目次
1. エアコンの寿命は何年?

使う頻度などにもよるが、エアコンの寿命はどれくらいなのだろう。
メーカーが定める標準使用期間は10年
電化製品には「標準使用期間」が設定されており、各メーカーともおよそ10年となっている。この間、もし故障しても修理できるように部品を保有している。このようなことから、エアコンの寿命は10年と考えていいだろう。
平均使用年数は13年程度
メーカーが定める標準使用期間10年だが、実際のエアコンの寿命はもう少し長く、平均13年という調査結果が出ている。そのうち故障による寿命は65%程度で、半分以上を占めている。
2. エアコンの寿命を知らせるサイン

エアコンの寿命が近くなると、いくつかのサインがあらわれてくる。
冷暖房が効かない
体感的に冷暖房の効きが悪くなってくると、そろそろ寿命かもしれない。エアコン内部の掃除をすると改善する場合もあるが、それでも改善しない場合は、寿命だと考えていいだろう。
室内機から水漏れする
エアコンの室内機から水漏れする場合は、ドレンホースやフィルターに問題があることが多い。まずはフィルターの掃除、ドレンホースの修理を行い、それでも改善されなければ寿命だと考えていいだろう。
ブレーカーが落ちる
エアコンを使っていてブレーカーが落ちる場合、エアコンの故障や漏電が疑われる。保証期間内なら、無料で修理してもらえるが、そうでない場合にはかなりの修理代となる。新しいエアコンに買い替えたほうがいいケースもある。
異音や異臭がする
エアコンの稼働中に聞いたことのないような音が出る場合、送風ファン、あるいはコンプレッサーが故障している可能性がある。
また、エアコンをつけた瞬間、臭いと感じることがある。フィルターを掃除しても取れない場合は、エアコン内部のクリーニングを専門業者に依頼する必要がある。クリーニングで改善できれば、買い替えの必要はない。
エアコンの操作ができない
エアコンの操作ができない場合は、まずリモコンの電池切れを疑う。それでも改善しない場合には、エアコン本体が故障している可能性が高くなる。修理することもできるが、寿命が近くなっているようなら買い替えも検討しよう。
3. エアコンの寿命を延ばすには?

エアコンの寿命を少しでも延ばすためには、どのような使い方をすればいいのだろう。
適切な温度に設定する
エアコンの設定温度を適切な温度にする。室内温度との差が大きくなればなるほど、エアコンに大きな負担がかかることになる。節電の意味からも、夏は28℃、冬は20℃前後を目安に温度設定をしよう。
長期間放置しない
家電は、全く使用しない期間が長く続くと寿命を縮めてしまう。エアコンを使わないシーズンでも、月に1回程度は稼働させることをおすすめする。
フィルターを定期的に掃除する
フィルターにホコリが溜まると、エアコンに負担がかかる。エアコンを使う頻度にもよるが、1~2週間に1回はフィルターの掃除をしよう。
室外機も掃除する
室内機は掃除をする方も多いが、室外機も掃除をするとエアコンの寿命を延ばすことができる。室外機の隙間に枯れ葉が詰まっていたり、ホコリが溜まっていると、やはりエアコンへの負担が大きくなる。一緒にドレンホースの詰まりもチェックしよう。
室外機に負荷をかけない
室外機は、できるだけ負荷のかからない場所を選んで設置する。たとえば、直射日光は避け、まわりに遮蔽物を置かない。周囲の壁からは20㎝以上離すことも大切だ。室外機の排熱を妨げないようにしよう。
4. エアコンの買い替え基準や処分方法

エアコンを買い替えるかどうか迷ってしまったときの判断基準を紹介しよう。また、買い替えたときの古いエアコンの処分方法も知っておいた方がいいだろう。
買い替えか修理するかの判断基準
エアコンが故障してしまったとき、まず修理のことを考える。部品の最低保有期間内であればメーカーに部品があるので、修理依頼も可能だ。また、保証期間内であれば、修理費用もかからない。
問題は、保証期間が過ぎてしまったエアコンだ。修理費用と買い替え費用を比較して決めるといいだろう。また、新しいエアコンは、省エネタイプがほとんどで、電気代を安くすることができる。長い目でみると買い替えた方が得ということもある。
寿命を迎えたエアコンの処分方法
エアコンは、新しく購入した電気店で処分してもらえることがほとんどだ。自治体で処分する場合、エアコンは粗大ゴミに出すことができない。家電リサイクル法によって、リサイクル料金を支払って、回収してもらうことになるので注意しよう。
結論
エアコンの寿命はメーカー設定では10年、実際には13年ほどになる。エアコンの寿命を知らせるサインとして、冷暖房が効かない、室内機からの水漏れ、ブレーカーが落ちる、異音・異臭などがある。エアコンの寿命を延ばすためできることとしては、こまめなメンテナンス、室外機の負担を減らす、長期間放置しないなどがある。買い替えに迷ったら、修理費用と比較検討してみよう。