このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
きゅうり

もうスーパーで買いません…!初心者でも失敗せずに育てられる「簡単なきゅうりの育て方」とは?

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年10月 5日

夏野菜の代表といえるのがきゅうりだ。みずみずしいきゅうりは、ひと味違う。採れたてきゅうりを食べたいと、家庭菜園に挑戦する方も多いのではないだろうか。そこで、きゅうりの上手な育て方を紹介しよう。きゅうりに発生しやすい病気や害虫なども紹介するので、ぜひ参考にしてもらいたい。

  

1. きゅうりとは?

きゅうり
きゅうりに含まれる水分は96%もあり、カロリーや栄養価は低い。しかし、パリッとした食感とみずみずしさ、癖のない味わいで料理のレパートリーは広い野菜だ。日本では、サラダや漬物が定番だが、中国では煮物・炒め物としても使われている。
新鮮なきゅうりは、表面にイボがある。このイボは鮮度の印なので、購入するときには触って痛いくらいのきゅうりを選ぶといい。

2. きゅうりの育て方

きゅうり
きゅうりの育て方は、ポイントさえ押さえておけばそれほど難しくないため、初心者向けといってもいいだろう。

きゅうりを栽培する時期

きゅうりを栽培するのに適した時期は、種か苗かで違ってくる。種の場合には、春まきと夏まき、秋まきがある。春まきは4月に種をまき、6~8月に収穫。夏まきは6月に種をまき、7~9月に収穫する。秋まきは8月に種をまき、9~10月に収穫だ。家庭菜園では春まきが一般的だ。苗を購入してきゅうりを育てる場合は、4月下旬~5月下旬に栽培を始めるといいだろう。

きゅうり栽培に適した土の作り方

きゅうりは、根が浅く広がる特徴がある。きゅうりの育て方としては、通気性と排水性のよい土作りが大切だ。まずは、きゅうりの苗を植える2週間前に苦土石灰をまいて耕そう。このときの苦土石灰の割合は、1平方メートル当たり、100gが目安だ。1週間前には、堆肥と化成肥料をまいて耕す。1平方メートル当たり堆肥2kg、化成肥料100gが目安だ。きゅうりの苗を植え付ける直前には、幅70~80cmほどの畝を作って水はけをよくしよう。

種まきのやり方

きゅうりを種から栽培する育て方もある。まずは種を、ひと晩水に浸しておこう。次に育成ポットひとつにつき3粒ほどずつ種をまいたら、軽く土をかぶせてたっぷりと水やりをしてほしい。3粒の種が発芽し、本葉が1枚になったら1本間引いて2本にする。本葉が2枚になったら、さらに1本間引いて1本にしよう。最後に残した1本の苗の本葉が3~4枚になったら、植え付けてOKだ。

きゅうりの植え付け

きゅうりの育て方では、植え付けは重要なポイントだ。植え付ける準備が整った畝にマルチを敷き、きゅうりの株と株の間を40~50cm取りながら穴を空けていこう。たっぷりと水を含ませておいた根鉢をそっと取り出し、苗を植え付けていく。根本を軽く押さえたら、さらにたっぷりと水をやろう。

支柱の立て方

きゅうりはつる性の野菜だ。きゅうりの育て方では、支柱が欠かせない。支柱の立て方には「垂直式」と「合掌式」がある。垂直式は、きゅうりの苗1株につき1本の支柱を立てるやり方だ。合掌式は、苗を挟んで2本支柱を立て、上で交差させて固定するやり方だ。支柱にネットを張って、つるを這わせよう。

きゅうりへの水やり

きゅうりの育て方では、水やりは重要ポイントだ。90%以上が水分というきゅうりは、たくさんの水分を必要とする野菜である。とくに夏場は、朝・夕の2回の水やりが必要だ。

肥料の与え方

きゅうりを植え付けたら、1ヶ月に1~2回の頻度で肥料を与えよう。1平方メートル当たり20~30gを目安に化成肥料をまくといい。

整枝や摘心のやり方

そのまま放置しておくと、きゅうりはどんどん草丈が高くなってしまう。そのため、きゅうりの育て方では整枝や摘心も必要になってくる。切り口から病気になるケースもあるので、摘心するときには手をよく洗い、ハサミも消毒しておくといいだろう。親づるを摘心することで、収穫も多くなる。

収穫のタイミングとやり方

きゅうりは、成長が早いので収穫のタイミングに注意したい。長さ20cm、太さ3cmくらいが収穫どきだ。収穫をするときにはイボが取れないように、上の方を持ってハサミで切り取ろう。なおきゅうりの収穫は、水分を十分蓄えた朝がおすすめだ。

3. きゅうりの育て方の注意点

水やり
きゅうりの育て方には、いくつかの注意点がある。

冬場は栽培できない

夏野菜のきゅうりは冬場には栽培できない。農家ではビニールハウスで栽培するが、温度管理が難しく、家庭菜園では栽培できない。

連作しない

毎年同じ場所で同じ野菜を育てると「連作障害」を起こすので注意しよう。きゅうりはウリ科なので、ウリ科であるスイカやゴーヤ、カボチャなども同じ場所での栽培は避けてほしい。2~3年は、空ける方がいいだろう。

4. きゅうりに発生しやすい病害虫

きゅうり
きゅうりの育て方では、病虫害にも注意が必要だ。

発生しやすい病気

べと病

べと病は、土に含まれる病原菌が原因とされている病気だ。次第に葉が灰白色になり、葉が湿るとベトベトになる。下の葉から徐々に上に伝染していく病気だ。

うどんこ病

葉に白いカビのような斑点ができ、枯れてしまう病気だ。湿度が低く、温度が17~25℃ぐらいで発生しやすくなる。

発生しやすい害虫

ウリハムシ

黄色、あるいは赤茶色の甲虫だ。5月と8月に大量発生する害虫で、ウリ科の葉や花を好んで食べる。また、幼虫はきゅうりの根を食い荒らす。発生すればきゅうりの成長が悪くなり、枯れてしまうこともある。

アブラムシ類

アブラムシは、さまざまな植物や野菜の天敵だ。アブラムシによって栄養を奪われてしまうので、植物に発生すると成長が止まって枯れてしまう。また、植物のウイルスを媒介することもあるので、油断できない。

結論

きゅうりの育て方で大切なのは、栽培時期、土作り、植え付け、支柱、水やり、肥料、敵芯だ。家庭菜園では、苗を4月下旬~5月下旬に植えるのが一般的だ。土作りのポイントは畝を作り、水はけと通気性をよくすること。水やりは朝夕とたっぷりやろう。きゅうりは連作を嫌う野菜だ。1度作ったら、2、3年は同じ場所で作らないようにしよう。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2022年10月 5日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧