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生命力が強いゴキブリの寿命って知ってる?意外と知らないゴキブリの生態と長生きさせないための対策とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月 4日

「生きた化石」といわれるゴキブリ。生命力が強いのはよく知られているが、ゴキブリの寿命はどれくらいか知っているだろうか。今回はゴキブリの寿命と、駆除方法や長生きさせないための対策を解説する。家のゴキブリ対策の参考にしてほしい。

  

1. ゴキブリの寿命はどれくらい?

寿命
日本に生息しているゴキブリは52種類いる。その中でも、私たちがよく目にする代表的なゴキブリはクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリの4種類だ。まずはこれらのゴキブリの寿命や生態を解説する。

クロゴキブリの寿命や生態

クロゴキブリは、一般家庭によく生息しているゴキブリだ。成虫期間は短く、7か月しかない。卵から孵化するまでに1年、幼虫から成虫になるまでに1年以上かかる。成虫は光沢ある黒褐色で大きさは3~4cmほどだ。ゴキブリと聞いて多くの人が想像するのがこのクロゴキブリではないだろうか。
成虫の間に、20~30個の卵が入った卵鞘(らんしょう)を10回ほど産む。つまり、クロゴキブリは短い成虫の期間に1匹で200~300匹前後の卵を産むというすごい繁殖力を持っている。

チャバネゴキブリの寿命や生態

チャバネゴキブリは、飲食店やビルなどで多く見られる室内に生息するゴキブリだ。成虫の平均寿命は4か月から半年ほどとクロギキブリに比べると短い。そのうえ、卵鞘も一生のうちに5回ほどしか産まない。しかし、繁殖スピードが速く、ほかのゴキブリが卵から孵化するまでに1か月程度かかる中、チャバネゴキブリは卵から25日ほどで孵化する。卵鞘には約30~40個と多くの卵が入っており、1~2か月ほどで成虫になる。
1匹見かけて放っておくといつの間にか大量発生しているかもしれないので注意が必要だ。薄茶色の身体で、体長は1~1.5cmと小さめである。

ワモンゴキブリの寿命や生態

ワモンゴキブリは、暖かい気候を好み、日本ではかつて九州や沖縄地方で多く見られた種類だ。しかし、近年は日本全国に消息場所を拡大している。成虫の寿命は約1年と長く、その間に50回以上の卵鞘を産み、卵の数は700個以上になる。卵から成虫になるまでにおよそ1年かかる。光沢のある茶色の身体で、成虫の大きさは4~5cmと日本では最大級の大きさだ。

ヤマトゴキブリの寿命や生態

日本の在来種のゴキブリだ。ヤマトゴキブリの成虫の寿命は3か月から半年と短い。一生で15個ほどの卵が入った卵鞘を20回ほど産む。繁殖期には約5日おきに産卵する。こげ茶色の身体で、体長は2~3cm程度と小さい。

2. 餌なし・水なしでのゴキブリの寿命は?

乾いた土地
生命力が強いゴキブリだが、餌なし水なしの状態ではどのくらいの期間生きられるのだろうか。また、寒い時期には見かけなくなるゴキブリだが、冬の寒さは寿命と関係しているのだろうか。詳しく解説する。

餌や水がなくても約2週間~3週間は生きられる

ゴキブリは脂肪体というエネルギーを豊富に蓄えていて、長期間飲まず食わずでも生きることが可能だ。餌なし水なしの環境でもチャバネゴキブリは2週間、ワモンゴキブリは3週間も生きられるという実験結果がある。ワモンゴキブリの中には、最長で1か月も生きた個体もいたそうだ。このように、ゴキブリは並外れた生命力を持っている。

冬でも寿命は関係ない

ゴキブリは25~32度以外の温度では活動が弱まる。寒さに強いクロゴキブリは、卵や幼虫で冬眠状態となり冬を越す。暖かくなったら成虫になり活動する。寒さに弱いチャバネゴキブリも人間の住む暖かい家の中に入れば冬を越せる。見かける数が減っているのは、寒くて死んでいるのではなく、暖かい家電の裏や天井裏にいて繁殖をしているのだ。

3. ゴキブリの寿命は短いのに減らない理由

キッチン
前述したように、ゴキブリの寿命は意外と短い。それなのに、なぜゴキブリは減らないのだろうか。詳しく解説していく。

ゴキブリは繁殖力が高い

「1匹見つけたら100匹いる」といわれるほど、ゴキブリは繁殖力が高い。産卵のサイクルが早いことが、ゴキブリは繁殖力が高いといわれる理由である。ゴキブリの産卵サイクルは2週間から1か月ほどで、種類によって差はあるが、短い成虫の期間で15~20回ほど卵鞘を産む。その卵鞘には卵が20個ほど入っている。つまり、1匹のメスゴキブリは300~400個ほどの卵を産む計算になる。これが、寿命が短いのにゴキブリが絶えることなく増え続ける理由だ。

ゴキブリの寿命が長くなっている

ゴキブリは基本的に20~30度ほどの暖かい気候を好む。近年の日本の住宅は断熱性が高く、冬でも暖房をつけているので暖かい。また、冷蔵庫や電子レンジなど、家電製品の裏などの暖かい場所がゴキブリにとって暮らしやすい環境になっている。家の中はゴミや食べかすなどの餌があり、卵を産みつける段ボールが放置されている。つまり、人の豊かな生活がゴキブリにとって暮らしすい環境をつくっており、ゴキブリの寿命を延ばしているといえる。

卵を駆除できていない

卵を駆除できないとゴキブリの繁殖は止められないので、卵を見つけたら確実に駆除しよう。家電の隙間や裏、ダンボールの隙間などに産卵されている可能性がある。

4. ゴキブリの寿命を短くする方法

掃除道具
ゴキブリは水や餌がなくても2~3週間は生きられる。ということは、水や餌がない環境をつくることでゴキブリの寿命を短くすることが可能である。また、ゴキブリの巣を駆除することも効果的だ。ゴキブリの寿命を短くする具体的な3つの対策方法を紹介する。

しっかりと掃除する

ゴキブリは床に落ちた髪の毛や食べこぼしなどを好んで食べる。そのため、清潔な状態に保ち、餌をなくすことでゴキブリの寿命を短くできる。とくに、水回り、家電の裏、ベランダなどの狭くて暖かく、暗い場所はゴキブリが好む場所なのでしっかりと掃除をした方がよいだろう。

食べ残しを放置しない

ゴキブリは食べ物のにおいで寄ってくるので、食べ残しを放置しないですぐに片付けることが大切である。また、調理の後の生ゴミや食べこぼしをそのまま放置しないようにしよう。

巣にいるゴキブリや卵を駆除する

見つけたゴキブリだけを駆除しても、巣には多くのゴキブリや卵が潜んでいる可能性がある。「毒餌剤」を活用すれば巣にいるゴキブリもまとめて駆除することができる。また、ゴキブリの卵が幼虫や成虫になる前に駆除することも大切だ。卵は固い膜で覆われているため殺虫剤が効かない。卵を見つけたら、熱湯をかけるか、ビニール袋に入れ、砕いてから捨てよう。

結論

ゴキブリの成虫期間の寿命は以外と短いことがわかった。ただし、生命力、繁殖力が高いので、放置しておくと仲間をどんどん増やしてしまう。だからこそ、しっかりと掃除する、食べ残しを放置しないなどの対策が必要である。また、ゴキブリを見かけたら、巣にいる仲間や卵まで駆除することを忘れないようにしよう。
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  • 更新日:

    2022年10月 4日

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