目次
1. シワになりやすい服とは?

天然繊維では綿や麻がシワになりやすく、ウールはシワになりにくい。化学繊維の場合はポリエステルやポリウレタン、ナイロンはシワができにくく、レーヨンやキュプラはシワができやすいといった特徴がある。まずは洗濯表示で素材を確認してほしい。
複数の素材を混ぜた混紡(こんぼう)生地の場合は、どのような素材が含まれているかチェックしよう。ポリエステルなどシワになりにくい生地が混紡されていると、シワができにくい傾向がある。逆にシワができやすい素材が含まれているなら注意が必要だ。
2. アイロンの代用品

アイロンの代用品として使えるアイテムを紹介する。なお、熱に弱くアイロンが使用できない素材もあるので、事前に洗濯表示(※1)を確認してほしい。アイロンの上限温度などもチェックしておくとよいだろう。
ドライヤー
ドライヤーの熱でシワを伸ばす方法だ。まずはシワが気になる部分を水で濡らす。それからシワを手で伸ばしつつ、20cmほど離したドライヤーで乾燥させよう。仕上げとして冷風を当てることでシワが戻るのを防げる。
霧吹き
ハンガーにかけた衣服に霧吹きで水を吹きかけよう。濡らしたあとは軽く手で叩いてシワを伸ばし、最後に通常通り乾燥させればOKだ。急いでいるときは、扇風機やドライヤーで乾かすとよいだろう。
ホットタオル
電子レンジで温めたホットタオルを、アイロンの代用品として使用するアイデアだ。シワを伸ばしながら衣服の上にしばらく当てて、あとは乾くまで干す。お湯は水より蒸発が早いため、霧吹きを使った方法より乾燥時間が短縮できる。
ヘアアイロン
衣服をヘアアイロンに挟んで滑らせることでシワが伸ばせる。アイロンの代用品にするなら、挟む面が平らなストレートアイロンが使いやすい。挟める範囲が狭いので広い範囲のアイロンがけには向かないが、細かい部分のシワ取りに便利だ。ただし、高温で使用すると生地を傷めるので、温度を調整しながら使ってほしい。
フライパン
広い範囲のシワ取りをしたいなら、フライパンがおすすめだ。まずはコンロの火で熱するか、沸騰した熱湯を入れて温めよう。あとは衣服のシワにフライパンを押し当てればOKだ。熱したフライパンを直接当てるのに抵抗がある場合は、当て布をするとよいだろう。
やかん
水を沸騰させたやかんをアイロンの代用品として使用する方法もある。フライパンと比較して熱が冷めにくいため、より長く使用できるのが魅力だ。底を当てることでシワを伸ばすことができ、さらに裾上げにも使用できる。生地を傷めないか心配な場合は、当て布を使おう。水が多すぎるとやかんが重くなって使いにくいので、入れすぎには注意してほしい。
浴室の蒸気
衣服を浴室に吊るして、発生する蒸気でシワを伸ばす方法だ。浴槽にお湯をためたあとハンガーにかけて干せばOK。シャワーをあびるとき、水がかからない位置にかけておいてもよいだろう。衣服が水蒸気で湿ったあと干して乾かせばシワが取れる。
シワ取りスプレー
シワ取りスプレーならシュッと吹きかけるだけでよい。持ち運びもしやすいので、旅行先や出張先でのシワ取りに便利だ。消臭や静電気防止機能がついたタイプもある。ただし、シワ取りスプレーによって対応する素材は違うので、事前に確認しておこう。
3. アイロンの代用品でワッペンを付けられる?

ワッペンを付けるためには、アイロンで中程度(140~160℃)まで温める必要がある。低温で接着するタイプでも120℃は必要なので、代用品の場合は温度が足りないケースがほとんどだ。
ヘアアイロンやフライパン、やかんであれば代用が可能なこともある。ただし、ヘアアイロンは挟める範囲が狭く、フライパンややかんだと熱がすぐ冷める。キレイに付かない可能性があるので、ワッペンを付けるときはアイロンを使用してほしい。
4. アイロン台の代用品
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アイロン台は家にあるもので代用が可能だ。おすすめの代用品を5つ紹介しよう。
ダンボール
ダンボールは平らで固いため、アイロン台として使いやすい。ただし、そのまま使用するとインク汚れやにおいが移るので、布をかぶせてから使おう。使用する布の素材は熱に強い綿がおすすめだ。
バスタオル
バスタオルをテーブルに敷いて、アイロン台の代用品として使用しよう。ただし、そのままだと熱を通してしまうので、折りたたんでから使用してほしい。大きなものにアイロンがけしたいなら、バスタオルを複数枚重ねて使用するとよいだろう。
座布団
座布団は適度な厚みがあるため、アイロン台に向いている。小さなもののアイロンがけにおすすめだ。ただし、化学繊維は熱に弱いので使用を避けよう。熱に強い綿素材の座布団を使用してほしい。
敷布団
敷布団は広く使用できるので、大きなもののアイロンがけにおすすめだ。同じようにベッドをアイロン台の代用品として使用してもよい。ただし、化学繊維など熱に弱い素材は傷む可能性があるので、バスタオルを敷いてからアイロンがけしよう。
古紙
雑誌や新聞紙などの古紙をアイロン台として代用する方法もある。タオルを敷けば段差がなくなるので、アイロンがけしやすい。ただし、濡れるとインクが移ってしまうため、スチーム機能を使うときは厚めのタオルを敷くといった対策が必要だ。
結論
アイロンがないなら身近なアイテムで代用しよう。ドライヤーや霧吹き、ホットタオルがあれば、軽度なシワを簡単に伸ばせる。ヘアアイロンやフライパン、やかんの熱を活用するのもおすすめだ。シワ取りスプレーは旅行先や出張先で便利なので、携帯用として用意しておくとよいだろう。ダンボールやバスタオルなどアイロン台の代用品も、あわせてチェックしてほしい。