目次
1. 胡蝶蘭とは?
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まずは胡蝶蘭の基礎知識を解説する。特徴や寿命を紹介するので、育て方とあわせてチェックしてほしい。
胡蝶蘭の特徴
胡蝶蘭はラン科の常緑多年草だ。日本では蝶が舞っているように見えることから、その名前がついたとされている。「幸福が飛んでくる」「あなたを愛します」などの花言葉があり、贈り物としても定番だ。品種は数万種類以上あるとされ、大輪と中輪、小輪に分類できる。
胡蝶蘭の寿命は長い
胡蝶蘭の寿命は50年以上と非常に長い。根腐れや病気にならなければ、繰り返し花を咲かせられる。花持ちもよいため、1カ月以上楽しめるのが特徴だ。正しい育て方を覚えて手入れをすれば、長く付き合える花になるだろう。
2. 初心者でもできる胡蝶蘭の育て方

初心者が覚えておきたい胡蝶蘭の育て方をまとめた。元気に育てるためのポイントを紹介する。
適切な温度と湿度を保つ
胡蝶蘭は18℃以上の暖かい環境を好むため、最低でも15℃以上で管理してほしい。強い日差しも嫌うので、夏は40~50%の遮光ネットの下に置こう。冬は直射日光が当たらない明るい場所を選ぶとよい。
水苔やウッドチップが乾いたら水やりする
夏は多め、冬は少なめに水やりをするのが育て方のポイントだ。水苔やウッドチップがしっかり乾いてから、鉢全体に水やりをする。2~4日に1回の頻度で触って確認するとよいだろう。
水やりは午前中に行う
気温が下がる夜は水を吸い上げにくい。なるべく午前中に水やりをしよう。冷たい水を使うとダメージを与えるので、冬場は20℃くらいの水を用意するとよい。
鉢皿の水は捨てる
鉢皿に水がたまっていると蒸れてしまい、根腐れやカビの原因になる。水やりをした後は鉢皿の水を捨てるのが育て方のポイントだ。
葉や花が乾燥しないように霧吹きする
胡蝶蘭は多湿の環境を好むため、霧吹きで葉や花に水をかけてほしい。水はバケツにくんで常温に戻し、霧吹きは細かな霧が出るものを選ぶ。葉水をした後は布を使って軽く水分を拭き取ろう。気温が高い時期は朝夕の2回、暖房を使用している時期は朝昼夕の3回を目安にしてほしい。
季節ごとの育て方の注意点
春の育て方の注意点
胡蝶蘭の植え替えをしたいなら、5月上旬から6月下旬がおすすめだ。2年に1回の頻度で新しい植木鉢に植え替えるとよい。5月上旬に緩効性化成肥料を使用すると元気に育つ。
夏の育て方の注意点
6月になったら週に1回の頻度で胡蝶蘭用の液体肥料を与える。梅雨は過度な湿気に注意して、夏はエアコンの風に当たらない場所で管理しよう。葉の中心部に水がたまると新芽が腐るので、水やりの後はティッシュで吸い取るのが育て方のポイントだ。
秋の育て方の注意点
夏から9月の下旬までは週に1回の頻度で液体肥料を与えよう。秋になると日照時間が短くなるので、変化に注意する。株が湿った状態になりやすいため、水やりや葉水の頻度に注意してほしい。
冬の育て方の注意点
冬の水やりは20日に1回を目安にする。20日たっても水苔やウッドチップが乾いているようなら、無理に水やりをしなくてもよい。株の中心に水がたまっているときは、ティッシュで拭きとろう。
3. 胡蝶蘭の花が終わったら?二度咲きさせる育て方

胡蝶蘭は一度花が終わっても、育て方次第でもう一度花を咲かせることが可能だ。初心者でも簡単に試せる、二度咲きさせる育て方を紹介する。
花が終わったら花茎を切る
胡蝶蘭の花茎には5?6個の節があり、そこから花芽を伸ばせる。高い位置の節を残して切るのが、ニ度咲きさせる育て方のポイントだ。株が大きく葉もしっかりしている場合は下から2~3節を残して切ると、花数が多く枝の形もキレイになる。
株を植え替えする方法もある
根腐れや病気などで胡蝶蘭が弱っている場合、株を植え替えするのがおすすめだ。翌年も花を咲かせる可能性がある。根腐れを起こしているときは、腐った根を切ってから植え替えてほしい。ただし、株の体力が落ちてしまうので、頻繁な植え替えはNGだ。
結論
胡蝶蘭は正しい育て方を実践すれば長持ちする。美しい花を繰り返し楽しむためにも、基本的な知識をチェックしておこう。適切な温度や湿度、水やりの方法、季節ごとの育て方をチェック。ニ度咲きさせるための方法も紹介したので、あわせて確認してほしい。