目次
- 出席くださったことへのお礼を伝える
- 芳名帳への記入・招待状の提出をお願いする
- 御祝儀を受け取る
- 席次表を渡す
- 必要な方へ車代を渡す
- 披露宴が始まるまでの案内を行う
- 集合場所
- 式の開始時間
- 披露宴会場までのアクセス方法
- 当日の天気
1. 結婚式の受付係とは?

結婚式の受付を頼まれたけれど、いったい何をしたらいいのかわからないという方も多いのではないだろうか。
受付係の役割
結婚式の受付係の役割を知らなければ、どのように振る舞ったらいいのかわからないだろう。まず主な役割は、主役である新郎新婦の両家に代わって、招待客をお迎えすることだ。
受付係をしている間は、おもてなしをする側にいることを忘れてはいけない。主役の代理として、失礼のないマナーで対応することが大切だ。
受付係の主な仕事
結婚式の受付係の主な仕事は以下のようなものがある。
2. 結婚式の受付係のマナー

結婚式の受付係の仕事は、当日だけ意識すればよいわけではない。準備を怠ってしまうと、当日ゲストに不快な思いをさせてしまうこともある。
結婚式前日までに確認すべきこと
受付係が結婚式前日までに確認するべきことは、以下のようなものがある。
受付係の服装マナー
【女性の服装マナー】
女性の場合、準礼装、略礼装が基本だが、華やかなファッションは結婚式を盛り上げる。とはいっても、花嫁よりも目立つことはマナー違反だ。受付係は、来客にお辞儀することも多いので、髪の毛はアップにしてスッキリさせた方がいいだろう。また、ファーなど「殺生」をイメージさせる素材はタブーとなっている。
【男性の服装マナー】
男性も結婚式にふさわしい準礼装、略礼装が基本だ。こちらも新郎よりも目立つことはマナー違反。スーツの色はブラック、グレー、ネイビーなどを着用し、Yシャツやネクタイは、派手過ぎないものを選ぼう。結婚式はお祝いの場なので、華やかさをプラスするためにも、ポケットチーフを上手に使うといいだろう。
開始前の親族や受付同士の挨拶
結婚式の受付を始める前には、新郎新婦の親族に挨拶をするのがマナーだ。お祝いの言葉とともに、軽く自己紹介をしよう。また、受付同士の顔合わせで挨拶しておくこともマナーとして心得ておきたい。
開始後のゲストや親族への挨拶
いよいよゲストや親族を出迎えるとき。緊張するかもしれないが、受付としてマナーを発揮するところだ。まず、ゲストが受付に来たら、必ず立ってから一礼するのがマナーだ。そして「本日はお忙しいなか、ご出席いただきありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える。親族の場合には、先にお祝いの言葉を述べるのがベターだ。
ご祝儀の預かり方と渡し方
結婚式のご祝儀を預かるときには、差し出されたご祝儀袋を両手で丁寧に受け取るのがマナーだ。
芳名帳へのご記入
ご祝儀を受け取ったら、必ず芳名帳に記帳してもらう。筆記用具を渡し、誘導する。終わったら、ひと言お礼を言う。
お車代の渡し方
ゲストによっては、新郎新婦からお車代を預かることがある。お車代を渡すタイミングは、受付時だ。芳名帳で名前を確認したら、新郎新婦からお車代を預かっていることを伝え、渡す。
席次表の渡し方や案内の仕方
芳名帳への記帳が終わったら、席次表や控室への案内をする。席次表を渡すときには、「こちらが席次表です。お席をご確認いただき、今しばらく控室でお待ちください」とひと言添える。
3. 結婚式のゲスト側の受付マナー

結婚式に招かれたゲスト側にも注意しなければならないマナーがある。
到着時間のマナー
結婚式の披露宴会場への到着は、当然時間厳守がマナーだ。招待状に記載されてある時間の30分前には到着しておきたい。とくに女性の場合は、お化粧直しなどの時間も考慮しよう。スムーズに受付をするためにも、時間に余裕をもって会場に向かうことをおすすめする。
持ち込む荷物のマナー
結婚式の披露宴会場へは、貴重品とカメラだけを持ち込む。大きな荷物を持ち込むのはマナー違反となる。大きな荷物やコートなどは、披露宴会場に入る前にクロークに預ける。
受付時の挨拶のマナー
受付では、受付係の人に「本日はおめでとうございます」と挨拶をするのがマナーだ。どちらの関係者かも一緒に伝えると受付の人は助かるだろう。
ご祝儀のマナー
【ご祝儀袋のマナー】
結婚式のご祝儀袋は、さまざまなデザインのものが販売されている。最近では、個性的なデザインのご祝儀袋もあり、若い人を中心に人気があるようだ。友人など親しい間柄なら、少し遊び心のあるご祝儀袋でもいいだろう。
また、ご祝儀袋は金額とバランスの取れたものを用いることがマナーとなっている。包んだ金額とのバランスを考えながら選ぶことが大切だ。
【袱紗のマナー】
ご祝儀袋は、基本的に丁寧に扱うのがマナーとなっている。ご祝儀袋をむき出しで持つことはマナー違反であり、必ず袱紗で包んで受付で渡す。
【渡し方のマナー 】
ご祝儀袋を受付に渡す場合は、相手にご祝儀袋の表書きが読める向きにしてから、両手を添えて渡す。このとき必ず「本日はおめでとうございます」というお祝いの言葉を添える。
お車代を受け取ったときのマナー
お車代を受け取ったときには、快く受け取るのがマナーだ。受付でお車代を受け取った場合には、「お車代までいただき、ありがとうございました」と、後日新郎新婦にお礼を伝えるようにしよう。
結論
結婚式での受付の役割は、新郎新婦の代理人としてゲストをアテンドすることだ。気持ちよく披露宴に出席してもらうため、マナーは欠かせない。芳名帳の記帳やご祝儀の受け取り、席次表のご案内などが主な仕事となる。ゲスト側としても、時間厳守や受付時の挨拶、ご祝儀袋の渡し方などのマナーが求められる。社会人として恥ずかしくない立ち振る舞いをしたいものだ。