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卵の殻

この発想、天才すぎる…!いつも捨てる『卵の殻』はまさかのアレに再利用できる!?知って得する便利な活用術とは

投稿者:ライター 柳智子 (やなぎさとこ)

鉛筆アイコン 2022年10月23日

すぐに捨ててしまうことの多い卵の殻。実は暮らしの中に役立つ再利用方法があるのだ。この記事では、卵の殻の再利用アイデアを、掃除、ガーデニング、料理、工作など用途ごとに紹介する。子どもの自由研究などにもピッタリなので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 卵の殻を再利用する際の注意点

卵
卵の殻を再利用するときに注意したいのが、サルモネラ菌だ。摂取後に発熱や腹痛、下痢などを引き起こす。サルモネラ菌は、鶏などの家畜の腸内に生息する細菌で、排泄物を通して卵の殻に付着する。流通している卵は、出荷前に洗浄・殺菌しているが、不適切な管理だったり、殻の表面にひびが入っていたりすると、サルモネラ菌が付着する可能性があるのだ。サルモネラ菌は、75度以上で1分間以上加熱すると死滅するといわれている。卵の殻を再利用するときは、しっかり加熱してから再利用し、触ったあとはよく手を洗うようにしよう。

2. 卵の殻の再利用方法 | 掃除・洗濯編

焦げ付いたフライパン
卵の殻を家の中の掃除や洗濯に再利用する方法を紹介しよう。

研磨剤として使う

卵の殻は鍋やフライパンについた焦げなどを落とす際の研磨剤として再利用できる。卵の殻を細かく砕き、汚れた部分にふりかけてスポンジでこするだけだ。ただし、傷付いてしまう可能性もあるので、高価なものやお気に入りのものには控えよう。

布巾の汚れ落としとして使う

布巾の汚れ落としに卵の殻を再利用してみよう。卵の殻に含まれる成分が汚れを落とす役割を果たしてくれるのだ。鍋の中に布巾とキレイに洗った卵の殻を入れて、10分程度煮沸する。化学繊維は熱により生地が傷む可能性があるため、麻や綿など天然繊維の布巾に適している。

襖の溝の掃除に使う

卵の殻は、襖の溝についた黒ずみ掃除にも活用できる。細かく砕いた卵の殻を布で包み、襖の溝をこすろう。黒ずみを落とせる以外にも滑りがよくなるので、滑りが気になる襖に試してみるのがおすすめだ。

3. 卵の殻の再利用方法 | ガーデニング編

ガーデニング
ガーデニングに卵の殻を再利用する方法をみていこう。

肥料として使う

卵の殻は炭酸カルシウムが主成分となっていて、土に混ぜ込むことで植物の成長を促すといわれている。そのため卵の殻を再利用して肥料として活用できるのだ。肥料に使う場合は、卵の殻をよく洗い乾燥させたものを粉末状にし、土にまこう。

土壌の改良に使う

卵の殻の主成分となる炭酸カルシウムはアルカリ性のため、酸性雨の影響で酸性に傾いた土壌の改良にも役立つ。卵の殻を土に混ぜることで、アルカリ性に傾けようと、弱酸性に近づけるためにはたらいてくれるのだ。

小さなプランターとして使う

卵の殻に土を入れて、小さなプランターとしても再利用できる。カイワレ大根や豆苗、ハーブなど小さな植物を室内で育てたい人におすすめだ。殻を割るときに、卵のとがった部分を箸など使って割ると、キレイな形になる。

害虫避けとして使う

卵の殻は、植物を食べるナメクジやカタツムリなどの害虫避けとしても利用できる。砕いた卵の殻をプランターや鉢植えの周りに散らしておくと、とがった殻の先を嫌って避けようとするため、ナメクジやカタツムリが寄ってこなくなるのだ。

4. 卵の殻の再利用方法 | 料理編

ぬか漬け
卵の殻は料理の場面でも再利用できるのだ。料理への活用方法を紹介する。

ぬか床に入れる

卵の殻をぬか床に入れるとぬか漬けの酸味が和らぐといわれている。ぬか漬けには乳酸菌が豊富に含まれ、酸味のもととなるのだ。卵の殻の成分である炭酸カルシウムはアルカリ性のため、酸を中和してくれる。卵の殻を再利用する際は、しっかり加熱し、薄皮をはがして粉砕したものを入れよう。

卵酢を作る

卵の殻に含まれる成分をまるごと摂取できると話題の卵酢作りもおすすめだ。保存瓶に卵が浸かるくらいの酢と殻付き卵を入れて、3日程度漬けておく。殻が柔らかくなっていれば完成だ。できあがった卵酢はよくかき混ぜて、水やお湯で薄めて飲んだり、ドレッシングにしたりしよう。

卵の殻パウダーにする

卵の殻パウダーはカルシウムを効率よく摂取できる。煮沸消毒した卵の殻を乾燥させて、ミキサーなどでパウダー状にしよう。料理や飲み物に混ぜると食べやすい。捨ててしまいがちな殻を再利用することで、手軽にカルシウムを補えるのだ。

5. 卵の殻の再利用方法 | 自由研究・工作編

イースターエッグ
最後に自由研究や工作におすすめの卵の殻の再利用方法を紹介する。親子で一緒に楽しめるものばかりだ。

モザイクアートに活用する

細かく砕いた卵の殻を着色し接着剤などで貼り付けて、モザイクアートに活用してみよう。モザイクアートをする場合、殻の内側にある薄い膜を取り除き、よく乾燥させてから使用する。細かい貼り付け作業には、ピンセットを使うのがポイントだ。

イースターエッグを作る

イースターエッグとは、カラフルにペイントされた卵のことを呼ぶ。作る際は、竹串で卵の底に穴を開けて黄身を潰し、少しずつ中身を取り出していく。卵の中を水でしっかり洗い、よく乾燥させてから、絵の具やペンで自由にペイントしよう。

キャンドルを作る

卵の殻を再利用して手作りキャンドルを作ってみよう。溶かしたろうを卵の殻に流し込んで完成だ。ろうを溶かすのが面倒なときは、雑貨屋で販売されているような小さな「ティーライトキャンドル」を入れるだけでも、おしゃれなキャンドルに仕上がる。

ランプシェードを作る

細かい作業が得意な人は、卵の殻に細工をしてランプシェードに再利用するのもおすすめだ。キリなどを使って殻を削ってみよう。割れやすいため根気がいる作業だが、灯りを灯した様子はアートそのものだ。

チョークを作る

卵の殻を再利用してチョークを作ることができる。殻の内側の薄い膜を取り除き、フードプロセッサーなどで粉状にしよう。小麦粉と熱湯、食用色素を混ぜ合わせ、好きな形に整えて数日間乾燥させたら完成だ。

結論

中身を使ったら捨ててしまいがちな卵の殻は、掃除やガーデニング、料理、アートなど幅広く再利用できる。今回紹介した以外にもアイデア次第でさまざまなものに生まれ変わるだろう。いつもならすぐ捨ててしまう卵の殻を使って、暮らしの中に活用してみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1 農林水産省「siryou2-4_egg-salmonella.pdf(P3、P5)」
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  • 更新日:

    2022年10月23日

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