目次
- スイートバジル:最もポピュラーな品種で甘みのある爽やかな香りが特徴
- レモンバジル:柑橘系の味が魅力のバジルで魚や鶏肉と相性がよい
- アフリカンブルーバジル:耐寒性が強く観賞用やポプリとして使用される
- ブッシュバジル:コンパクトに育つため狭いスペースでも育てやすい
- ホーリーバジル:フルーティなお香の香りが特徴でエスニック料理によく使用される
- レタスバジル:大型のバジルでトマトやチーズとの相性がよい
- パープルラッフルバジル:赤紫色をしておりビネガーやオイルに漬け込むと赤色になる
- グリークバジル:ボール状の小さな葉が特徴の小型のバジルで観賞用としての人気が高い
- シナモンバジル:シナモンに似た香りが特徴でシロップやクッキーの香り付けに使用する
- タイバジル:クローブやアニスに似たスッキリとした甘い香りがするバジル
- 種まき:4~6月
- 植え付け:4~6月
- 収穫:6~9月
- 挿し芽:5~7月
1. バジルについて

育て方の前にバジルの基礎知識をチェックしよう。代表的な品種や年間栽培スケジュールとあわせてまとめた。
人気のハーブのひとつ
バジルは「ハーブの王様」とも呼ばれるシソ科の一年草だ。爽やかな香りはさまざまな食材とあい、とくにイタリア料理にはかかせない。パスタやサラダ、鶏肉、魚介類、卵料理などに広く使用されるハーブだ。生の葉を収穫したら、香りが失われないよう使用する直前に刻むとよい。
年間栽培スケジュール
2. バジルの栽培環境とプランターや苗・用土の選び方

バジルの育て方の基本として栽培環境を紹介する。苗や用土の選び方とあわせてまとめた。
バジルの栽培に適した環境
バジルは日当たりと風通しが良い場所で育てよう。強い日差しや西日、乾燥には弱いので、夏は直射日光を避けて管理する。また、バジルは寒さに弱いため、冬は10度以下にならないように気をつけてほしい。
プランターの選び方
バジルをプランターで育てる場合、お互いの葉が重ならないように植える必要がある。1株で30cmくらいを目安にしてほしい。たとえば65cm幅のプランターを使用するなら、2株ほど植えることができる。植木鉢なら1株で5号以上がよいだろう。
苗の選び方
葉の色がキレイな緑で茎が太い苗を選ぶ。あとはグラつかず根がしっかりはっているか確認しよう。葉の色が悪かったり、茎が細くヒョロヒョロした苗は避けてほしい。
用土の選び方
市販の野菜用培養土やハーブ用培養土を使用するのが、育て方のポイントだ。
3. バジルの育て方

バジルの育て方を植え付けから増やし方まで紹介する。元気に育てるためコツを確認しておこう。
植え付け
まずは鉢底石と培養土をプランターに入れてほしい。用土を掘ってポットから苗を出したら、根をほぐして植え付けるのが育て方のポイントだ。苗を植えたあとは、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水やりしよう。
水やり
土の表面が乾いたら朝の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをする。真夏は乾燥しやすいので育て方には注意が必要だ。夕方に確認してバジルの元気がないようなら、気温が下がるタイミングでもう一度水やりをしてほしい。
肥料
葉の色が薄く黄色っぽくなったら追肥が必要なサインだ。5~9月の間はハーブ用の肥料を与えるのが、育て方のポイントになる。プランターで育てるなら液体肥料が便利だ。
間引き
葉が込み合ってきたら、生育が悪いものを間引きする。カットした葉は食べられるので料理に活用してほしい。
摘心
バジルを育てると茎が伸びて倒れやすくなるので、摘心(てきしん)が必要だ。20cmくらいまで伸びたら、下から2~3節を残してハサミでカットしよう。
収穫
一番上の葉を4枚ほどまとめてハサミでカットする。カットした場所からわき芽が伸びてくるので、適度な大きさになったら収穫を繰り返すのが育て方のポイントだ。
増やし方
バジルを増やしたいなら、4~5枚の葉をつけた若くて元気な茎をカットしよう。上から2~3枚の葉を残し、水を入れたコップに挿せばOKだ。
それから水を定期的に交換しながら直射日光の当たらない日陰で管理する。根が生えたあとはそのまま水耕栽培で育てるか、プランターや鉢に植え付けよう。
4. バジルの育て方で注意したい病害虫と対策

バジルの育て方とあわせて確認しておきたいのが、病害虫への対策だ。バジルを元気に育てるための基礎知識として、覚えておいてほしい。
病気には強いが根腐れには注意
病気には強いバジルだが、水を与えすぎると根腐れする恐れがある。土の表面が白っぽく乾燥したのを確認してから水やりをしよう。植木鉢で育てる場合は、受け皿に溜まった水をこまめに捨てることが大事だ。
アブラムシやハダニなどに注意
アブラムシやハダニなどの害虫を見つけたらすぐに手で取り除く。新芽に集まっている場合は、葉ごと取り除くとよいだろう。大量発生しているなら、口に入れても問題ない天然由来成分の殺虫剤を使用してほしい。
また、定期的に葉をカットして風通しをよくすることで、アブラムシの予防ができる。ハダニは水に弱いため、定期的に葉水をすれば発生を防げるだろう。
結論
バジルは家庭菜園初心者でも育てやすいハーブだ。プランターや植木鉢で手軽に栽培できるので、ぜひ育て方をチェックしてほしい。まずは適した環境やプランターや用土の選び方を確認する。それから植え付けや水やり、肥料、収穫のポイントを実践してほしい。病害虫の対策も紹介したので、育て方とあわせて確認しておこう。