1. 蒸し器がないときの代用品
蒸し器の代用品として使えるアイテムを紹介しよう。代用品を使った基本的な蒸し方を解説する。
フライパン
深めのフライパンを蒸し器の代用品として使用する。まずはフライパンの底に、耐熱性のあるザルや皿を逆さにして置いて台座にしよう。それからフライパンに水を3cmほど入れて沸騰させる。蒸気があがったのを確認したら、台座の上に平な耐熱皿と食材を置いてフタをすればOKだ。
茶碗蒸しやプリンなど容器に入れて蒸す料理の場合は、台座は必要ない。耐熱容器ごとフライパンに入れたあと、水を入れて沸騰させてからフタを閉める。なお、フライパンが浅くフタが閉まらない場合は、耐熱容器に一つずつアルミホイルをかけてほしい。
鍋
基本的に蒸し方はフライパンと同じだ。耐熱性のあるザルや皿を逆さまにして、その上に耐熱皿と食材を置けばよい。鍋はフライパンよりも深さがあるので、肉まんやまんじゅうなど高さがある食べ物を蒸すのに適している。鍋のフタはそのまま使用するが、内側の水滴が落ちないように布巾を巻いておくとよい。コンロの火が燃え移らないように、フタの上で縛っておくのがポイントだ。
電子レンジ
シリコンスチーマーや耐熱性のジッパーバックを、蒸し器の代用品として使用する。少量の水やお酒を入れたあと、電子レンジで加熱しよう。ジッパーバックで加熱する際には、少しジッパーを開けておくことが大事だ。大量の食材を蒸すときは、途中で混ぜたり少しずつ加熱したりするとよい。
オーブンレンジの場合は「湯煎焼き(ゆせんやき)」をする方法がある。天板にお湯をはって、その上に耐熱容器に入れたプリン液やチーズケーキの生地を置けばOKだ。高性能なオーブンレンジだと蒸し調理の機能がついているケースがあるので、積極的に活用するとよいだろう。
土鍋
土鍋は口が広く深さがあるので、高さがある食材の蒸し器にピッタリだ。さらに保温性が高いため、火からおろしたあとも予熱でゆっくりと蒸すことができる。基本的な蒸し方はフライパンや鍋と一緒だ。なお、蒸し皿がついたタイプもあるので、新しく土鍋を購入する場合はチェックしてほしい。
圧力鍋
圧力鍋を蒸し器の代用品にする場合は、専用の蒸し板もしくは耐熱性のザルを使用する。ザルを台座にして水を入れ、その上に耐熱性の皿と食材を乗せよう。あとはフタを閉めたら火にかけて加圧する。火を止めたあとは圧力が抜けるまで待てばOKだ。水の量は空焚きにならないくらいを目安にしよう。
炊飯器
炊飯器の中にケーキクーラーや脚つきの網を置き、蒸し器の代用品にするアイデアだ。かぶらない程度の水を入れて、ケーキクーラーや網の上に食材を乗せて加熱する。蒸す時間は食材の様子を見ながら調整してほしい。
100均グッズ
100均では蒸し器として使える便利グッズが購入できる。レンジで加熱するタイプなら簡単に使えるので、代用品として役立ててほしい。その他にはフライパンや鍋と組み合わせて使える耐熱容器や耐熱皿もあるため、あわせてチェックしておこう。
2. 蒸し器の代用品で作れる料理レシピ
蒸し器の代用品を使ったレシピをまとめた。蒸しパンと茶碗蒸し、肉まん、プリンのレシピを紹介するので、ぜひ作ってみてほしい。
蒸しパン
深めのフライパンを蒸し器として代用しよう。フライパンに2cmほどの水を入れたら沸騰させ、生地を入れたココット皿やプリン容器を並べる。あとはフタをして蒸しながら様子を見よう。竹串を刺して生地がつかなければ完成だ。
茶碗蒸し
鍋や土鍋を蒸し器の代用品にすれば、茶碗蒸しがおいしく作れる。茶碗蒸しを鍋に並べたら、沸かしたお湯を入れよう。お湯の量は茶碗蒸しを入れた容器の半分が目安だ。フタをしてから加熱したあと、竹串を刺して熱が通っているか確認する。出てくる汁が透明なら完成だ。他には電子レンジや炊飯器を使った方法もある。
肉まん
大きさがある肉まんを蒸すなら鍋や土鍋がおすすめだ。耐熱性のあるザルや皿を逆さまに置き、その上に耐熱皿と肉まんを置いて蒸す。また、肉まんを温め直すときは電子レンジが便利だ。深めの皿に割り箸をわたしたら、その上に肉まんを乗せる。少し湿らせたキッチンペーパーをかけ、ラップをしてから加熱してほしい。
プリン
まずはカラメルとプリン液を耐熱容器に入れる。それから鍋や土鍋に耐熱容器の半分くらいの水を入れて、沸騰させよう。あとは耐熱容器を並べ、鍋にフタをして蒸す。温度が高すぎると「ス」が入ってしまうので、沸騰しない程度の温度に調整しよう。耐熱容器をゆすって、プリン液が流れないようになったら完成だ。
結論
フライパンや鍋などのキッチン用品は蒸し器の代用品になる。手軽に蒸し料理が作れるので、ぜひ蒸し方をチェックしてほしい。電子レンジや圧力鍋、炊飯器を使用して蒸すのもおすすめだ。蒸し器の代用品を使った蒸しパンやプリンなどのレシピも紹介したので、ぜひ試してみてほしい。