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葬式

「あの素材」で作られた持ち物をお葬式に持っていくのは失礼極まりない!?絶対覚えておくべきお葬式のマナーとは

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年10月17日

冠婚葬祭のなかでも、お葬式はとくに厳粛な儀式である。それだけにマナーは身につけておきたいものだ。お葬式には、服装や儀式の流れなど、それに伴うさまざまなマナーがある。訃報はいつ届くかわからない。いざというときに失敗のないよう、改めてお葬式のマナーをおさらいしておこう。

  

1. お葬式マナー | 服装

礼服
お葬式に参列するとき、まず頭に浮かぶのが服装のことではないだろうか。一般的には喪服を着用するのがマナーだ。

男性の服装マナー

お葬式で喪服が用意できなければ、ダークスーツに白いYシャツ、黒いネクタイでもOKだ。できるだけ光沢のない素材のスーツを選ぼう。ベルト、靴、ネクタイピンといった小物も、色柄物や光る素材などは避ける。アクセサリーは基本的に着用しないのがマナーだ。

女性の服装マナー

女性の場合もお葬式で喪服が用意できない場合には、ダークスーツ、黒のアンサンブルやワンピースでもOKだ。ストッキングは黒や厚手のタイツはNGだ。靴は黒で、光沢や飾りのないシンプルなローヒールを用意しよう。アクセサリーを着用する場合には、真珠の一連ネックレスや真珠のイヤリングが一般的だ。それ以外の宝石類は身につけないことがマナーである。

男女共通のマナー

お葬式の服装で男女ともに共通するマナーとして、革製品や毛皮製品を身につけないということがある。これは「殺生」をイメージさせるからだ。厳密に捉えてしまうと革靴などは履けなくなってしまうが、ワニ革やスウェード素材などを避ければ問題ない。

子どもの服装マナー

子どもがお葬式に参列するときの服装は、学生なら学生服を着用すればマナー違反にはならない。学生服がない場合には、黒っぽい服装であれば問題ないだろう。小さな子どもの場合には黒にこだわる必要はなく、派手な色合いを避ければマナー違反とはならない。

2. お葬式マナー | 香典

香典
お葬式では香典の用意に関してもいろいろなマナーがある。

通夜または葬儀告別式に持参する

香典は、通夜あるいは葬儀告別式のどちらかに持参するのがマナーだ。地域によって慣習が違うケースもある。わからない場合には、葬儀社に尋ねてみよう。

香典の金額の相場

頭を悩ませるのが香典の金額だ。香典の金額は、故人や遺族との関係性で変わる。また、地域によっても異なる。一般的な相場としては、身内なら3万円~10万円、友人・知人や近所・職場関係なら5千円~1万円だ。

不祝儀袋の書き方や入れ方

香典を包むときには、不祝儀袋を用意する。お葬式に持参する場合の表書きは「御霊前」「御香典」が一般的だ。神式の場合には「御玉串料」「御榊料」となり、キリスト教式の場合には「御花料」となる。
表の水引の下に自分の名前をフルネームで記入する。このとき、薄墨で書くことがマナーである。
中袋の裏側に香典の金額、氏名、住所を記入し、お金を入れる。香典袋に中袋を入れ、上の折が手前にくるように包む。
不祝儀袋は包む金額によって使い分けるのがマナーだ。たとえば、5千円以下なら水引が印刷されたもの、10万円以上なら大判でヒダ折りのあるものが望ましい。
また、香典に包む紙幣は使い古した紙幣を使うことがマナーである。新札だと不幸を準備していたと思われるからだ。新札しかない場合には、折り目を付けてから包むのがマナーだ。

香典の渡し方

お葬式で香典を渡すときには、ひと言「このたびはご愁傷様です」と申し添えをする。受付に備えられている香典用のお盆、あるいは袱紗に香典を載せ、相手に表書きが読めるようにして渡すのがマナーだ。

3. お葬式マナー | 焼香

焼香
お葬式で最も緊張するのが焼香の場面ではないだろうか。

数珠の持ち方

お葬式では、左手に数珠を持って会場入りするのがマナーだ。焼香のときにあわてて数珠を出すのはマナー違反である。

焼香の流れ

お葬式での焼香の流れは宗派によって若干違うが、一般的な流れとしては次のとおりだ。
  • 焼香台につく前に、いったん止まって遺族と僧侶に一礼する
  • 焼香台に一歩、歩み寄ったら遺影に向かって一礼する
  • 右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまんで香炉に移す
  • 両手を合わせて合掌する
  • 一歩下がって、再び遺族と僧侶に一礼して戻る

焼香の回数

焼香の回数は宗派によって変わる。焼香は喪主や遺族が先に行うので、その様子に合わせれば問題はないだろう。故人への冥福を丁寧に祈るという意味から3回行うのが一般的だ。

4. お葬式マナー | お悔やみの言葉

葬式
お葬式のときには、遺族にお悔やみの言葉をかけるシーンもある。そのときのマナーも大切だ。

お悔やみの言葉の使い方

お葬式で最も一般的なお悔やみの言葉は「このたびはご愁傷様です」だろう。ただし、宗教によってはこうした言葉を使わないのがマナーであることもある。たとえばキリスト教では、死は悲しいことではなく、天国に行ける喜ばしいことととらえる。宗教によってお悔やみの言葉が変わることに注意しよう。

避けるべき忌み言葉

お葬式では、使ってはいけない「忌み言葉」、つまり禁句がある。最も代表的な忌み言葉は「死」を連想させるものだ。また、不幸が重なることをイメージする「くれぐれも」「ますます」「かさねがさね」「追って」なども嫌われる。

5. お葬式のマナー | 葬儀後

お坊さん
お葬式後に精進落しや法事・法要などに招待されたときのマナーも覚えておこう。

精進落しのマナー

通夜振る舞い、精進落しは単なる食事会ではない。故人とこの世でする最後の食事という意味がある。忙しくても、招かれたらできるだけ参加するようにしよう。
また、お腹が空いていなくても、ひと口でも箸をつけるのがマナーだ。

法事・法要のマナー

法事・法要はできるだけ都合をつけて出席するのがマナーだ。案内状が届いたら、1週間以内に返事を出そう。その際、ひと言お見舞いの言葉などを添えるようにする。
また、どうしても出席が難しいようであれば、弔意を表すためにも香典や供花などを贈るケースもある。

結論

お葬式では、服装、香典、焼香などにそれぞれマナーがあるので注意したい。服装は喪服か、用意できなければ黒のシンプルなスーツで、男女とも革や毛皮といった「殺生」をイメージするものは身につけないことだ。香典は相場を参考に、故人や遺族との関係で金額を決める。焼香は宗派によって異なるので、周りをまねて行うとよいだろう。お葬式は、マナーを守り、厳粛な気持ちで参列しよう。
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  • 更新日:

    2022年10月17日

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