目次
1. もやしとは?

もやしとは、穀物や豆類を発芽させた新芽のことを指す。大きく分類すれば、ブロッコリースプラウト、カイワレ大根などももやしの仲間といえる。スーパーなどで売られているのは、主に大豆や緑豆(りょくとう)を発芽させたものだ。通称「豆もやし」と呼ばれている。
もやしの種類
主なもやしの原料となる豆は「大豆」「緑豆」「黒豆」が多い。豆もやしは、100g当たり14kcalと低カロリーで、食物繊維やタンパク質が豊富だ。発芽するときに豆の栄養分が分解され、豆の状態のときにはなかったビタミンB群、ビタミンCを含んでいる。
緑豆は茹でる、炒めるなどして豆ごと食べられるもやしだ。黒豆は、関西方面に流通しているもやしで、シャキッとした歯触りが特徴である。そのほかにも、レンズ豆、小豆、ササゲ、アルファルファ、とうもろこしなどのもやしがあり、それぞれ特徴的な食感と風味が楽しめる。
2. もやし栽培に必要なもの

もやしの育て方には、必要な道具がある。特殊なものではなく、家にあるもので簡単に育てられる。
もやし専用の種
もやしには大豆、緑豆、黒豆などがある。園芸店などで、そのまま大豆用の種を購入してもやしを育てようとする方がいるが、もやし専用の種を購入することをおすすめする。大豆栽培用の種は、種を消毒するために農薬を使用している可能性があるため、必ずもやし専用の種を購入するのがもやしの育て方の大前提だ。
口が広い瓶
もやしの育て方では、口が広い瓶を用意しよう。わざわざ購入しなくても、ジャムや漬物の空き瓶を再利用してもいいだろう。ただし、必ず煮沸消毒をすることが大切だ。
ガーゼと輪ゴム
もやしを入れた瓶にふたをするための道具だ。空気が入りやすいようにガーゼにして、輪ゴムで固定しよう。また、ガーゼは新鮮な水に入れ替えるとき、もやしの豆が落ちないためのフィルターの役割もする。
日光を遮るアルミホイル
もやしは、日光に当てない育て方をしなくてはならない。日光を遮断するために、アルミホイルで瓶全体を覆うように巻きつけよう。また、気温が下がる季節には、保温するためのタオルを巻きつけてもいいだろう。
3. もやしの育て方

もやしを育てる準備ができたら、いよいよ栽培を始めよう。育て方のポイントはこまめな水の取り替えだ。
瓶に種と水を入れる
瓶にもやしの種と水を入れたら、たっぷりと吸水させよう。種はもやしになると、10~20倍近くかさが増す。そのため、種は入れすぎないのが育て方のポイントだ。瓶の口をガーゼで覆ったら、ふたをしよう。
水を濁りのない状態にして遮光する
1日経過すると水が少し濁ってくる。ガーゼを外さずに、瓶の中の水を捨て、新しい水をいれよう。容器を振って種を振り洗いし、これを2、3回繰り返して濁りのない状態にする。水が濁っている状態では、もやしが腐ってしまうからだ。水切りをしっかり行ったら、瓶にアルミホイルを巻き付けて遮光してほしい。光が少しでも入ってしまうと緑化してしまうので注意しよう。
1日2回は水を入れ替える
もやしの育て方で重要なのは、できるだけ清浄な状態に保つということだ。必ず1日2回は水を入れ替えよう。朝・晩と2回、ガーゼのふたをしたままで水を捨て、新しい水で種を洗い、水切りをしてほしい。
発芽したら殻を取り除く
もやしは2日程度で発芽する。発芽をしたら殻をそのままにせず、取り除くようにしよう。
胚軸が5cm程度で収穫する
もやしの収穫時期は、胚軸が5~6cmになるのを目安にするといいだろう。このあたりまで成長するには、平均7~10日間かかる。
4. 収穫したもやしの正しい保存方法

収穫したその日に全部食べ切ってしまえればいいが、残ってしまうこともある。もやしはとくに水分の多さから、傷みやすい野菜だ。保存するときには、しっかりと水を切って、袋に入れて密閉し、冷蔵庫で保管しよう。
結論
もやしの育て方で重要なのは、水の入れ替えと遮光だ。広口瓶に入れたもやしの種を、朝・夕2回は新鮮な水で洗うようにしよう。太陽の光が当たらないように、瓶全体をアルミホイルで包むことも重要だ。7~10日ほどで、もやしとして食べられるようになる。もやしは種によって食感や風味も違ってくるので、いろいろなもやしにチャレンジしてみてほしい。