目次
- 1. 洗濯機の寿命は何年?
- 2. 洗濯機の寿命を知らせるサイン
- 3. 洗濯機の寿命と間違いやすいサイン
- 4. 寿命を迎えた洗濯機の処分方法
- 5. 洗濯機の寿命を延ばすコツ
- 6. 洗濯機の買い替え時期や選び方
1. 洗濯機の寿命は何年?

洗濯機の寿命は、どれくらいが一般的なのだろう。
寿命の目安は約10年
洗濯機の平均使用年数は、消費者動向調査(※1)をみてみると10.2年という結果が出ている。洗濯機の買い替え理由で一番多いのが故障だ。つまり、洗濯機の寿命の目安はだいたい10年と見積もって間違いないようだ。
メーカーの部品保有期間
メーカーは自社製品の故障に対応するため、部品を保有しなければならない。決められた保有期間は6~7年だ。保有期間が過ぎてしまうと、修理を依頼しても部品がないため修理に応じてもらえない可能性もある。
2. 洗濯機の寿命を知らせるサイン

洗濯機を使い続けていると「もう寿命かな」と感じるサインがある。
洗濯が最後までできない
洗濯機を動かしていると、突然エラーが出て止まってしまうことがある。すぐに寿命と諦めず、液晶パネルのエラーコードなどを調べて原因をつきとめよう。洗濯物の偏りなどが原因の場合もある。一度電源を抜いてみて再度動かすなどしてみよう。
異音がする
洗濯をしていて、いつもと異なった音がした場合、寿命のサインかもしれない。大きな音がする場合には、モーターにトラブルが発生している可能性がある。
水漏れしている
給水ホースなどからの水漏れなら、ホースを交換すれば解決するが、洗濯槽からの水漏れの場合、寿命が考えられる。水漏れがどんどんひどくなる可能性もあり、早急な修理か買い替えが必要になる。
カビのような臭いがする
カビのような臭いが気になるようであれば、衣類にもカビが付着している可能性が高い。洗濯槽クリーナーを使ってもカビ臭が取れない場合、洗濯機の奥深くまでカビが侵入しているため根絶は難しい。衛生面でも問題があるため、寿命と思って買い替えを検討しよう。
プラグやコードが発熱している
洗濯機のプラグやコードが熱くなっている場合、出火する危険性があるため、すぐに使用を中止する。寿命かどうかは素人では判断しにくいので、専門業者に相談しよう。
電源が入らない
コンセントからプラグが抜けていないか確認する。洗濯機内部のコンピューターの誤作動も考えられるので、一度コンセントからプラグを抜いて、もう一度差し込んでみよう。それでも電源が入らない場合は、故障や寿命が考えられる。
3. 洗濯機の寿命と間違いやすいサイン

洗濯機の異常な動きすべてが寿命というわけではない。寿命と間違いやすいサインを紹介しよう。
給水速度が遅い
いつもよりずいぶん給水速度が遅くて洗濯に時間がかかる。このような異常の原因は、寿命ではないことも多い。給水速度が遅いのは、洗濯機の給水弁のフィルターにゴミが詰まっているからかもしれない。使い古しの歯ブラシなどで掃除をすれば、元に戻る可能性がある。
脱水のときだけ異音がする
脱水のときだけ異音がするのは、洗濯機が微妙に傾いていて水平が保たれていない可能性がある。洗濯物が多い、大きな洗濯物を入れて洗濯しているようなときにも異音が起こることがある。
4. 寿命を迎えた洗濯機の処分方法

洗濯機が寿命を迎え、買い替えることになったとき、古い洗濯機の処分に頭を悩ませる方も多いだろう。洗濯機の処分方法を紹介しよう。
家電販売店に依頼する
洗濯機を買い替える店舗に相談して、古い洗濯機の処分を頼むという方法が最も一般的だ。しかし、処分費用がかかる。店舗に回収してもらうためには「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要となる。洗濯機のリサイクル料金は2,530円~3,300円と決まっており、収集運搬料金はお店ごとに異なる。
指定引取場所に持ち込む
軽トラックなどがあれば、自分で指定引き取り場所に持ち込むこともできる。この場合、収集運搬料金はかからない。近くの郵便局などからリサイクル料金を払って家電リサイクル券を購入。洗濯機に貼って持ち込む。
家電リサイクルセンターに依頼する
指定引き取り場所に洗濯機を持ち込めない場合、家電リサイクルセンターに依頼する。リサイクル料金は同じだが、家電量販店よりもやや高い収集運搬料であることが多い。
不用品回収業者に依頼する
古い洗濯機の処分方法として、不用品回収業者に依頼するという方法もある。すべて業者がやってくれるので、家で待っているだけと手間いらずだ。回収料金のみで回収してもらえるのも魅力だ。
フリマやオークションに出品する
寿命で動かなくなってしまった洗濯機でも、部品がどうしても欲しいなどの理由から、買い手がつく可能性もある。フリマやオークションに出品してみてもいいだろう。その場合は、出品・発送に手間がかかることも承知しておこう。
5. 洗濯機の寿命を延ばすコツ
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洗濯機の寿命は10年が一般的だ。しかし、使い方やメンテナンスの仕方によっては寿命を延ばすことも可能だ。
洗濯物や洗剤を入れすぎない
時間や電気代、水道代を節約したいからといって、一度に大量の洗濯物を入れると、洗濯機に負担がかかって寿命を短くしてしまう。何回かに分けて洗濯するようにしよう。
また、洗剤を入れすぎないのも洗濯機の寿命を延ばすことになる。洗剤の溶け残りはカビや雑菌のエサとなり、嫌な臭いの元になる。洗剤は規定量を入れるようにしよう。
カビの発生を予防する
洗濯槽に汚れがたまると、カビの発生原因となる。放置すると、洗濯槽の劣化につながる。定期的に洗濯槽の掃除をするように心がけよう。また、洗濯機は洗濯が終わってもふたを開けておくことで、カビを防ぐことができる。
雨風や日光を避ける
洗濯機を置く場所にも注意が必要だ。ベランダなどに置くと風雨の影響でダメージを受けやすい。雨が洗濯機の内部基盤に入り込んでショートしてしまう危険性もある。できるだけ室内に置くか、専用カバーを付けるようにしたい。
防水製品を脱水しない
洗濯機で防水製品を脱水すると、寿命が縮む可能性がある。洗濯機がスムーズに回転できず、洗濯機の変形や破損の危険性もある。防水加工されているレインコートやスキーウエアなどの脱水は避けるようにしよう。
6. 洗濯機の買い替え時期や選び方

洗濯機には、お得な買い替え時期や選び方がある。
買い替えにおすすめの時期
各メーカーとも新商品を店頭に並べる直前が狙い目だ。型落ち機種の在庫一掃処分などで安く市場に出回るからだ。だいたいの時期は、高性能縦型洗濯機が5~6月、ドラム式洗濯機は7~9月、一般的な縦型洗濯機で10~11月頃だ。
洗濯機の選び方
洗濯機選びで迷うのは「縦型洗濯機」か「ドラム式洗濯機」かだろう。それぞれ特徴があるので、生活に合わせて選ぼう。
縦型洗濯機のメリットは、洗浄力が高いことだ。渦巻き状の水流で汚れをしっかり落とす。サイズもコンパクトなので、設置場所に困ることも少ない。
ドラム式洗濯機は、少ない水で洗うたたき洗いなので、節水効果がある。また、乾燥を行うときも洗濯物を持ち上げて乾燥させるため、縦型洗濯機よりも効率的に乾燥させることができる。洗濯から乾燥まで行いたい場合にはおすすめだ。
結論
洗濯機の寿命は、一般的に10年だ。洗濯機の寿命を知らせるサインとして、動かない、異音、水漏れ、カビ臭などがある。洗濯機の寿命を延ばすコツは、洗剤を入れすぎない、定期的に洗濯槽の掃除をする、屋外置きを避けるなどがある。買い替えるのなら、各メーカーが新商品を出す直前が狙い目といえそうだ。
(参考文献)
※1出典:内閣府 消費動向調査 令和3(2021)年3月実施分
第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)