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オリーブ

『オリーブの木』を大きく育てるならこの方法!知って得する『オリーブの木の上手な育て方』とは

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年10月27日

オリーブの木を元気に栽培するには、育て方が重要だ。植え付けや水やりなど、基本的なポイントを確認しておこう。この記事では、オリーブの木の育て方を詳しくまとめた。種類などの基礎知識や適した環境、注意したい病害虫とあわせて解説する。

  

1. オリーブの木について

オリーブ
まずは、オリーブの木の基礎知識を紹介する。特徴と種類、実をつけるための条件を解説するので、育て方とあわせてチェックしておこう。

特徴と種類

オリーブの木は、美しい銀葉が特徴の高木だ。白や黄白色の花を咲かせて、そのあとに丸いグリーンの実をつける。品種は1600以上ともいわれており、育てやすさや実・葉のサイズなどもそれぞれ違う。果実加工やオリーブオイルなど、適した用途もさまざまだ。
寒さや病気に強いオヒブランカは初心者におすすめだ。ルッカはオイル生産用として日本で多く栽培されている。寒さにとても強いミッションや、花粉が多いネバディロブランコなど、それぞれの特徴をチェックして育てるオリーブの木を選んでほしい。

実をつけさせるには2品種以上

オリーブの実は自家不結実性なので、自らの花粉を雌しべにつけても受粉しない。実を収穫したいなら2品種以上を植える必要がある。シプレッシーノやルッカ、ピクアルなど一部には自家結実性がある品種も存在するが、やはり2品種以上植えたほうが実がつく可能性が高い。実がつきやすくなるよう、ネバディロブランコなど片方に花粉が多い品種を選ぶとよいだろう。

2. オリーブの木の栽培に適した環境とは?

オリーブ
栽培に適した環境を整えることが育て方のポイントだ。日当たりと用土、温度にわけて紹介するので参考にしてほしい。

日当たり

オリーブの木は、日当たりがよい場所を好む。風通しのよい屋外で育てるのが、育て方の基本だ。

用土

湿度が高い状態を嫌うので、水はけがよい用土を選ぼう。鉢植えの場合は培養土に小粒の赤玉土を混ぜるとよい。オリーブの木が好む弱アルカリ性にできて、さらに土も柔らかくなるくん炭を混ぜるのもおすすめだ。また、地植えなら植え付けの1ヶ月ほど前に苦土石灰を混ぜるとよい。植え付けの前には腐葉土や堆肥、緩効性肥料を入れておこう。

温度

オリーブの木は暖かい環境を好むため、年間の平均気温が14~16度の場所が適している。寒冷地の冬は、霜の当たらない場所に移動するといった対策が必要だ。一方で低温には強い性質があるため、短時間であればマイナス10度の環境にも耐えられる。また、花芽分化に対して低温要求度が強いので、1月の平均気温が10度以下でなければ花がつきにくい。

3. オリーブの木の上手な育て方のポイント

オリーブの木を育てる
オリーブの木の上手な育て方を解説する。水やりや植え付け、剪定など育て方のポイントをまとめたので見ていこう。

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしよう。土質にもよるが、地植えの場合は水やりの必要はほとんどない。

肥料

有機質肥料もしくは速効性化成肥料を与える。鉢植えは2月と6月、10月が、地植えなら2月と10月が適したタイミングだ。

苗の選び方

初めてオリーブの木を選ぶなら、育てやすい品種がおすすめだ。上に伸びる直立型と横に広がる開帳型に分かれるので、好みにあったほうを選ぼう。鉢植えでコンパクトに育てたいなら、大きくならないタイプがよい。品種によって実の適した用途が異なるので、特徴をチェックしておこう。

植え付け

オリーブの木の植え付けは3~4月に行う。鉢植えの場合は、ポットより一回りか二回りほど大きな植木鉢に土と肥料を入れて植え付けよう。地植えなら植え穴におき、苗木の周りに土を入れて軽く押さえる。鉢植えと地植えどちらのケースでも、支柱を立てたあと麻紐で縛って固定してほしい。

剪定

3~4月と9~10月に剪定をするのが、育て方のポイントだ。不要な枝をカットして、乱れた樹形を整えよう。実を楽しみたい場合は、枝を間引くように剪定するとよい。

増やし方

オリーブの木は挿し木で増やせる。元気のよい枝を15cmほどカットして、上の葉を3~4枚だけ残そう。それから切り口を2週間ほど水につけておく。あとは清潔な土に入れた鉢に挿し、定期的に水やりをしながら半日陰で管理すればOKだ。

植え替え

2~3年に1回を目安に、新しい土に植え替えるとよい。3~5月が植え替えに適しているが、真夏と真冬を避ければいつでも可能だ。大きく育てたいなら一回り大きな植木鉢に、同じサイズを保ちたいなら土だけを新しくして同じ植木鉢に植え替えよう。

4. オリーブの木の育て方で注意しておきたい病害虫

オリーブの木
オリーブを元気に育てるには病害虫対策が重要だ。育て方の基本として、主な病気や害虫とその対策を解説する。

気をつけたい害虫

株元に木くずがあり、木肌がボコボコしているなら「オリーブアナアキゾウムシ」が発生している可能性が高い。樹皮をかきとり、出てきた幼虫を捕殺しよう。また、葉が巻かれたり葉が閉じあわされているときは、「ハマキムシ」がいると考えられる。葉や枝ごとカットして駆除してほしい。

気をつけたい病気

「炭疽病(たんそびょう)」になると実の表面に褐色の斑点ができる。病気にかかった実は取り除き、落ちたものはすぐに処分しよう。定期的に枝を剪定することが、炭疽病を防ぐ育て方のポイントだ。水はけをよくしたり、肥料の窒素分を控えたりするのも効果がある。

5. オリーブの木の育て方は難しくない!ぜひ塩漬けにチャレンジしてみては?

オリーブ
育てやすい品種を選べば、オリーブの木は簡単に育てられる。シンボルツリーとしても人気だが、2品種以上植えれば実を収穫することも可能だ。自家製のピクルスや塩漬けを楽しむためにも、育て方の基本を確認しておこう。

結論

オリーブの木は、正しい育て方で栽培すれば元気に育つ。銀白色の美しい葉を楽しむのはもちろん、実の収穫にチャレンジしてもよいだろう。まずは適した環境や上手な育て方のポイントをチェック。病害虫への対策も紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2022年10月27日

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