車のエアコンから【すっぱい臭い】がする理由って？驚きの原因と『イヤなニオイを一撃で除去する方法』を徹底紹介！

1. 車のエアコンの仕組み

まずは、車のエアコンの仕組みから解説しよう。車のエアコンは、エンジンの力を利用して冷媒となるエアコンガスを液状になるまで圧縮し、それを急速に気化させたときの気化熱によって冷却する仕組みになっている。気化熱により、エアコン内部のエバポレーターという部品を冷却し、ファンを使用して冷却された空気を車内に送ることで、車内温度が低下する仕組みなのだ。

2. 車のエアコンの臭いの原因

では、車のエアコンをつけた際にする臭いの原因は何なのだろうか。

酸っぱい臭いの原因

車のエアコンの酸っぱい臭いは、カビやホコリの汚れ、ダニの死臭によるものと考えられている。カビはエバポレーター周辺、ダニやホコリはエアコンフィルター周辺で発生したり、増殖したりする傾向がある。

最初だけ臭い原因

車のエアコン使用時の最初だけ臭いが気になる場合は、エバポレーターに繁殖したカビによるものと考えられる。

暖房のときに臭い原因

エアコンの暖房は、ヒーターコアという装置が温まり、そこで温まった空気をファンで車内に送る仕組みだ。暖房のときの臭いがする原因は、シートにしみ込んだ汚れの臭いが気化されることや、甘い臭いならエンジンの冷却水が漏れている可能性が考えられる。

3. 車のエアコンの臭いの取り方

では、車のエアコンの臭いを取るにはどのように対処すればよいのだろうか。

消臭スプレーで応急処置する

車のエアコン用の消臭スプレーは、応急処置対策として有効である。使用方法は、消臭スプレーノズルをエアコンの吹き出し口に差し込み、スプレーの内容物を数秒スプレーするだけだ。その後、エアコンを使用して10分ほど換気すると一時的に消臭できる。

外気の導入口を掃除する

外気の導入口に汚れがあると、その臭いが車内に入ることもある。そのため、フロントガラス下部のワイパーが設置されている周囲にある、外気の導入口部分の汚れを取り除いて掃除するのも臭い対策になる。

フィルターを交換する

エアコンのフィルターは、カビやホコリなどのゴミや汚れを除去する役目をもつ。それゆえ、エアコンフィルターを清潔に維持しておけば、車内の気になる臭いを防ぐことができる。しかし、エアコンのフィルターを自分でこまめに掃除することは難しいため、1年から2年ごとに交換するのがおすすめだ。

エバポレーターを洗浄する

エバポレーターは取り外しできるため、カビの温床となりやすい部品を洗浄すると臭いを取り除ける場合もある。しかし、自分で洗浄することは難しいため、洗浄はプロに依頼しよう。

4. 車のエアコンの臭いを防ぐための対策

最後に、車のエアコンの臭いを防ぐための対策を紹介しよう。

車内を定期的に掃除する

エアコンを内気循環で使用するときは、車内の空気を取り込む。車内の空気内にあるゴミやホコリも吸い込むため、エアコンの内部に溜まることで臭いの原因となることもある。車内を定期的に掃除すれば、エアコンの臭いを防ぐ対策の1つになるだろう。

窓を開けてタバコを吸う

車内の臭いはあらゆる部分にしみ込む。タバコを吸うときに窓を開けるようにすれば、臭いを防ぐ対策につながる。

エンジンを切る前に送風運転する

エアコンの使用直後にエンジンを停止すると内部に結露が残り、カビが発生したり繁殖したりする原因になる。そのため、エアコンの使用後は最大風量で15分間、または暖房の最大温度で10分ほど送風運転をし、エアコン内の湿気を取り除くと気になる臭いの予防になるだろう。

夏以外でもエアコンを稼働させる

エアコンを使用すれば内部に結露が発生するが、完全に乾燥すれば内部のカビや胞子が送風により車内に排出される可能性がある。完全に内部が乾くことがないよう、夏以外にもエアコンを時々稼働させておくことがおすすめだ。また、夏以外でもエアコンを適宜使用して除湿すると、車内のカビの繁殖を抑制できるだろう。

結論

今回は、車のエアコンの仕組みから、車のエアコンの臭いの原因、臭いの取り方や臭いを防ぐための対策まで詳しく解説した。エアコンの臭いを自分で取る方法を実践しても効果が見られない場合は、適宜プロに相談して原因を明らかにしてほしい。