目次
1. 乾燥機の臭いの原因とは?

乾燥機が臭くなってしまう原因は、雑菌やカビが繁殖しているからだ。雑菌やカビは、高温多湿な環境が大好きだ。とくに乾燥機付き洗濯機の洗濯槽は、絶好の繁殖場所といっていいだろう。
さらに乾燥機のフィルターの中には、衣類のホコリや糸くずが溜まって、雑菌やカビのエサとなる。そのままにしておくと、臭いだけでなく故障の原因となってしまう。
2. 乾燥機の臭いの取り方

乾燥機の臭いの原因別に取り方を紹介しよう。
カビ臭い場合
乾燥機の中がカビ臭い場合、洗濯槽を専用クリーナーで掃除することが必要となる。できるだけカビに強い塩素系漂白剤を選ぼう。
洗濯槽に水とクリーナーを入れて、ひと晩放置する。臭いがひどい場合は、長く浸け置きしよう。時間が経ったら、衣類を入れずに標準で洗濯機を回して掃除は完了だ。
下水臭い場合
乾燥機の中が下水臭い場合は、排水口に原因があるかもしれない。排水口は、洗濯機の防水パンの内側にある。隠れて見えない場合は、洗濯機を少し移動してみよう。
排水口の掃除には、重曹とクエン酸を使うと便利だ。排水口まわりのふたや排水口トラップなど外せる部品はすべて外す。そして排水口に重曹1カップを振りかける。
クエン酸小さじ2杯をお湯1カップに溶かし、振りかけた重曹の上にかける。重曹とクエン酸が反応して泡が発生するので、そのまま10~30分ほど放置して、汚れを浮かせる。時間が経ったら、お湯や水で洗い流す。排水口の部品を元通りにして掃除は完了だ。
洗剤臭い場合
乾燥機が洗剤臭い原因は、洗剤の使用量にある。洗剤の量は、多ければ多いほど汚れが取れるというものではない。洗濯物の量などにあわせて、洗剤に記載してある使用量をきちんと守ることが大切だ。洗剤の量が多いとすすぎをしても残ってしまい、カビや雑菌の温床になるので注意しよう。
雑巾臭い場合
乾燥機で雑巾の臭いがする原因は、洗濯物を取り出すタイミングにあるかもしれない。
乾燥が終わった直後は、洗濯物はよく乾いている。しかし、温かな乾燥機のなかは雑菌が繁殖しやすく、時間が経つにつれて臭いの原因となる。乾燥が終わったタイミングですぐに取り出すことが大切だ。
ゴム臭い場合
乾燥機がゴム臭い場合は、ゴムパッキンが乾燥機の熱で臭いを発し、乾燥機の中に充満している状態になっているかもしれない。このゴム臭は、購入したばかりの乾燥機でよくある現象だ。
運転を繰り返すことで、少しずつゴム臭が気にならなくなっていく。また、乾燥機を使ったあとは、しばらくふたを開けておくようにするとゴム臭が消えていく。
3. 乾燥機の臭いを防ぐための対策

乾燥機の臭い対策として、日常的にやっておきたいことがいくつかある。
柔軟剤シートを使う
いつも使っている液体柔軟剤を柔軟剤シートに変えてみよう。すすぎのときに使う柔軟剤の香りは、乾燥させるときの熱で消えてしまうことがある。乾燥用の柔軟シートを使えば、香りが残りやすいので臭い対策になる。
使用後はふたを開けておく
洗濯機と同じように、洗濯乾燥機を使ったあとはふたを開けておくことが臭い対策になる。乾燥機を使ったあとは、湿気と熱がこもった状態だ。これはカビや雑菌の繁殖に都合のよい環境となってしまう。そこで、空気の入れ替えと内部の乾燥を目的に、ふたを開けっ放しにしておくことをおすすめする。
フィルターのホコリを掃除する
乾燥機のフィルターは、洗濯機のフィルターほどではないにしてもホコリが付く。フィルターをそのままにしておくとカビや雑菌のエサとなり、嫌な臭いの原因となる。フィルターは、定期的に掃除するようにしよう。
糸くずフィルターにゴミを溜めない
ホコリと同じように、洗濯乾燥機の糸くずフィルターにゴミを溜めないようにしよう。こちらもカビや雑菌の温床となる。洗濯のたびにフィルターのゴミを捨て、乾燥させるのが理想的だ。
結論
乾燥機が臭い原因は、雑菌やカビが繁殖している可能性が高い。カビ臭、下水臭、洗剤臭、雑巾臭など、臭いの種類によって方法を変えて対処しよう。乾燥機の臭いを防ぐためには、柔軟剤シートを使う、使用後はふたを開けておく、フィルターの掃除をこまめにするなど普段のちょっとしたことを実践することだ。