3. 豆苗の育て方の注意点

豆苗の育て方には、いくつかの注意点がある。
常に水を清潔にする
水耕栽培の育て方で注意したいのが水だ。水は毎日交換して清潔にすることが大切だ。とくに夏場は、雑菌が繁殖しやすくなる。1日に2回程度水を交換するといいだろう。このとき、水をつぎ足すのではなく、完全に入れ替えるようにすると水の清潔が保てる。
日光が当たる場所に置く
豆苗の育て方で大切なのが、場所だ。豆苗は日当たりのよい場所に置くとすくすくと育つ。台所の室内灯でも育つが、生育が悪く、茎が細くなって風味も落ちてしまう。レースのカーテン越しの窓辺に置くといいだろう。
カビやコバエに注意する
豆苗の育て方で注意したいのが、カビやコバエだ。とくに水の取り替えを怠ったときには、コバエが寄ってくる。また、カビが豆苗に繁殖してしまった場合は、食べることができなくなってしまう。
何回でも再生栽培できるわけではない
豆苗は再生野菜として人気があるが、無限に再生できるわけではない。一般的に2回が限度と考えられている。2回目以降は、カビが生えたり、豆が腐ったりすることが多い。
4. 豆苗の種からの育て方

再生させるのではなく、エンドウの種から豆苗を育てることもできる。土や肥料もいらず、ザルと水を入れる容器だけで育てられるので簡単だ。
結論
豆苗の育て方で特徴的なのは、再生栽培が可能ということだ。ただし、2回が限度と考えておこう。収穫したあとの苗床をペットボトルなどの容器で水耕栽培する育て方や、土に植えて育てる方法もある。豆苗の育て方で注意したいのが水と日光だ。水は常に清潔にしておき、日光の当たる場所を選んで栽培しよう。