- 1. ゴキブリに洗剤をかけると死ぬ?
- 2. ゴキブリ退治に洗剤を使うメリットとデメリット
- 3. 洗剤でゴキブリを退治する際の注意点
- 4. 洗剤以外でゴキブリを退治する方法
- 5. ゴキブリを室内に侵入させないコツ
1. ゴキブリに洗剤をかけると死ぬ?
ゴキブリに洗剤をかけると死ぬのだろうか。こちらで解説しよう。
洗剤でゴキブリを退治できる理由
界面活性剤が含まれる洗剤は、ゴキブリの体を覆う油を溶かす働きをもつ。そのため、洗剤をかけるとゴキブリが空気を取り込む気門をふさぎ、窒息死させることができる。
効く洗剤と効かない洗剤の違い
ゴキブリの駆除に効果を発揮するものは、界面活性剤が含まれているものだけだ。界面活性剤が含まれていない洗剤は、ゴキブリの体を覆う油を溶かすことができないため効かないので注意しよう。
2. ゴキブリ退治に洗剤を使うメリットとデメリット
ゴキブリ退治に洗剤を使うメリットとデメリットを解説しよう。
洗剤を使うメリット
洗剤をゴキブリの駆除に使用するメリットは、殺虫スプレーのようにペットや人体に危険な成分が含まれていない点だ。昆虫やペット、小さな子どものいる家庭でも、ゴキブリだけを狙って使用すれば安心して利用できる。
洗剤を使うデメリット
界面活性剤はゴキブリの体を覆う油を溶かす働きがあるが、浸透圧の変化を生じるため、ゴキブリ体内の病原菌が外へ溶け出る危険性もある点がデメリットといえる。
気付かぬ間に病原菌により汚染されることもあるため、洗剤を使用してゴキブリを駆除したときは、すぐに死骸を取り除き、汚染箇所を掃除するようにしよう。
また、洗剤を使用してもゴキブリが死に至るまでには30秒から数分間ほどの時間を要することも。その間、ゴキブリが動き回ることがある点もデメリットといえる。
3. 洗剤でゴキブリを退治する際の注意点
洗剤でゴキブリを退治する際の注意点を解説しよう。
素手で直接触らない
ゴキブリはサルモネラ菌をはじめ、赤痢菌、ピロリ菌などの病原菌などをもつといわれる。そのため、ゴキブリを駆除するときには素手で触らないように注意しよう。
アレルギーに注意する
ゴキブリにアレルギーをもつ人もいる。その場合はアレルギー反応を生じる危険性があるため、ゴキブリには近づかずに駆除する方法を選んだり、他の人に駆除を依頼したりしよう。
きちんと後始末する
メスのゴキブリは死ぬ間際に産卵することがある。死骸の後始末だけでなく、周囲も洗剤を含ませた雑巾で拭き取ったり、ブラシで擦ったりして掃除しよう。。また、ゴキブリが死んだと思っても気絶しているだけのこともあるため、ゴキブリの死骸は密閉して処分する。
4. 洗剤以外でゴキブリを退治する方法
洗剤以外でゴキブリを退治する方法を紹介しよう。
熱湯をかける
ゴキブリは急激な温度変化に対応できないため、1秒間ほど連続して熱湯を全身にかけることで駆除できる。熱湯をかけるときはやけどに注意してほしい。
ドライヤーの熱風で弱らせる
ゴキブリは、ドライヤーの熱風で弱らせることができる。なお、弱らせた後に殺虫剤を使うなど、確実に駆除できる方法と組み合わせることが大切だ。
アルコールをかける
ゴキブリの気門にアルコールが付着すると呼吸困難になるため、アルコールをかけて駆除することも有効だ。できる限り度数の高いアルコールを使用するのがポイントになる。
掃除機で吸う
ゴキブリを掃除機で吸って駆除する方法もある。ゴキブリを掃除機の中に吸い込みたくない場合は、ノズルの先端に古いストッキングやネットをつけて吸い込むとよいだろう。
ガムテープを使う
ガムテープの粘着面にゴキブリをくっつけて駆除する方法もある。ゴキブリを追い込む先にガムテープをあらかじめ置いておいたり、ほうきなどの先端につけたりして使用するのがおすすめだ。
5. ゴキブリを室内に侵入させないコツ
最後にゴキブリを室内に侵入させないコツを紹介しよう。
侵入経路をふさぐ
ゴキブリは排水溝を伝って屋内に侵入するため、排水口のある場所にはゴミ受けを設置したり、網目の細かいネットを使用したりして侵入経路をふさぐようにしよう。また、人が出入りする場所には、ゴキブリが嫌がるミントの香りをつけておくのもおすすめだ。
こまめに掃除する
ゴキブリの侵入を防ぐためには、エサとなる食べこぼしや食材カス、生ごみを放置しないことも大切である。床に限らず、ゴキブリが好む冷蔵庫や家具の下もこまめに掃除しよう。
結論
今回は、洗剤をかけてゴキブリを駆除できるメカニズムをはじめ、メリットやデメリット、注意点などを詳しく解説した。界面活性剤を含む洗剤は手軽に準備できるため、殺虫剤の使用をできる限り控えたい場合はぜひ当記事を参考にしてほしい。理解を深めたうえで、洗剤を使用した適切なゴキブリの駆除方法を実践しよう。