目次
- 1. 結婚式のマナー | 招待状
- 2. 結婚式のマナー | ご祝儀
- 3. 結婚式のマナー | 服装
- 4. 結婚式のマナー | 当日の受付
- 5. 結婚式のマナー | 食事
- 6. 結婚式のマナー | 余興
1. 結婚式のマナー | 招待状

結婚式の参加の可否については事前に本人から連絡が来る。そこで参加の意思を表明すると、改めて結婚式の2~3か月前に招待状が届くだろう。
招待状が届いたらどのように返信したらよいだろうか。
1週間以内には返信する
結婚式の招待状が手元に到着したら、できるだけ早く返信しよう。目安は受け取ってから3日以内、遅くても1週間以内が望ましい。事前に参加できる旨は伝えていると思うので、基本的には「出席」で返信するのがマナーだ。
万が一、都合が悪くて欠席せざるを得ないときは、電話やメールなどで欠席の旨を本人に連絡したうえで、メッセージを添えて招待状を返信しよう。諸事情により招待状の返信を1週間以内にできない場合も、電話やメールで本人に伝えておくのがマナーだ。
返信ハガキの書き方
返信ハガキを書くときは可能な限り毛筆や万年筆を使用しよう。書きなれていない場合はボールペンでもよいだろう。ただし、使ってよい色は黒のみだ。
まずは表の宛名から見ていこう。宛名は「行」となっているため、二重線で消して「様」に書き直そう。
続いて裏面だが、出席の場合は「ご欠席」の文言をすべて二重線で消し、「ご出席」の「ご」も丁寧語にあたるため、合わせて消そう。「出席」のみにマルをしたら余白の部分にお祝いのメッセージを書くとよりよいだろう。住所や名前を書く欄が用意されていると思うので、同じように丁寧語にあたる「ご住所」「ご芳名」の「ご」を二重線で消すのがマナーだ。
2. 結婚式のマナー | ご祝儀

結婚式のマナーで確認しておきたいのは、ご祝儀袋にまつわることだ。当日までに新札を用意しておく、ということをご存じの方は多いと思うが、包む金額やご祝儀袋の選び方、書き方、渡し方など、ご祝儀袋のマナーは多岐にわたる。ここではご祝儀袋にまつわる正しいマナーを確認しておこう。
ご祝儀の相場
ご祝儀の一般的な相場は3万円だ。この金額は友人や同僚、上司の結婚式に参加する場合でも基本的には変わらない。ただし、親族の結婚式へ参加する場合のご祝儀はこの限りではないため、結婚式を挙げる方との関係性によって変動することを覚えておこう。
ご祝儀袋の選び方
ご祝儀袋は婚礼用で販売されている水引がついたものを選ぼう。デザインに関しては、パッケージに記載されている金額の目安に即したものであればどれを選んでも問題ないので、好みに応じて探してみよう。
ご祝儀袋の書き方
ご祝儀袋は表書きと中袋に分かれているが、どちらも筆ペンを使って書くのがマナーだ。
表書きは水引の下にフルネームで氏名を書く。中袋の表面には金額を記載し、裏面に自分の名前と住所を記載しよう。中には金額を記載する欄が設けてあるご祝儀袋もあるため、用意したご祝儀袋に合わせて記載すればよい。ちなみに、金額を書く際に旧字体の漢数字を使うべきか迷うかもしれないが、最近では普通の漢数字でもよいとされている。
3. 結婚式のマナー | 服装

結婚式に参加する際の服装マナーとして、新郎新婦より目立たないことが大前提として挙げられる。あくまでも主役は新郎新婦の2人であることを忘れずに服装を選ぼう。
ここでは、男性と女性が服装を選ぶ際に注意すべきことを見ていこう。
男性の服装マナー
結婚式の服装マナーで男性が注意すべきことは、ビジネススーツを着ないことだ。ビジネススーツは格が下がるので、マナーとして礼服を用意しよう。準礼装にあたるブラックスーツは格式の高い結婚式やカジュアルな結婚式など、どのような式にも対応できる万能な礼服だ。いざというときのために1着は用意しておこう。
ダークネイビーやチャコールグレーを基調とした略礼装のダークスーツもおすすめだ。ブラックスーツほど硬い印象を与えず、華やかな着こなしになる。友人や同僚の結婚式に相応しい服装だろう。
女性の服装マナー
女性の服装はとくに新婦より目立たないように注意しよう。ベージュやシルバーは遠くから見ると白く見えることがある。白は主役である新婦の色なので、似たような色は避けたほうが無難だ。
和装でも洋装でもどちらでも問題ないが、洋装を選ぶ女性が多い。結婚式で洋装を選ぶ場合は、ドレスやセレモニースーツなどの準礼装で参列する。肩出しはマナー違反にあたるため、ノースリーブのドレスを選ぶ女性は、必ず羽織るものを準備しよう。露出の多いドレスや膝上10cm以上のミニスカートも控えたい。
そのほか、アニマル柄やファー素材を避けたバッグ、生花を使用しない髪飾り、長すぎないイヤリングなど、小物選びにも十分な注意が必要だ。
4. 結婚式のマナー | 当日の受付

結婚式のマナーには、当日受付でも注意したいことがたくさんある。順番に見ていこう。
20~30分前には到着しておく
社会人として当然だが、結婚式のマナーとして受付の時間に遅れるのは厳禁だ。公共交通機関で行く場合は、遅延があることも想定して早めに出発しよう。結婚式場は初めて行く場所も多いと思うので、乗り継ぎや行き方のシミュレーションをしておくと安心だ。会場には受付開始より20~30分前のタイミングで到着しておくと余裕が持ててよいだろう。
遅刻しそうな場合は連絡する
万が一、不測の事態が起きて受付時間に間に合いそうにないときは、会場に電話連絡をするのがマナーだ。間違っても新郎新婦に連絡してはいけない。もし参列者に共通の友人がいるのであれば、友人から会場のスタッフに伝えてもらってもよいだろう。
大きな荷物は持ち込まない
大きな荷物は会場に持ち込まないのがマナーなので、会場内に持ち込む荷物以外はクロークに預けるのがスマートだ。小さなバッグを持ち込む場合は、座席の背もたれと自分の間に置いたり、バッグハンガーにかけたりすることで邪魔にならずに済む。
ご祝儀の渡し方
ご祝儀袋は汚れないよう、袱紗(ふくさ)に包んで持っていくのがマナーだ。受付係にお祝いの言葉を伝えたうえで、自分の名前も合わせて名乗るとスムーズに受付できる。ご祝儀の渡し方は、受付係から見て正面になるように両手持ちで渡そう。
5. 結婚式のマナー | 食事

結婚式の披露宴では美味しい食事も楽しみのひとつだ。恥をかかないようにテーブルマナーを押さえておこう。マナーを守りながら同じテーブルの人との食事を楽しんでほしい。
ナプキンの使い方
まずテーブルに着いたら左側から座るのが着席時のマナーだ。スタッフが椅子を引いてくれる場合はエスコートを受け入れよう。
着席してすぐに目の前のナプキンを広げるのはマナー違反なので注意が必要だ。乾杯後、主賓がナプキンを広げるタイミングで一緒に広げよう。広げたナプキンは半分に折って折り目をお腹側にし、膝の上にのせる。
ナプキンは手と口を拭くために用意されているため、首から下げたり、テーブルをナプキンで拭いたりするのはマナー違反となる。口を拭くときは自分のハンカチを使ったりせず、折ったナプキンの内側を使おう。
写真撮影などで離席する場合は、ナプキンを座席上や背もたれにかけておけばよい。閉宴後は軽く崩してテーブルに置く。キレイにたたまないように気をつけよう。
カトラリーの使い方
食事がフランス料理の場合は、ナイフとフォークが多く置いてあるため悩むかもしれないが、カトラリーは外側から順番に使うことを覚えておけば大丈夫だ。中央に置かれている飾り皿の上にセットされたカトラリーはデザート用なので、デザートまでは使わずにとっておこう。
グラスの使い方
グラスもカトラリーと同じくさまざまな種類があるが、迷わなくても大丈夫だ。スタッフが用途に応じたグラスに注いでくれる。ドリンクが注がれるときは持ち上げず、置いたままにしよう。
結婚式の披露宴で気をつけたいのが乾杯のマナーだ。乾杯の音頭に合わせて「乾杯」と発声し、胸の高さに上げるだけでよい。一口だけ飲んだらグラスを置いて拍手をする。間違っても周囲の方々とグラスを合わせたり、一気飲みしたりしないようにしよう。
料理の食べ方
披露宴では同じテーブルの人と食べるペースを合わせるのが結婚式のマナーだ。椅子にもたれないように気をつけ、会話を楽しみながら食事しよう。
パンは初めに運ばれるが、料理と一緒に食べるのが基本だ。パンにソースやスープをつけてしまいがちだが、結婚式のようなフォーマルな場ではマナー違反となってしまう。
また、スープについてやりがちなのがお皿を傾けることだ。スプーンを手前から奥に動かしてすくい、すくえなくなったら終わりにしよう。
6. 結婚式のマナー | 余興

場合によっては結婚式の披露宴でスピーチや余興を任されることもあるだろう。さまざまな立場の人が結婚式に出席しているのを忘れないことが大切だ。役割を任された場合はゲストの代表として見られるので、主役に恥をかかせないように結婚式のマナーを守ってゲストを楽しませよう。
スピーチに関するマナー
スピーチのマナーのポイントは「お辞儀のタイミング」だ。司会者に紹介されたタイミングで一礼、マイクの前で一礼、スピーチ終了後に一礼、この3点を守れば好印象に映るだろう。内容は内輪ネタや暴露ネタ、下ネタなど、新郎新婦の印象が悪くなるような内容を避け、人柄が分かるような内容を選ぶことが成功の秘訣だ。
余興に関するマナー
余興は「時間」に注意しよう。長すぎる余興は見ている側も飽きてしまうので、長くても10分以内が望ましい。内容についてはスピーチのマナーと同様、ゲストが不快にならないものを選ぼう。余興が終わったら、主役の2人に対してお祝いの言葉があるとよりよいだろう。
結論
招待状をもらってから当日の披露宴が終了するまで、結婚式には守るべき多くのマナーがある。すべてのマナーを頭に入れて行動するのは大変だが、結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の晴れの舞台だ。マナーを守ることでお祝いの気持ちも表現できるので、本記事を参考に、ゲストとして結婚式を楽しんでほしい。