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アボガド

『森のバター』を育てるならこの方法!食べて残った種からでも栽培できる【基本の育て方】とは?

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年10月 7日

アボカドの育て方を知っていれば、観葉植物のように育てられる。食べたあとの種からでも栽培できるので、ぜひ試してみてほしい。この記事では、アボカドの基本的な育て方を解説する。必要なものや注意点、水耕栽培での育て方とあわせて紹介しよう。

  

1. アボカドとは?

アボガド
育て方の前にアボカドの基礎知識を紹介する。特徴や主な品種、実がなるまでの年数をまとめた。

アボカドの特徴

アボカドは中央アメリカ原産のクスノキ科ワニナシ属の果実だ。脂肪分が豊富な実は「森のバター」と呼ばれており、ビタミンやミネラル、食物繊維、葉酸なども含まれている。

アボカドの品種の種類

  • フォルテ:実は洋ナシのような形をしていて味がよい
  • ベーコン:日本では代表的なアボカドの品種で、寒さに強く育てやすい
  • ハス:卵型の実はクリーミーな味わいで、さまざまな料理とあわせられる
  • ピンカートン:細長い洋ナシ型の実はねっとりと濃厚で甘さがある

実がなるまでに何年もかかる

アボカドの実がなるまでには5~15年の年月が必要だ。さらに1本植えだと実がなるのが難しいため、異なる品種で混植しなければならない。観葉植物として育てるのがおすすめだ。

2. アボカド栽培に必要なもの

土
まずはアボカドを育てるときに必要なものをチェックしよう。以下に挙げる3つのものを、育て方とあわせて確認してほしい。

鉢植え

種を植える鉢植えは3~5号の小さなものを用意する。鉢植えだと2mくらいまで大きくなるので、成長にあわせて植え替えてほしい。なお、地植えをすると25mを超えることがあるので、鉢植えやプランターで育てたほうが管理がしやすいだろう。

用土

アボカドには水はけがよい土が適している。鉢植えで育てる場合は、園芸用の培養土もしくは赤玉土小粒7と腐葉土3の配合土を用意しよう。また、地植えなら深さ30cmで直径50cmくらいの植え穴を掘る。あとは腐葉土や牛ふん堆肥を入れて耕してほしい。

肥料

化学肥料または有機肥料を与えるのが育て方のポイントだ。三要素が等量、もしくはリン酸がやや多めの固形肥料を置き肥する。地植えの場合やよく開花しているときは、液体肥料を2,000~5,000倍に薄めて使おう。

3. 種から栽培するアボカドの育て方

木
アボカドの育て方のポイントをまとめた。植え付けから植え替えまで、詳しい育て方を解説する。

5月~6月頃に植え付ける

アボカドは15度以上ないと発芽しないので5月~6月頃に植え付けよう。実から種を取り出したらキレイに洗い、すぐに植え付けるのがポイントだ。鉢に軽石と用土を入れたら、種がとがっているほうを上にして植える。種の下部分から2/3くらいまで土をかぶせて、頭を少し出す。あとはたっぷりと水やりをすれば植え付けは完了だ。

日当たりのよい場所を選ぶ

アボカドは日当たりがよく風があまり当たらない場所で管理する。株が小さい頃は寒さに弱いため、最低気温が10度以下になるときは室内に入れよう。

土が乾いたら水やりする

土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与える。3~9月の生育期は水切れを起こしやすいため、こまめに確認してほしい。地植えの場合は水やりは不要だが、あまり雨がふらないときは朝夕の涼しい時間帯に水やりをしよう。すべての葉が下をむいてしおれたように見えたら水やりのサインだ。

冬場は控えめにする

冬場に水やりをしすぎると根腐れを起こす恐れがあるので、水やりはやや控えめにしてほしい。

3月と9月に肥料を与える

3月と9月に1回ずつ固形肥料を与えるのが育て方のポイントだ。花が開花する5月頃には、液体肥料を与えるとよいだろう。

2年に1回植え替えをする

アボカドは成長が早いため、1~2年に1回の頻度で植え替えをする。鉢底から根が飛び出てきたときがタイミングだ。3月~6月に枝葉を半分ほど切ったら、一回り大きな植木鉢やプランターに植え替える。根土を1/3ほど取り除いてから植木鉢に入れて、新しい用土を足そう。アボカドは根が弱いため、傷めないよう慎重に作業することが大事だ。

4. アボカドの育て方の注意点

苗
アボカドを元気に育てるための注意点を紹介しよう。育て方の予備知識としてチェックしてほしい。

害虫対策する

アボカドの枝葉が密集していると、カイガラムシやハダニが発生しやすくなる。定期的に剪定をして風通しをよくすることが育て方では重要だ。ハダニは水に弱いため、週に1回ほど株に水をかけることで予防できる。

寒さ対策をする

アボカドの生育適温は20~25度なので寒さが苦手だ。10度以下になると枯れる恐れがあるため、冬は家の中で管理するとよい。地植えの場合は株元付近に腐葉土を盛って、根に霜が当たらないようにしよう。
また、冬に室内で管理したアボカドを外に出す場合は、環境に慣らす必要がある。まずは明るめの日陰に1週間、それから屋外の半日陰で1週間ほど管理するとよい。

増やしたいなら接ぎ木する

アボカドは接ぎ木、もしくは種まきで増やせる。種まきの場合は実から取り出した種を植え付けよう。接ぎ木をするときは、元気な台木と穂木を固定してつなぎ合わせる。くっつくまで倒れないように様子を見ながら管理しよう。

5. 水耕栽培でのアボカドの育て方

苗
アボカドは水耕栽培でも育てることが可能だ。発芽までと発芽後に分けて育て方を解説しよう。
必要なもの
  • アボカドの種
  • つまようじ(3本ほど)
  • 水耕栽培用の容器

発芽までの育て方

  • アボカドの種を洗い、表皮がはがれている場合ははがす
  • 種の側面に3方向からつまようじを刺す
  • 水耕栽培用容器のフチにつまようじをひっかける
  • 種の下部分が1/3がつかるくらいの水を入れる
  • 日当たりのよい場所で管理する
アボカドはとがったほうが上になるように水耕栽培用容器に入れる。つまようじは下向きに刺すと下部分が水につかりやすい。定期的に水を替えて管理するのが育て方のポイントだ。

発芽後の育て方

発芽したアボカドは土に植え替えるが、しばらくは水耕栽培で楽しんでもよい。定期的に水を替えつつ、気温が下がらない日当たりのよい窓辺で管理しよう。葉が数枚でたり水耕栽培用容器が根でいっぱいになったりしたら、植木鉢やプランターに植え替えてほしい。

結論

アボカドの育て方を知っていれば、種からでも簡単に栽培できる。実を収穫するのは難しいが、観葉植物として楽しめるだろう。アボカドの栽培に必要なものや育て方、注意点をぜひ確認してほしい。水耕栽培で育てることもできるので、こちらもあわせてチェックしておこう。
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  • 更新日:

    2022年10月 7日

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